1日の大半の時間を過ごす、職場での人間関係が最悪だと会社を辞めたくなります。
私は20回以上の転職経験がありますが、会社を辞める大きな理由になったのが人間関係です。
特に上司との相性が合わないと最悪です。
同僚であれば嫌いでも関わる時間は少ないです。
けれど、上司であれば関わらないわけにはいきません。
なぜなら、やはり上司である以上「判断をあおがなければならない」からです。
では、
- どうして人間関係が悪化するのでしょうか?
その原因を知っておくだけでも、今後の対策が立てられるようになります。
そこでこのページでは、人間関係が悪化してしまう7つ原因と対策を紹介します。
Contents
人間関係が悪化してしまう7つの原因と対策
人間関係が悪化してしまう原因には、主に以下の7つがあります。この中で、あなたに当てはまるものを見つけてください。そして、対策を行っていきましょう。これらの方法は、実行したからと言ってすぐに効果があるものではありません。
しかし、意識して行っていくと徐々に状況が改善していきます。ですから、あせらずに少しずつ取り入れてください。
- 自己開示ができない
- 思い込みが激しい
- 人の悪いところばかり見ている
- 嫌いな仕事をしている
- ストレスがたまっている
- 自分に自信がない
- 周りを気にし過ぎる
それでは、1つずつ具体的に説明します。
1.自己開示ができない
心の問題をかかえる人が多いのが、心を閉じてしまうことです。自分の本音を素直に言えないのです。これを専門用語で自己開示ができないと言います。人間関係が悪化してしまうのは、コミュニケーションが不足しているのです。
コミュニケーションが大切なのは、誰もが知っています。しかし、日本は学校教育でコミュニケーションを学ぶ機会がないのです。ですから、多くの人がコミュニケーションを苦手としています。特に、日本人は本音と建て前を使い分けます。
そして、建て前ばかり言っていると相手が何を考えているのかが分からなくなってしまうのです。これが、人間関係が悪化してしまう大きな原因になっています。
対策
これに対する対策は、普段から自分の気持ちを伝えるようにすることです。しかし、誰にでも気持ちを受け開けると裏切られることがあります。ですから、最初は会社内で最も信頼できる人にだけ本心を伝えるようにしてください。こちらが心を開いて接すれば、自然と相手も心を開きます。その結果、信頼が深まっていきます。
2.思い込みが激しい
思い込みが激しいのも、人間関係を悪化させる原因になります。人には、それぞれ自分が正しいと考えている価値観があります。その価値観と違う人の集まりが会社なのです。ですから、自分が正しいという思い込みが強ければ強いほど人間関係が悪化します。
対策
対策としては、相手を否定しないことです。そもそも、神様でもない限りすべてが正しいことなどありません。ですから、相手のことを否定せず肯定するクセをつけましょう。
例えば、相手との会話をしているとき自分の考えとは違っていても、
- なるほどね。
- わかります、わかります。
- そうですね。そういう考えもありますね。
という言葉を伝えれば、相手は安心して会話を続けるでしょう。また、大きく相槌(あいづち)を打つことで、相手は気持ちよく話をするようになります。すると、相手も「あなたに信頼を寄せるようになる」のです。お互いに信頼感が生まれれば、こちらの意見も通りやすくなります。
3.人の悪いところばかり見ている
これは、先ほど取り上げた思い込みが激しいことにも通じることです。つまり、「自分の意見が正しい、相手は間違っている」という思い込みが強すぎると、人間関係も上手くいきません。さらに、相手の悪いところばかりに意識が集中します。
人は普段から意識していることを引き寄せるようになります。つまり、相手の悪いことばかり意識していると悪いことばかりが気になります。なぜなら、良いことに意識が向かないからです。
対策
人間は習慣の生き物です。つまり、悪いことに目がいってしまうのも習慣です。ですから、普段から相手の良いところを意識するようにしてください。しかし、いきなり大嫌いな上司の良いところを見るといっても難しいでしょう。
例えば、友人や気の合う同僚の良いところを書き出すと良いです。この書き出すというのがコツです。なぜなら、客観的に見れるからです。自分が回りの人に対して、どのような点を好意的に感じているのかが理解できます。その良い点を相手に伝えるようにすれば、相手も嬉しくなり好循環が生まれます。
あなたも褒められた経験がありますよね? 人はウソだと分かっていても褒められたら嬉しいのです。まして「あなたのこういうところが素晴らしい」と言われて不快に感じる人はいません。そして、相手の喜んでいる姿をみると、こちらも嬉しくなります。
ですので、相手の長所を見つけて褒めることを、あなたもやってください。
4.嫌いな仕事をしている
繰り返しますが、会社は価値観の違う人が集まっています。ですから、上手くいかないの当然なのです。まして、嫌いな仕事をしていると価値観の違いが大きくなります。
例えば、あなたはパソコンを使って静かに仕事をしたいとします。しかし、仕事が保育園の先生だとしたらどうでしょう。保育園は、子供たちが大きな声で元気いっぱいに騒ぐ場所です。そして、その状態が好きな先生たちが集まっています。しかし、あなたは静かに仕事がしたいのです。
これは、保育園が悪いわけでも、あなたが悪いわけでもありません。あなたと仕事の相性が合っていないのです。逆に、あなたが子供たちと元気いっぱいに遊ぶことが好きだとしたらどうでしょうか。当然、周りの先生たちとの価値観が近いため仕事も楽しくできます。
会社には性格などの違いから合わない人もいるかもしれません。しかし、仕事が好きな人が集まれば価値観も大きくは変わらないのです。
対策
仕事が嫌いな場合、転職を視野に入れる必要があります。勤めている会社が大規模で、今の仕事とは違うセクションに異動ができれば問題はありません。しかし、そのような希望を叶えてくれる会社は少数です。
ですから、今の仕事がどうしても好きになれない場合は、転職を視野に入れてください。しかし、転職を甘く考えていると失敗をします。ですので、準備をしっかりと行いましょう。詳しくは>転職から内定を得るまでの5つのステップ
5.ストレスがたまっている
人はストレスがたまってくると、気持ちに余裕がなくなります。まして、仕事が忙しく残業が続いているとストレスがたまります。食事の時間も不規則なり、十分な睡眠がとれません。その結果、精神的に病んでくるのです。
例えば、私は仕事のストレスを甘いものやジャンクフードで満たしていました。体に悪いことは分かっていましたが、やめられないのです。帰宅時間も遅くなり、睡眠時間をけずるようになりました。その結果、尿管結石で苦しむことになります。
尿管結石とは、腎臓にたまった結石が尿管をふさいでしまう病気です。これが、痛いのなんのって。本当に長い時間くるしみます。結局、救急車で運ばれてしまいました。
このように、ストレスを甘くみると身体に悪影響を与えます。心あたりがある方は、この機会に生活習慣を見直してください。
対策
対策としては、有給休暇を上手く活用してください。「忙しいのに休んでなどいられない」と考えがちですが、無理をして身体を壊してからでは手遅れになります。ですから、忙しいときほど休暇を取りましょう。また、どんなに仕事が忙しくても、睡眠をけずってはいけません。睡眠不足は体の回復を遅らせます。
例えば、仕事の合間に15分程度の休憩をとる。昼休みに30分ぐらいの仮眠をとるだけでも頭がスッキリします。他にも会社の飲み会などは、3回に一度は断り早く帰宅する。など工夫しだいで休息がとれます。
また、運動不足も体に悪影響を与えます。ですので、20分程度のウォーキングをするのも良いでしょう。身体の調子が整ってくると、頭の回転も良くなります。結果として、効率や成果も上がっていきます。
6.自分に自信がない
自分に自信がないと、人間関係が上手くいきません。なぜなら、自信がない人は自分のことが嫌いだからです。自信とは「自分を信じる」と書きます。つまり、自信がない人は自分を信じられないのです。
例えば、自信がないと相手を思いやる余裕がありません。その結果、自己中心的な考え方になります。すると周りからは協調性がないと言われ、しだいに孤立していきます。そうした悪循環が重なり、最後は会社を辞めたくなってしまうのです。
対策
対策としては、スモールステップを習慣にしてください。スモールステップとは、以下の3つの満たしながら行う方法です。
- 小さな行動をする
- 楽しいことをする
- 継続する
以上です。
- この3つであれば簡単にできそうな気がしませんか?
この「簡単にできそうな気がする」というのがコツです。
よく3日坊主で終わるというものがあります。あれは、行動が大き過ぎるのです。そんなときは、もっと小さくして続けてください。それでも続かないようなら、もっともっと小さくして行動してください。
そして、楽しいことも大切です。人が長く続けるためには楽しくなければいけません。逆に言えば、楽しければ継続が可能なのです。そうやって、コツコツ行動していけば確実に上達します。そして、その上達が自信につながります。
7.周りを気にし過ぎる
人間関係が悪化する原因として、周りを気にし過ぎることがあげられます。自分の言ったことに対して周りがどう思うのかを気にするあまり、言いたいことが言えなくなってしまうのです。
例えば、私は小学校時代にいじめにあったことがあります。ある日突然、周囲から無視されるようになったのです。今だに原因が分かりません。あれ以来、私は周囲がどう思うかを異常なくらい気にするようになりました。
私のように、トラウマとなっていると簡単には治りません。しかし全く対策がないわけではないので、あきらめず実行してください。
対策
これは6番目に取り上げた自信をつける方法に似ています。ただし、得意なことをするという単純なものではありません。では、何をするのか。それは、心からやりたいことに集中することです。
人が真の意味で強くなれるのは、自分らしくいられるときです。自分らしくいるには、心からやりたいことを仕事にする必要があります。多くの人が、やりたくもない仕事を生活にために我慢しています。
確かに、生活のためには我慢しなければいけないこともあるでしょう。しかし、それでは、いつまで経っても満たされた気持ちにはなりません。そして、それは本当の自分ではなく仮面をかぶった自分なのです。ですので、ウソがばれないように常に周りを気にします。そして、好きなことではないため不安です。当然ながら、いつまでも自信がもてません。
本当にやりたいことをする勇気をもとう!
一見すると、周りを気にすることと本当にやりたいことをすることは関係がないように感じます。けれど、本当にやりたいことをしていない人は、自分を演じています。つまり、仮面をかぶった偽り(いつわり)の姿なのです。
その結果、
- 周りからどう思われているかが気になって仕方がないのです!
あなたの周りを観察してください。おそらく、ほとんどの人が本当にやりたいことを仕事にできていませんよね。けれど、一流の人は例外なく本当にやりたいことをしています。そして、自信があります。
一流の人と話をすると、できるという信念をもっています。ですから、周りを基準に生きるのではなく、自分の本心を基準にしているのです。ですから、良い意味で周囲を気にしていません。
ですから、あなたも本当にやりたいことをする勇気をもってください。そうすれば、周りが気にならなくなります。
まとめ
以上が、会社の人間関係が悪化する7つの原因とその対策です。
人間関係が悪化するのは、主にこの7つの原因が考えられます。
人間関係が悪いと仕事もスムーズに運びません。
何より会社が苦しくなります。
ですから、できるだけ早く人間関係が改善するように努力してください。
ただし、人間関係は一度こじれてしまうと修復が難しいです。
ですので、どうしても改善ができない場合は、
- 転職を視野に入れてください!
しかし、転職を甘くみると痛い目にあいます。
実は、転職にはコツがあります。そのコツを押さえれば恐れる必要はありません。
いずれにしても、人間関係が悪化していくには原因があります。
ですので、このページを参考にして原因をつきとめてください。
そして、少しずつ改善していきましょう。
あなたの人生の質が高まることを応援します。後悔のない人生を歩むために…。