35歳という年齢になると、
- 今の会社に希望がもてない
- 人間関係が上手くいかない
- 会社を辞めたいがどうして良いか分らない
- 給料や待遇の良い会社で働きたい
- 社長や上司のやり方が気に入らない
と言った悩みは1つや2つはあるものです。
しかし、そのような悩みは誰に相談すれば良いのでしょうか?
当然のことながら、今の会社の上司には相談はできません。同僚に話してもウワサが広まっても困ります。家族には心配をかけたくないといったことなどから意外に相談相手がいないものです。
そのようなとき、オススメなのが転職エージェントです。
調査結果によると、20代~40代の転職経験者、おおよそ500名にアンケートを実施したところ、半数以上の人が転職エージェントを利用しています。(2013年、マンパワーグループ調べより)このように、転職エージェントは、転職の希望者にとってはかかせない存在なのです。
そこでこのページでは、転職エージェントに相談した方が良い5つの理由について、私の経験をまじえながら解説します。
Contents
相談した方が良い5つの理由
転職エージェントに相談した方が良い理由には、以下に5つがあります。
- 適切なアドバイスがもらえる
- 客観的な立場の意見が聞ける
- 問題の本質に気づくことができる
- 自己分析のサポートが受けられる
- 将来の選択肢が増える
以上です。
それでは、1つずつ具体的に解説します。
1.適切なアドバイスがもらえる
転職に関する相談は友人などに行うこともできます。しかし、友人は転職の専門家ではないため適切なアドバイスができません。また、情が入ったり、あなたを傷つけないように本音が聞けないケースもあります。
例えば、私も何度か友人に会社の相談をしたことがあります。そして、以下のようなアドバイスをもらいました。
友人からのアドバイス
- 会社を辞めても転職先が決まるか分からないから転職は考えなおした方がいい
- 嫌いな上司はどこにでもいるから我慢が大切
- 悩みは一過性のものだから趣味などで気晴らしをしてみたら?
- 会社なんてどこも一緒だよ。期待する方が間違っている など。
相談をしてもらったときは、なんとなく納得した部分もありましたが、後になって何の解決にもなっていないことに気づきました。
このように、素人の意見は解決にならない場合が多いです。それよりも、転職の専門家であるエージェントに相談することが解決への近道になります。
2.客観的な立場の意見が聞ける
くり返しになりますが、友人などに相談すると、どうしても相手を傷つけないような意見になってしまいます。また、家族に相談をすれば、生活の心配などから保身的な考え方になってしまうでしょう。やはり、相談をするには客観的な立場での意見が重要です。
私は現在、コーチングを本業にしています。※コーチングとは、夢や目標をコミュニケーション・スキルを使ってサポートする手法です。
このコーチングで最初に学ぶのは「聴くためのトレーニング」でした。相手が何を求めているのかを知るためには、適格な質問をしてじっくりと聴くことが重要です。そのためには充分なトレーニングが必要なのです。これを専門用語で「傾聴トレーニング」と言います。
転職エージェントは、国家資格であるキャリアコンサルタントの資格を取得しています。その資格取得のときには、傾聴トレーニングをします。だから、客観的な立場で意見ができるのです。素人は、この傾聴がなかなかできません。なぜなら、自分の意見や感情に流されてしまうからです。
このように、客観的な立場でのトレーニングを積んでいない人の意見は、返ってリスクが高いと言えます。
3.問題の本質に気づことができる
悩みは話すことで解決する場合があります。話すとは「放す(はなす)」とも言われ、自分の中から放す役割があります。よく話したら気分がスッキリしたなんてことがありますよね? まさに、それが話すことによる効用です。
話すことで気分が晴れるというは、いったん自分の外に悩みを出すことによって、客観的に自分を見ることができるからです。
例えば、私は長いあいだ、人間関係のことで悩んでいました。そのせいで、何度も転職を繰り返してきました。その人間関係の悩みとは、傲慢で自分勝手な上司の問題です。
どの会社にも、口うるさく傲慢な上司がいます。しかし、頭では分かってはいても、そのような上司が近くにいると耐えられないのです。私はそのことを転職エージェントとの会話で気づきました。それまでは、転職さえすれば問題が解決すると思い込んでいました。
友人に相談をしても「そんな上司はどこにでもいるから我慢するしかないよ」で終わってしまいます。確かに、友人に話せばストレスは発散されます。そして、一時的には気分も晴れました。しかし、友人に話すだけでは何の問題の解決にもなりませんでした。けれど、転職エージェントは問題の本質に気づかせてくれたのです。
転職エージェントは、多くの転職者の悩みや不満に向き合っています。求人企業を紹介しているだけではありません。また、転職希望者の適正や能力、そして不満などのヒアリングも行います。
問題の本質を知ることが重要!
実際、私はこのヒアリングによって、問題の本質に気づくことができました。それは、父親との関係でした。つまり、小さいころからバカにされて育てられたせいか、同じようなタイプの人に対して拒絶してしまうのです。つまり、私は人間関係が苦手というよりは、父親のようなタイプの人とのコミュニケーションが苦手だったのです。
その本質に気づけたのは転職エージェントとの面談でした。
このように、転職活動をきっかけにして問題の本質に気づけることがあります。おそらく、この問題に気づかなければ、今でも転職を繰り返していたでしょう。
4.自己分析のサポートが受けられる
人材紹介会社にもよりますが、自己分析のサポートを転職エージェントから受けられます。自己分析は自分を知る上で大切な方法です。なぜなら、転職活動でもしないかぎり、自分の強みや適性、やりたいことなどの分析をする機会がないからです。しかし、自分自身が、自分のことを把握できていないことはよくあることです。
これでは、転職が上手くいくはずがありません。転職で上手くいかない主な原因は、自己分析ができていないのです。
5.将来の選択肢が増える
転職エージェントを利用することで、将来の選択肢を増やすことが可能です。なぜなら、自分自身が気づいていない実績や能力が把握できるからです。
若い人にはない実績があります!
自分のことを過小評価していれば、将来の選択肢が著しく低下します。しかし、今までやってきた経験や実績は若い人にはありません。あなたにも積み上げてきたスキルや実績があります。ですから、それらを応募書類や面接で上手く表現してください。そうすれば、転職がスムーズに決まります。
まとめ
以上が、転職の悩み相談は、転職エージェントにした方が良い5つの理由です。
転職エージェントは万能ではありません。実は、求人企業の条件を優先するというデメリットもあります。なぜなら、報酬をもらっているのが求人企業だからです。ですから、あなたよりも求人企業の希望を優先します。
しかし、それ以上に利用する価値は大きいです。なぜなら、ここに取り上げた5つの良い点を1人で行うのは難しいからです。
それには、転職エージェントを上手く活用するのが賢いやり方です。やはり、頼りになるのは専門家のアドバイスです。
天職に生きる5つのステップ