今日も暇で仕事がない。毎日やることがなくて辛い…。
このような悩みをかかえていませんか?
この不況下にあって、ぜいたくな悩みなのかもしれません。しかし、仕事が暇というのは忙しいのと同じように本当に辛いものです。
まして、中高年の転職はタイミングをのがしてしまうと、アッという間に年をとってしまいます。しかし、この暇な会社を手放したら、ブラックな企業に転職する恐れもあります。
このように、あれこれと考えているうち、転職のタイミングを逃してしまうのです。
そこでこのページでは、仕事が暇すぎて会社を辞めたい!と感じたら、転職を考えた方が良い3つの理由について、私の経験をまじえながら解説します。
暇過ぎて会社を辞める人は多い
暇過ぎて会社を辞めたいという人は、決して特別でも贅沢な悩みではありません。その証拠に多くの人が転職をしていることが分かりました。以下はヤフー知恵袋で検索した結果です。
問題:会社が暇過ぎて辞めたい
ポイント:仕事量と人員バランスがとれていない会社は将来性がない。給料も期待できない。だから、転職を考えた方がいい。
転職を考えた方が良い3つの理由
仕事が暇すぎて会社を辞めたい!と感じたら、転職を考えた方が良い理由には、以下の3つがあります。
- 生活のリズムが崩れる
- 能力が衰えていく
- 転職の機会を失う
以上です。
この3つを具体的に解説する前に、私が暇すぎて会社を辞めたくなった経緯を説明します。
私は暇を持て余して仕事を辞めた
私が勤めたその会社は家から自転車で10分、昼の13時から21時までが就業時間です。給料は額面で20万円。そこから年金や保険、税金を引かれて手取りで17万円弱でした。
ハローワークの募集要項に「建設会社の事務員募集、要免許、エクセル必須」と書かれてあったのを記憶しています。
40歳近くになり、転職を何度も繰り返していた私は「給料はかなり安いけど、ぜいたくは言っていられない」と思い応募しました。そして、面接を10分程度で終了し即採用となりました。
確かに、その会社は建設会社でしたが、簡単に言えば、人夫出しの仕事だったのです。人夫出しの仕事というのは、日雇い労働者を会社の寮に住まわせ、現場に派遣する仕事と考えてください。
【人生の縮図があった】
その会社で働いている人は、本当にさまざま人です。入れ墨がある人。過去に犯罪歴がある人。所持金が1000円にも満たずリュック1つの人。ギャンブルやアルコール依存症の人など。とにかく、さまざまな人が働いていました。
会社の寮とは言っても、マンガ喫茶にあるようなテレビが1台置いてある、人が1人寝れるぐらいのスペースしかないような間取りです。しかも、隣の部屋は、1センチぐらいの薄い板で仕切られているだけなので声はつつぬけです。
正直に言って、決して居心地のいい場所ではありません。私は、そこで事務員として、さまざまな人間の縮図を見てきました。誤解のないように言っておきますが、私は、その人たちを決して見下しているわけではありません。私自身、いつ転落をして無一文になるか分からない状態でした。ただ、当時の私は家族の支えもあり、なんとか生活を維持できていたのです。
【毎日が暇で仕方がなかった】
事務員といっても、出社してから何もすることがありません。やることは、その日の賃金を職人さんに払うことです。パチンコ屋の景品交換所の受付けと考えてもらえば分かりやすいでしょう。
午前中に社長は出社していますが、私が出勤する頃には、いつも帰っていませんでした。その会社には、私の他に番頭さん。経理の事務員のおばちゃん1人。そして、もう1人、別に解体工事の積算担当者がいました。そして、全員が1日中暇をもてあましているのです。
いつも出社して考えることと言えば、今日1日何をして過ごそうか…。
きっと、これを読まれている人は、暇でうらやましいと感じるかもしれません。しかし、暇というのも正直にいって苦痛です。
私は市役所に14年勤めていたことがあり、毎日残業で追われていた時期があります。その時もかなり苦痛でしたが。暇なのは、もっと苦痛です。結局、私はその会社を2年で辞めました。そのときに学んだ教訓が以下の3つです。
結論を言います。
- 暇な会社は早く見切りをつけて転職をした方がいいです!
その理由を1つずつ具体的に解説します。
1.生活のリズムが崩れる
当時、私は、その会社に入ったときは40歳近かったので手取りで17万円弱というのは、かなりきつい状態でした。しかし、終業時間が13:00からと遅い時間であったことから、「昼間は副業をすれば良いかなという甘えた考え」で入社しました。
けれど、いざ入社してみると、やることが全くありません。周りの人たちも、ネットサーフィンをして暇をつぶしています。ただひたすら暇をつぶすのです。しかし、これが非常に苦痛なのです。なぜなら、人は全くやることがないと、返って強いストレスを感じてしまうからです。
自堕落な生活に罪悪感を感じる!
そして、その影響は自宅に帰ってからも続くのです。なぜなら、暇な状態で溜まったストレスを、食べ物やお酒で発散してしまうからです。そして、本来の目的である副業も、だらけて何もしない状態になってしまいました。
つまり、生活のリズムがとれなくなり、副業どころではなくなってしまったのです。そのような生活が続くと毎日が罪悪感でいっぱいになります。なぜなら、40歳のまだ働き盛りの人間が1日を何もすることなく過ごすことは、非常に罪悪感があるからです。
このように、仕事が暇なことは、良いことばかりではありません。
2.能力が衰えていく
人は、仕事をしていないと能力が衰えます。筋肉がいい例でしょう。筋肉は使わないでいると、どんどん衰えていきます。それと同様に、人間の能力も使わないと、どんどん衰えてしまいます。
転職を先延ばしにしていた!
当時、私は、転職を考えてはいたものの、40歳ということもあり、不安で先延ばしにしていました。やはり、どこかに楽な生活を手放したくないという気持ちもあったのでしょう。人間は暇で苦痛を感じていても慣れてしまいます。しかし、常に「このままじゃマズイ!」という気持ちがどこかにありました。けれど、このような暇な状況は頭の働きを鈍らせます。
実際に私は2年後に転職したとき、そのギャップに悩みました。ですから、もし今の会社の状態が苦痛であるならば、できるだけ早くに転職を考えた方が良いでしょう。
3.転職の機会を失う
転職業界には35歳限界説というものがあります。これは、35歳を超えると求人がグッと減ることからきています。実際、私は38歳のときに転職活動を本格的に始めましたが、非常に辛い思いをしました。
ですから、中高年の人は、できるだけ早く転職を検討した方が良いでしょう。なぜなら、年齢を重ねるほど転職の機会を失ってしまうからです。
まとめ
以上が、仕事が暇すぎて会社を辞めたいと感じたら転職を考えた方が良い3つの理由です。
暇な状態というのは人の感覚を鈍らせます。毎日が会話もなく、ただ時間が過ぎるのを待つのは本当に苦痛です。
しかし、その苦痛も慣れてしまい、いつの間にか時間だけが過ぎてしまいます。ですから、できるだけ早くその状態から脱け出してください。
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