思い切って転職をしたにも関わらず、今の会社も辞めたくなった。
このまま今の会社を続けていく自信がない…。
けれど、転職したばかりだし今の生活も壊したくない。そんな時ってありますよね。
実は、私は20回以上の転職を経験しています。それでも、会社を辞めるときは悩みます。例えば、
- この会社を辞めると転職先が見つからないのではないか
- 他の会社でも同じような問題が起こるのではないか
などと考えてしまうのです。
転職に失敗すると挫折感を味わいます。ですから、家に帰ってきても楽しくありません。
ですから、早急に問題を解決しないと無駄に人生を過ごすことになります。
そこでこのページでは、転職に失敗して挫折しかけているときの対処法について、私の経験をまじえながらお伝えします。
自己責任という考え方
以前、私が勤めていた職場で、会社の文句ばかりを言っているSさんという同僚がいました。Sさんは「仕事量に見合う給料をもらっていない」と言って会社を辞めました。そして、すぐに独立をしたのです。しかし、上手くいかずに1年で同じ業界に転職をしました。
- どうして転職が上手くいかないのか?
私はSさんが会社を辞める前から「Sさんは上手くいかない」ことを知っていました。なぜなら、経営者としての視点が抜けていたからです。経営者は従業員のように給料は出ません。利益に対する対価として報酬が発生します。つまり、作業量がどんなに多くても利益が出なければ給料はもらえないのです。
このように偉そうに言っている私も、実はこの視点が抜けていることで失敗したことが何度もあります。会社は慈善事業で行っているわけではありません。楽をしようが苦労をしようが利益があげなければ存在価値はないのです。つまり、プロセスは関係なく結果がすべてだということです。
この視点が抜けていると、どの会社に行っても上手くいきません。なぜなら、問題は自分以外にあると考えてしまうからです。一言でいえば、自己責任の問題です。厳しい言い方かもしれませんが、これを受け入れない限り「人生は好転していくことはない」と考えてください。
隣の芝生は青く見えるもの
私は20回以上の転職を通して気づいたことがあります。それは、隣の芝生は青く見える!
ということです。分かりやすく言えば「転職をしたからと言って全ての希望を叶えてくれる会社はない」ということです。ですから、希望条件が高いほど転職は失敗をします。
例えば、恋人を考えれば分かりやすいでしょう。あなたの理想が、きれいで気立てが良く誰に対しても優しい。控え目で頭の回転も速く、良く気が利く。無駄使いをせず家庭もやりくり上手。価値観や趣味も一緒。という希望条件があったとします。けれど実際に、
- このような人と出会える可能性はあるのでしょうか?
おそらく、限りなくゼロに近いですよね。会社も同じです。
あなたの希望条件として、仕事にやりがいがあって給料も高い。会社が自宅から近くて駅のすぐそば。人間関係も良好で社長は親切。理解のある上司がいて提案が通りやすい。自分のペースで仕事ができ、お客様からのクレームもない。休暇も自由にとれ残業がない。けれど、ボーナスが高く年収も毎年のように上がっていく。はぁ…。
切れがないのでやめておきます(笑) おそらく、このような全ての条件を満たしてくれる会社はありませんよね。つまり、あなたの理想と現実のギャップが大きいほど転職は上手くいかないのです。
これだけは譲れない条件とは?
理想と現実のギャップが大きいほど転職は上手くいかないことをお伝えしました。ですから、「転職ですべての理想を叶えるのは難しい」ということを理解しておくだけでも気が楽になります。なぜなら、すでに心構えができているからです。けれど、それでも上手くいかないことがあります。やはり、人にはそれぞれ最低限の条件があるからです。
絶対に譲れない条件
もし、今の会社を辞める理由が給料の問題だったとします。ですから、給料が満足のいくものであれば他の条件は下げても良いことになります。そして、このような目に見える問題は解決がしやすいです。しかし、人間関係のような目に見えないものは難しいです。なぜなら、実際に働いてみないと分からないからです。
例えば、私の場合は傲慢でガミガミとうるさい上司が苦手でした。なぜなら、大嫌いだった父親のことを思い出してしまうからです。確かに、給料や休日の多さ、通勤距離や仕事内容などの条件はあります。しかし、もっと重要なこととして
- 傲慢な上司の元では仕事はしたくない!
これだけは、絶対に譲れない条件でした。これをクリアするために、私は何度も転職を繰り返したのです。
では、あなたはどうでしょうか。この条件だけは絶対に譲れないというものがあるでしょうか。まずは、それを書き出してみてください。
譲れない条件の見極め方
譲れない条件というものは、意外に見つけるのは難しいです。そのような時は、とにかく希望条件を思いつくままに書き出しましょう。そして、その中から、
- あと1年しか生きられないとしたら何を選ぶか?
と考えてみてください。1年という短い時間しか生きられないのに我慢するのはイヤですよね。その基準で選んでみてください。そして、1つだけ必ず条件に入れてほしいことがあります。それは、やりたい仕事です。
やりたい仕事
生きていくためには、嫌な仕事でもしなければいけません。多くの人がそうやって、自分に言い聞かせながら生きています。つまり、生活のためには「イヤな仕事でも我慢しなければならない」と言うのです。実際、私も長い間そうやって自分に言い聞かせながら生きてきました。
しかし、それでは転職は上手くいきません。なぜなら、心は答えを知っているからです。イヤだという感情は心からメッセージです。そのメッセージを無視し続けると本当の喜びは得れません。
確かに、生活のためには我慢も必要でしょう。しかし、我慢にも限界があります。仕事は人生の大半を占めます。ですから、仕事を楽しめなければ人生を楽しめないのと一緒です。ですから、譲れない条件の一つに
- やりたい仕事であること!
は、絶対にはずさないでください。その上で、職場の人間なり、給料・休日、通勤距離などの諸条件を加えるのです。それが、私が多くの転職を経験してきた教訓です。
けれど、やりたいことが分からないという人もいると思います。やりたいことや適職が分からないときは、>35歳までの適職・天職の見つけ方を参考にしてください。
挫折しかけているときの対処法
転職をしたにも関わらず今の会社を辞めたくなった。あなたは、どうして辞めたくなってしまったのでしょうか。もし、その理由が絶対に譲れない条件であれば転職を視野に入れてください。確かに、転職したばかりで気持ちがグラつくのも分かります。しかし、譲れない条件は早いうちの対処が肝心です。
例えば、私は父親の影響から傲慢な人が苦手だということをお伝えしました。しかし、転職を繰り返していた私は、傲慢な上司のもとで耐えた経験があります。しかし、3年以上我慢しましたが心が休まるときは一度もありませんでした。むしろ、日曜日には
- 明日から仕事かぁ。行きたくない…。
と考えて眠れない日々が続いていたのです。
このように、我慢にも限界があります。そして、譲れない条件は時間が経っても解決しないことが多いです。それよりは、やりたい仕事ができる会社で心機一転がんばった方がいいです。その方が、楽しいし成果も出やすいです。実際、嫌だイヤだと思いながら仕事をしていると良い結果は生まれません。
対処法として、私は会社以外でストレスを発散していたこともあります。しかし、それも一時的なものです。つまり、根本的な解決にはならないのです。ですから、本当に辞めたいのなら早めに転職活動を始めてください。
まとめ
以上が、転職に失敗して挫折しかけている時の「たった1つの対処法」です。
転職で大切なことは、絶対に譲れない条件を明確にすることです。
そして、忘れてはいけないのが「やりたい仕事をベースにおくこと」です。
繰り返しますが、あなたの理想を全て叶えてくれる会社はありません。なぜなら、理想と現実には必ずギャップがあるからです。
そのギャップが大きいほど転職は上手くいきません。
けれど、理想を下げると言っても、
- どうしても譲れない条件がありますよね?
私の場合であれば傲慢な上司でした。あなたの場合は何でしょうか。それを明確にするのです。それを明確にしないまま転職に踏み切っても上手くいきません。
まずは、やりたい仕事の求人を探し、絶対に譲れない条件がクリアできるのか?
それを見極めてくださいね。
あなたの人生の質が高まることを応援します。後悔のない人生を歩むために…。
好きなことを仕事にする方法