今の仕事では「やりがい」がもてない…。
転職を考える理由の一つに、仕事のやりがいの問題があります。
一口にやりがいと言っても、その意味を深く追及している人は少ないでしょう。
そもそも、やりがいって何なのでしょうか。仕事で得られる充実感でしょうか。それとも使命感のようなものでしょうか。
やりがいとは「何のために生きるのか」に通じる、あなたの価値観そのものと言えます。
例えば、高い給料に「やりがい」を感じる人もいるでしょう。仕事を通して社会に貢献することに「やりがい」を感じる人もいます。
または、仕事で成長することに「やりがい」を感じる人もいるのではないでしょうか。
このように、一口にやりがいと言っても幅広いとらえ方があります。
ですから、やりがいのある仕事がしたいという前に、やりがいに対する自分の価値観を明確にする必要があります。
そこでこのページでは、やりがいとやりたいこと探しのポイントを紹介します。
やりがいはすぐに起きない
私たちは、もしかすると「やりがいのある仕事」があって、それを見つけられないという思い込みがあるのかもしれません。そのような思い込みがあると、たとえ「やりがいのある仕事」に出会っても素通りしてしまう可能性があります。
人には、価値観によって仕事に好き嫌いがあります。つまり、やりたい仕事が人それぞれ違うのです。それと同様に、やりがいも皆それぞれ違います。それが、簡単に見つけられない原因です。やりたいことも「やりがい」も人に教わることはできないのです。ですから、時間がかっても、あきらめずに探すしかありません。
現在の仕事が嫌いな場合は「やりたい仕事」を探す必要があります。ここが勘違いされやすいポイントです。なぜなら、たとえ好きな仕事であっても最初から「やりがい」を感じることはできないからです。まずはそのことを理解してください。
やりがいがすぐに起きないメカニズム
分かりやすいようにスポーツを例にあげましょう。私が小学校の頃は公園で野球をするのが楽しみでした。ピンクや緑のやわらかいカラーボールを投げ、プラスチックのバッドで打つという単純なものでした。その単純に打つ、投げるという野球が楽しかったのです。
しかし、その野球も本格的なものに変わると嫌いになってしまいました。なぜなら、純粋に野球だけをするわけにはいかなかったからです。私は近所の少年野球のチームに入りました。そこでは、ランニングから始まり、筋トレ、ノックなどの練習があります。それが、終わったら今度はレギュラーチームの試合の球拾いです。
そのような練習が半年ぐらい続いた結果、私は少年野球をやめてしまいました。振り返ってみると「もっと長く続けておけば良かった」のです。なぜなら、やりがいを感じるには基礎練習が必要だからです。当時は「やりがいはやりたいことの先にあること」を知らなかったのです。
仕事もスポーツと一緒です!
仕事のやりがいも野球と一緒です。つまり、取り組んだからといって「すぐにやりがいは起きない」のです。仕事も野球と同じように、上達をするには繰り返しの練習が必要です。その下積みのような状態を乗り越えるから「やりがい」が得られるのです。
このように考えると、やりがいのある仕事があるではなく、やりたい仕事を全力で取り組むことによって「やりがい」が得られると言えます。ですから、たとえ好きな仕事であっても、やりがいが持てようになるには時間が必要なのです。このことを理解しておくだけでも、余裕をもって対応することができるのではないでしょうか。
会社を辞めるときの注意点
今の仕事にやりがいが感じられないと言って、転職を考える人が多いです。しかし、お伝えたように最初から「やりがいが感じられる仕事を見つけるのは難しい」です。なぜなら、求人表のような簡単な条件では情報が不足しているからです。これが、やりがいを求めて転職に失敗する主な原因です。
例えば、私たちが仕事を選ぶときには求人票を見ます。その求人表には、就業場所、就業時間、職種、仕事内容、給料、手当、賞与、福利厚生などしか分かりません。
これだけの内容しか書かれていない中で、想像を働かして「やりがい」を求めても、
- 理想と現実のギャップに悩まされるだけではないでしょうか?
それよりも、最初は「やりがい」を求めるのではなく、やりたい仕事を探してください。その方が上手くいく可能性が高いです。
転職の専門家に相談する
やりがいは、やりたい仕事の先にあります。基本的な能力を身につけた先にあるのです。しかし、やりたい仕事が分からない。自分にふさわしい仕事が分からない。そんな人もいるでしょう。そのようなときにオススメなのが、あなたの強みを知る簡単な診断テストです。詳しくは、こちらのページに書いてあるので参考にしてください> 35歳までの適職・天職の見つけ方
専門家に相談するのが最良の方法!
人は、自分のことを知っているようで意外に知らないものです。そんなときは客観的に判断してくれる第三者が必要です。専門家は、あなたを客観的に判断し適性や強みを上手く引き出してくれます。ただし、転職の相談者もピンキリです。ですから、何社かに登録し自分の相性に合う人を選びましょう。おすすめは>登録すべき転職エージェント
独立という選択肢も忘れずに!
いきなりは難しいかもしれませんが、私のように会社に頼らずに独立ということも視野に入れておくと良いかもしれません。結局のところ、会社に雇われている以上は自由なライフスタイルは送れません。なぜなら、会社には就業規則という決められたルールがあるからです。
仕事内容、勤務時間、勤務先、給料、休日など。何一つ自分で決めることはできません。すべて会社のルールにしたがう必要があります。ですから、やりたい仕事であっても会社では自由に取り組めることの方が少ないです。それが嫌であれば、独立も視野に入れておくのも一つの方法です。
例えば、私は20回以上も転職を繰り返してきましたが、すべての希望をかなえてくれる会社はありませんでした。それどころか、人間関係がギクシャクしている会社の方が多いです。
なぜなら、今は人出不足で仕事を進んでやれる状況ではないからです。つまり、人のことをかまっているほど心に余裕がないのです。
ですから、親切な人ほど多くの人から仕事を依頼されます。その結果、精神的に追い込まれてウツになる人も大勢いるのです。そのようことから、人が困っていても見に見ぬふりをしている人が大勢いるのです。それでは、深い信頼関係を築けるはずがありません。ですから、今の仕事に不満があり転職にも期待できければ、独立も視野に入れておくと良いでしょう。
まとめ
以上が、やりがい、やりたいこと探しのポイントです。
重要なことなので繰り返しますが、やりがいはやりたいことの先にあります。
ですから、やりがいのある仕事を探すのではなく、やりたい仕事を探してください。
その時に役に立つのが、自分の強みを知ることができるコーチングです。コーチからの客観的な質問によって、あなたの心の奥底にある強みに気づけます。
※コーチングとは、夢や目標をコミュニケーション・スキルを使ってサポートする手法です。
そして、転職を考える場合は、求人表のような少ない情報ではなく専門家の力を利用するのが良いでしょう。
最後の選択肢としては独立です。しかし、独立は生活の破綻をまねく恐れがあります。
ですから、慎重の上にも慎重にしてください。
いずれにしても、一番良くないのは不満をかかえながら何もしないことです。
まずは、目の前の小さな事から始めてください。その積み重ねが、あなたが望む人生の扉を開いてくれるでしょう。
あなたの人生の質が高まることを応援します。後悔のない人生を歩むために…。
好きなことを仕事にする方法