やりたいことを始めるのに「年齢は関係ない」と言います。
本当にそうなのでしょうか。
確かにその気になれば、人はいつからでも始めることはできます。
だからと言って、やりたいことを先送りにしていては、いつまで経ってもできません。
では、一体どうして
- やりたいことができないのでしょうか?
それは「成功できないかもしれない」という不安があるからです。確かに、成功するかどうかはやってみないと分かりません。
しかし、30代では30代にしかできないことがあります。40代は40代にしかできないことがあるものです。
つまり、成功するかどうかは別として「年相応にしかできないことがある」ということです。
そのように考えると、やりたいことを始めるのに年齢は関係ありません。しかし、「その年代にしかできないこともある」ということだけは理解しておく必要があります。
そこでこのページでは、やりたいことを始めるために知っておくべき大切なことについて解説します。
Contents
時間は刻々と過ぎていく
人は年齢を重ねると、失敗に対する恐怖が大きくなります。この年齢で失敗をすれば「取り返しがつかないかもしれない」と考え始めるのです。冷静に考えれば分かりますが、悩んでいる間も時間は刻々と過ぎています。そして、悩んでいる時間は何の生産性もなければ満足感も得られません。
このように偉そうに言っている私も、14年間つとめた市役所の仕事を辞めるまでに5年間悩み続けました。
今振り返って当時の自分に言いたいです。「悩むぐらいなら、やりたいことにチャレンジしなさい」と…。
潜在意識を理解する
人間は頭で分かっていても感情がついてこないものです。その感情に敏感に反応するのが潜在意識です。潜在意識は、私たちの身を守る重要な働きがあります。ですから、慣れないことを始めることを極度に嫌います。その信号として、不安や恐れを発信しているのです。
誤解がないように言っておきますが、潜在意識は非常に重要な働きをしています。ただ、野放しの状態にしておくと、頭で考えていることと実際に行う行動にギャップが生じてしまうのです。つまり、車で言えばブレーキとアクセルを同時に踏んでいる状態です。これでは、現状にとどまるばかりで思うような方向へは進めません。
では、どうすれば潜在意識を上手く働かすことができるのでしょうか。それを理解すれば堂々めぐりで悩むことが少なくなります。
実は、潜在意識を上手く活用するにはコツがあります。その方法は数多くありますが、ここでは厳選して3つ取り上げたいと思います。
潜在意識を上手く働かせる3つのコツ
潜在意識を上手くを働かせるには、以下の3つが有効です。
- 自分の気持ちに素直になる
- 小さなことを継続する
- 嫌なことは極力やらない
それでは、1つずつ具体的に解説しましょう。
1.自分の気持ちに素直になる
潜在意識は、不安や恐れに敏感であることをお伝えしました。しかし、不安や恐れは私たちにとって重要な働きをしています。なぜなら、不安や恐れがなければ「今までの失敗を生かすことができない」からです。
例えば、あなたは以前に、自分勝手なことばかり言っていたために恋人にふられてしまいました。
その失敗を通して「一方的に自分の意見を通すことはいけない」ことを学びます。
その出来事を通して何か月も悩んだ結果、潜在意識は「同じ結果にならないような行動を無意識にとるようになる」のです。
確かに、自分勝手な行動は周囲に迷惑をかける場合があります。しかし、自分勝手な行動と自分の意見を貫くことは全てイコールではありません。しかし、潜在意識はその区別がつかないのです。ただ、失敗した経験を二度としないような選択を自動的に行います。
- するとどうなると思いますか?
周囲に気をつかい過ぎるあまり自分の気持ちに蓋をしてしまうのです。そうやって、周囲に同調したり期待に応えようしていると、自分の本音が分からなくなってしまいます。
多くの人が「やりたいことが分からない」と言います。しかし、実はやりたいことが分からないのではなく、自分の本心を見失っているだけなのです。
ですから、余計なことは考えず自分の気持ちに素直になることが重要です。そうやって、少しずつ自分の心を開放していくと自然とやりたいことが見えてきます。子供が無邪気にやりたいことをしているように…。
2.小さなことを継続する
しかし、ここで気をつけなければいけないことがあります。それは、潜在意識は大きな環境の変化を嫌うということです。なぜなら、環境が大きく変わることは身の危険を感じるからです。
例えば、あなたは今まで事務職しか経験がないとします。それも長い間、事務職ひとすじです。しかし、来月から営業職に配置転換になりました。当然ながら、営業については何も知りません。このような状態で、
- 来月から楽しんで仕事をやっていこう!
という心境になる人は少ないでしょう。ほとんどの人は「事務職しか経験がない私が営業職としてやっていけるのだろうか…」となるはずです。
このように、人は初めてのことに対して不安を抱くようにできているのです。まして、過去に失敗したり挫折した経験があれば、なおさらです。それを避けるためには「小さなことを継続する」ことです。つまり、潜在意識が大きな変化を嫌うなら、逆に小さいことをして「安心させてあげれば良い」のです。
3.嫌なことは極力やらない
最後に、嫌なことは極力やらないことです。多くの人は、周囲に気を使うあまり「NOを言わない」ことを良しとします。その結果、エネルギーがどんどん奪われているのです。しかし、ほとんどの人は「仕事だから仕方がない」と言って我慢します。そうやって、我慢を重ねると精神的に病んでしまうのです。
実は、私も経験がありますが、うつになる人は真面目な人が多いです。なぜなら、周囲に気を使い過ぎるあまり「NOが言えない」からです。
その結果、最後には耐えられなくなり「会社を辞めたい」という所まで追いつめられてしまうのです。
そうならないためには、嫌なことは極力やらないようにしてください。断わってばかりで気が引けるのなら「得意なことは進んでやる」ようにしてください。そうすれば、周りも「あなたに得意なことを依頼する」ようになります。
それでも、嫌なことばかり押しつけられるなら、転職を視野に入れてください。しかし、転職活動は必ず準備をしましょう。何をして良いか分からない人は>内定を得る5つのステップを参考にしてください。
いずれにしても、嫌なことをやるよりは好きなことをした方が良い成果が出ます。今の会社で神経をすり減らして悩むぐらいなら、やりたい仕事をしてください。その方が長い目で見れば成功する確率が高まります。
まとめ
以上が、やりたいことをするための3つの秘訣です。
やりたいことをしたいと思いながらできない人が多いです。まして、それを仕事にするとなるとハードルは高くなります。
しかし、このページで取り上げた3つの秘訣、
- 自分の気持ちに素直になる
- 小さなことを継続する
- 嫌なことは極力やらない
これを、少しずつ実践していけば「やりたいことができる」ようになります。
あせらずにコツコツと、現状でできることから始めてください。
そうすれば、つまらない毎日が少しずつ楽しいことに変わっていきます。
始めるのに年齢は関係がありませんが、体力がある若いうちにしかできないことも多いです。
ですから、クヨクヨと悩むぐらいなら1日5分でもいいので始めましょう。
やれば必ず、やった分だけ目標に近づきます。けれど、何もしなければ時間だけが無駄に過ぎてしまいます。
過ぎてしまった時間は二度と取り戻すことはできません。そのことを忘れずに一歩を踏み出しましょう。
あなたの人生の質が高まることを応援します。後悔のない人生を歩むために…。
好きなことを仕事にする方法