- 仕事で心がけていることは何ですか?
と面接で質問されたらどのように答えるでしょうか。この質問の意図は「仕事へのこだわり」を知りたいのです。
このように質問には目的があります。その目的に合った答え方をしなければ、的外れな回答になってしまいます。その結果、仕事への評価が下がり面接も落とされてしまいます。
それには、このような定番質問の答え方の準備をしておくのが良いでしょう。
そこでこのページでは、「仕事で心がけていること何ですか?」に答えるときの5つのポイントについて、私の経験をまじえながら解説します。
答えるときの5つのポイント
仕事で心がけていることを答えるときのポイントは以下の5つがあります。
- 質問の意図を理解する
- 的をしぼる
- エピソードを入れる
- 会社への貢献につながる
- 今後の取り組み方を伝える
以上です。
それでは、1つずつ具体的に解説します。
1.質問の意図を理解する
面接官は、この質問を通してあなたの仕事の取り組む姿勢を把握します。つまり、あなたが大切にしている価値観が何であり、その価値観が仕事に、どのようなメリットをもたらすのかが知りたいのです。
例えば、以下の二つを比較してみると分かりやすいです。
【良い回答例と悪い回答の比較】
【良い回答例】
私は日頃から、整理整頓を心がけています。なぜなら、探す時間を省くためです。ある調査で、ビジネスマンが1年間に探し物に費やす時間は150時間であることを知りました。これは1日8時間で換算すると19日分になります。「塵も積もれば山となる」というように、探す時間も年間にすると膨大なものになります。そこで、探す時間を減らせれば成果につながると考え、日頃から心がけるようにしました。
入社した際にも、整理整頓を行い成果につなげていたいと思います。
【悪い回答例】
私は心がけていることは、スケジュール管理をしっかりと行うことです。例えば、旅行に行くときは、栞(しおり)のようなものを作り行動するようにします。スケジュール管理をすることで、やることが明確になり効率良く進めることができます。
- 一体どこが悪いのでしょうか?
悪い回答例は、プライベートか仕事かが明確になっていません。確かにスケジュール管理を心がけることは良いことです。しかし、それを上手く仕事に関連させなければ、ただの雑談になってしまいます。
【悪い回答の修正例】
私は、日頃からスケジュール管理を心がけています。なぜなら、事前にやることが把握できるからです。仕事でも、月、週、その日のやることべきことを事前に把握しています。退社する前には、必ず明日やることをチェックするようにしています。ですから、過去に1度も納期に遅れたことがありません。
ですので、入社した際にも、しっかりと納期を守る自信があります。
2.的をしぼる
アピールの気持ちが強すぎてしまい、心がけていることをたくさん答えてしまうのも問題です。なぜなら、焦点がぼやけてしまい、かえって印象に残らなくなってしまうからです。できるだけ1つに的をしぼりましょう。
上記であげたように、整理整頓やスケジュール管理というように的を1つにしぼる方が良いです。そもそも、面接官の質問の意図は、あなたの仕事に対する姿勢や取り組み方が知りたいのです。
ですから、的をしぼらずに「あれもこれもやってます」では、
- 本当に段取り良くやっているのか?
と疑われてしまうでしょう。ですので、的を1つにしぼり簡潔に答えてください。
3.エピソードを入れる
人は、エピソードがないと印象に残りません。なぜなら、イメージがしずらいからです。ですから、ここぞ!というときには、必ずエピソードを入れるようにしましょう。
分かりやすいように、私が心がけていたエピソードを紹介します。
私が心がけていることは、ミスを繰り返さないことです。なぜなら、以前に勤めていた会社でミスを繰り返してしまい、周囲に迷惑をかけてしまったからです。その会社は、住宅基礎の鉄筋加工メーカーです。鉄筋加工は、住宅メーカーごとに変わるため何百種類となります。しかし、その加工が1つでも間違ってしまうと現場がストップしてしまうのです。
ですので、一度ミスをすると現場や加工している工場にも迷惑がかかります。
しかし、何度入念にチェックをしても1、2個ミスをしてしまうのです。そこで、そのミスを減らすため、次の日の朝一番にチェックをするようにしました。その方が、頭がスッキリしてミスを減らせると考えたからです。結果、ミスが激減しました。周囲に比べても圧倒的にミスが少なくなったのです。
このように、ミスを繰り返さない工夫は御社でも応用ができる自信があります。
このように、失敗から学んだエピソードを入れることで、面接官の印象に残りやすくなります。
4.会社への貢献につながる
上記のエピソードで大切なのは、実行した後の結果と貢献です。
- 私が朝一番にチェックするように工夫をした
- 鉄筋加工のミスを減らした
という、結果を伝えることが重要です。つまり、心がけていることが、どのような結果につながったかを伝えるのです。
そして、その心がけが、応募先の会社で「どのような貢献につながるのか」伝えてください。
このような心がけを伝えることで、入社後に貢献してくれると認識してくれます。
5.今後の取り組み方を伝える
心がけで最も重要なのが、今後の取り組み方を伝えることです。つまり、自分が今まで取り組んできたことを、どう活かしていくのかを具体的に示すことです。
例えば、私が普段から心がけていることは、人をサポートすることです。なぜなら、一人の力には限界があると考えているからです。以前の私は、自分の業績だけに集中していました。人のサポートよりも、自分の成績を上げることばかり考えていたのです。しかし、そのような姿勢でやっていたにも関わらず、先輩は自分のサポートを行ってくれました。また、ミスもカバーしてくれていたので、大きな失敗もせずに済んでいたのです。
私は、そのことを知ったとき、チーム内でのサポートすることの大切さに気づきました。ですので、御社でも、周囲のサポートを心がけたいと思います。お互いが思いやりをもって、仕事に取り組んでいけるように最善の努力をしていきます。
このように、その心がけをするようになったのかを面接官に伝えることで、共感を得ることができます。そして、その心がけを、今後の取り組みにつなげるのです。そうすれば、その想いが伝わりとても良い印象をもってもらえるでしょう。
まとめ
以上が「仕事で心がけていることは何ですか?」に答えるときの5つのポイントです。
この定番質問の回答は、事前に用意しておくことをオススメします。なぜなら、その場で簡単に答えられることではないからです。
かりに、その場で上手く答えることができたとしても、事前に用意した人には及びません。ですから、他の人との差別化をはかるためにも、事前に考えておくのが良いでしょう。
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