まじめにやっていれば、誰かが見ていてくれる。
コツコツとやれば、いつかは報われる。
しかし、周りを見渡せばズル賢く生きている人ほど評価が高い。
世の中は、そんな矛盾でできています。
「憎まれっこ世にはばかる」という、ことわざがあるけれど、
実際、周りから憎まれるような人ほど出世も早いのが現実です。
そして、まじめな人は、いいように使われます。
なぜなら、文句も言わずコツコツと仕事をこなすからです。
けれど、いつまで経っても現状のままでいることが多いです。
評価もされず、出世もせず、いつまでも使われっぱなし…。
- こんな現状にいつまで耐えられますか?
そんな理不尽な扱いでは、希望はもてません。
けれど、そこで腐っては終わりです。
それよりも、もっと大切なことに目を向けるべきです。
それは、自分自身を大切にすることです。
しかし、頑張り過ぎてしまう人は、自分の背丈以上に頑張ってしまいます。
そこでこのページでは、辛い仕事を頑張り過ぎてしまう人がおちいる罠を紹介します。
Contents
まじめな人が陥りやすい罠(わな)
私たちは、他人に評価されると嬉しくなります。「君がいると助かるよ」とか、「〇〇さんは真面目に仕事をやってくれるから安心してまかせられる」とか言われると、つい嬉しくなりますよね。これは悪いことではありません。人は褒められて伸びる人も多いですから。
けれど、真面目な人が陥りやすい罠として、人の期待に応えようとする傾向が強いです。心の奥底にある人に認められたい欲求が裏目に出てしまうのです。冷静に考えれば分かりますが、
周りの人は、
- あなたのことなど気にしていません!
24時間あなたに注目して評価をしてくれることなどありません。つまり、上辺だけの評価なのです。あなたが真面目で、仕事を断らないからお願いするのです。その期待に応えようと必死になっていることなど、微塵も気にしていないのです。
例えば、上司が気にしていることは社長のご機嫌です。そして、社長が気にしているのは会社の売上げです。実は、あなたの頑張りなど気にしていません。実際に気にしたら、あなたはもっと報われているはずです。
上司が気にしているのは、社長からの自分の評価です。それが人間というものです。分かりやすいように例をあげましょう。
テレビを観ていると貧困で苦しんでいる番組をやっていました。小さなお子さんが、家族のためにゴミ山から売れそうなものを1日中さがしています。そこで得たお金はパン1つやっと買える金額です。それを観て、あなたは感動します。涙がポロポロ流れて心の中で思うのです。私はなんて恵まれているんだと…。
次にお笑い番組が目にとまりました。あなたが大好きな芸人が出ています。その番組にくぎ付けになり、あなたは腹を抱えて笑いました。そして、あっという間に1時間が経過。
つい1時間前は、貧しい子供の姿を観て感動して涙を流していたのです。けれど、
お笑い番組を観ると、
- そんな感動したことも忘れてしまうのです!
人間の心はそんなものです。自分の興味があることにしか目がいきません。実は、上司もあなたの評価など興味はないのです。けれど、あなたが仕事をしてくれないと困るから注目しているだけです。けれど、あなたよりも興味がある番組があれば意識はそちらに向かいます。それが人間というものです。
真面目な人ほど「うつ」になる!
真面目な人は、そんなことも分からずに頑張ります。真面目だからに手が抜けないのです。そうやって、身の丈以上にがんばってしまいます。そして、期待に応えらないと以下のように自分を責めてしまうのです。
- 私は無能だ
- 私はダメな人間だ
- 私なんている会社にいる価値がない
- 私なんて役立たずだなど
これが度を超すと「うつ」になります。ですから、真面目な人ほど「うつ」になりやすいのです。
周りは逃げることばかり?
私は20回以上の転職を経験しています。ですから、数多くの会社を見てきました。その経験から言えることは、ほとんどの会社は仕事を押し付け合っているということです。そして、まじめな人ほど、仕事を押し付けられます。実際、私は真面目であったので何度もその経験をしてきました。
人間関係が最悪に!
仕事を押し付けあっていると、人間関係が悪くなります。けれど、真面目な人は断れません。ですから、どんどん仕事を押し付けられるのです。けれど、最終的には限界がきます。なぜなら、やり切れないほどの仕事をかかえてしまうからです。その結果、人間関係が最悪になります。
次のような症状が出ていたら危険信号です!
- 常にイライラしている
- 疲れがとれない
- 周りに比べ自分だけが忙しい
- 日曜日の夕方になると憂鬱になる
- 孤立しているなど
このような症状が出ていれば、危険信号が出ています。できるだけ早く対策を取りましょう。
真面目な人が大切にしたいこと
真面目な人は、本来はいい人です。しかし、周りの期待に応えようとしていると精神が病みます。だから、そうなる前に自分を守る対策を取りましょう。それは、以下の3つの方法があります。
- できない時はNOを言う
- 自分を褒める
- その場から逃げる
以上です。
それでは、一つずつ具体的に解説します。
1.できない時はNOを言う
繰り返しますが、真面目な人は周りからの依頼をことわりません。それでも、何とかやり切れるうちは良いでしょう。しかし、それによって、イライラしたり、会社を辞めたくなってしまうようなら注意が必要です。
そんな時は、
- 思い切ってNOを言ってください!
最近は、嫌われる勇気 - 岸見一郎 著-という本が売れています。つまり、NOを言うには嫌われる勇気が必要なのです。しかし、その勇気をもたなければ、あなたは徐々に追い込まれることになります。ですから、手遅れになる前にNOを言うクセをつけましょう。
2.自分を褒める
仕事を頑張り過ぎてしまう人は、心のどこかで周りの評価を気にしています。ですが、大人になると褒められることがありません。逆にミスをすれば叱れることが多いでしょう。すると、自己肯定感が低くなってしまうのです。
自己肯定感とは、自分を認めてあげることと考えてください。自己肯定感の低い人は、自信がありません。常に周りの目を気にします。すると、余計にミスをして上司から叱られます。このような悪循環となって、最後には自分のことが嫌いになるのです。
自分のことが嫌いな人
自分のことが嫌いになると、無価値な人間だと考えるようになります。すると、余計に自信がなくなり自暴自棄になってしまうのです。ですから、せめて自分だけは自分のことを褒めてください。そうすれば、自己肯定感が高まってきます。そして、成果が出てくると自信に満ち溢れてきます。
周りが認めてくれない以上、あなたぐらいは自分を認めてあげてください。
3.その場から逃げる
最後の方法は、上の二つが上手くいかない時に行ってください。なぜなら、「その場から逃げる」という手荒な方法だからです。
例えば、大きな会社であれば配置転換を人事にお願いしてみるのも良いでしょう。しかし、会社の社風はどの部署に行っても変わらないことが多いです。
どうしても仕事が辛いなら、
- 転職を視野にいれてください!
けれど、NOが言えなかったり、周りの期待に応える性格である場合、転職をしても上手くいかない可能性が高いです。なぜなら、あなた自身に問題があるからです。ただし、今よりも状況が改善されることもあります。ですから、どうしても今の状況が辛いなら転職を考えてください。
まとめ
以上が、辛い仕事を頑張り過ぎてしまう人がおちいる罠です。
仕事を頑張り過ぎてしまう人は、周囲の期待に応えようとします。
それができるうちは、問題は表面化しません。
しかし、日曜日の夕方なると、
- 会社のことを考えただけで憂鬱なる!
といった症状が出たら危険信号です。
これは、別名「サザエさん症候群」という立派な心理的なサインなのです。
このような症状が出始めたら、
- できない時はNOを言う
- 自分を褒める
- その場から逃げる
この3つの対策を取りましょう。
いずれにしても、傷は浅いうちに対処するのが鉄則です。
手遅れになる前に3つの対策を行ってください。
あなたの人生の質が高まることを応援します。後悔のない人生を歩むために…。