今の仕事が、本当にやりたいことではないと悩んでいませんか?
転職をするときに困るのが、「本当にやりたいことは何だろう?」ということです。
日常の些細なやりたいことはあっても、仕事で本当にやりたいこととなると難しいですよね。
特に中高年のは、転職をするにしても今後の人生を大きく左右する年齢です。ですから、いい加減な気持ちでは決められません。
そこでこのページでは「やりたいことを発見するワーク」を取り上げ、私の経験をまじえながら解説します。
やりたいことを発見するワーク
まずは、やりたいことを発見するために、以下の6つを書き出してください。
- 私は________したい
- 私は________するのが好きだ
- 私は________していると楽しい
- 私は________に興味がある
- 私はずっと_____していても飽きない
- 私は気がついたら__していることがある
~「本当の仕事」榎本英剛著 より引用~
私が行ったワークの参考例
- 私は人と語り合いたい
- 私はコーチングするのが好きだ
- 私はお互いの夢について話をしていると楽しい
- 私は人の成長に興味がある
- 私はずっと天職について考えていても飽きない
- 私は気がついたら自己啓発の本を読んでいることがある
以上です。※コーチングとは、夢や目標をコミュニケーション・スキルを使ってサポートする手法です。
このワークを行うことで、本当に心から望んでいることが気づけます。ワークをするときは、焦らずに時間をかけて「ゆっくりと行う」ようにしてください。以下にワークをするときの5つのコツと注意点を書いておきます。
ワークをするときの5つコツ
- 考えているだけで楽しい
- 話しているだけで楽しい
- 関わるだけで楽しい
- とにかくワクワクする
- 気づいたら時間が経っている
以上です。
それでは、1つずつ具体的に解説します。
1.考えているだけで楽しい
本当にやりたいことは、そのことを考えているだけで楽しいものです。お金のためとか、将来に役に立つからという理由だけではありません。
このページを書いているのは、実は私にとって楽しいことを考えている時間なのです。ですから、心から楽しいと感じることは、やりたい仕事をを探すポイントになります。
2.話しているだけで楽しい
やりたいことは、考えているのも楽しいですが、話をするともっと楽しい気分になれます。特に、そのことに興味がある人たちと話をすれば、とてもハッピーになります。
しかし、多くの人は「仕事はお金をもらっているので楽しんではいけない」というような思い込みによって、純粋に楽しめなくなっているのです。
3.関わるだけで楽しい
大好きなことは関わるだけで楽しいです。くり返しますが、多くの人は仕事を楽しんではいけないと思い込んでいます。
- どうして仕事を楽しんではいけないのでしょうか?
そのようなルールは、どこにもありません。確かに、人の生死に関わるような仕事であれば、楽しむというのは、不謹慎かもしれません。けれど、世の中の多くの仕事は、人の生死に関わる仕事ではないのです。ですから、仕事を楽しむことは悪いことではありません。むしろ、仕事は楽しむべきです。
例えば、接客をするのが好きな人がいます。その人は、純粋に人と関わるのが好きなのです。おそらく、その人はお客様と接するとき自然と笑顔になれるはずです。
- 接客が嫌いな人はどうでしょうか?
おそらく、イヤイヤ関わっているため自然な笑顔ではありません。
このように、仕事を楽しむということは、決して悪いことではありません。むしろ、積極的に楽しいことに関わることが大切です。
4.とにかくワクワクする
やりたいことは、とにかくワクワクします。それを考えても、話をしても、とにかく関わっているだけでワクワクするのです。
多くの人が仕事で失敗するのは、お金のことばかりを考えているからです。逆に、仕事で成功している人は、ワクワクすることだけをしているのです。
しかし、普通ワクワクした感情は、お金にならないことが多いので仕事の選択肢から外れてしまうのです。だから、いつまでも、やりたい仕事が見つからないのです。重要なのはワクワクすることをやることです。
5.気づいたら時間が経っている
ワクワクすることをやっていると、気づいたら時間が経っています。逆に嫌な仕事は、時間が経つのが長いです。
例えば、私は14年のあいだ、市役所につとめていました。市役所では土木工事を主体とした仕事をしていました。
しかし、私は大学で土木を卒業したにも関わらず、土木にまったく興味がないのです。それではいけないと思い専門書を読んだり、技術を磨く努力もしました。けれど、どうしても好きになれないのです。
ですから、仕事中もとても長く感じていました。いつも時計をみながら早く帰りたいなと考えていました。しかし、今は大好きなコーチングで仕事をしています。ですから、気づいたら時間が経っています。そこに我慢も無理もありません。ただ、純粋に楽しいからやっているのです。
このように、気づいたら時間が経っていることは、やりたいことを発見するキーワードです。
次に5つの注意点を書きます。
ワークをするときの5つ注意点
- 人に認められたい気持ちがないか
- 不安や恐れからやってないか
- 誰かのためにやってないか
- 我慢や無理をしてないか
- 時間が経つのが長くないか
以上です。
それでは、1つずつ具体的に解説します。
1.人に認められたい気持ちがないか
小さい頃に、褒められずに育ってしまうと、大人になってからも人に認められたいという欲求が残ってしまいます。
例えば、小さい頃に次のようなことばかり、言われて育つとします。
- お母さんはワガママばかり言う子は好きではありません
- お勉強をしたら、おやつをあげるからね
- 言うことをきかない子は、うちの子ではありません
などです。
このようなこと言われ続けると、子供はいつの間にか「何か条件を満たしていないと、親は自分を愛してくれない」と思うようになります。ですから、聞きわけがいい子ほど、やりたいことが見つからないことが多いのです。なぜなら、周りに認められることを優先し、自分の気持ちを置き去りにしてきたからです。
ですから、ワークをするときは、人に認められたい欲求(特に両親)は、ひとまず脇を置きましょう。
2.不安や恐れからやってないか
人が行動を起こすには2つの感情があります。
その感情とは、
- 欲しい(したい)欲求
- 痛みを避けたい欲求
です。特に、痛みを避けたい欲求は、人を強く行動に駆り立てます。
いい例が、コンプレックスです。
例えば、コンプレックスから出る行動には、以下のようなことがあります。
- 髪の毛が薄くなったね
- 育毛剤を購入しよう!
- 最近、少し太ったんじゃない?
- 夏までに痩せる!
- 嫌いな上司にムカつくことを言われた
- 会社を辞めて転職をする!
などです。
このように、人は痛みを避けるために行動を起こします。他にも、会社の将来に希望が持てず転職を考えるなどもそうです。つまり、その根底にあるのは不安や恐れです。
髪の毛や太っていることを気にするのは、人にバカにされるかもしれないという不安や恐れです。会社の将来性やムカつく上司のことを考えてしまうのも不安や恐れです。この不安や恐れが、やりたいことを曇らせてしまうのです。ですから、ワークをするときに注意しなければいけないのは、
- これは不安や恐れからやってないか?
この質問を自問自答することです。恐れかどうかを判断する一番良い方法は、そのことを考えてワクワクするかどうかです。ワクワクしないであれば不安や恐れの可能性が高いです。
3.誰かのためにやってないか
1番でも取り上げましたが、人は認められたい欲求が強くあると、その人のために行動している場合があります。
つまり、
- 親から褒められたい
- 上司から認めたい
- 同僚や社長から評価されたい
このように、自分のためではなく誰かに認められるためにやっているのです。それでは、自分の気持ちに正直になっていません。誰かのためには、一見すると良いような印象をもってしまいます。それが勘違いを起こしやすいのです。
例えば、親のために頑張る。子供のために夜も寝ずに仕事をするなどは、一見すると素晴らしいことです。しかし、根底にあるのは、親から認められたい、子供から尊敬されたい、子供にがんばっている姿をみせたいというものがあるのです。
そして、頑張り続けたあげく、親や子供が離れてしまうとき、
- 自分の人生は一体何だったのだろう?
となってしまうのです。
そうならないためにも、まずは自分の気持ちに正直になることです。そして、人に認められるためにやるのではなく、純粋にやりたいからやるということが重要です。
4.我慢や無理をしてないか
やりたことに、我慢や無理は必要ありません。先ほども書きましたが、「やりたいからやる!」ただ、それだけです。そこに、我慢や無理はありません。気づいたらやっている、そんな感じです。本当にシンプルです。
多くの人は、仕事を我慢や無理をしてやっています。生活のためには仕方がないと言えば仕方がないでしょう。しかし、
- 我慢や無理をして、この先20、30年と仕事を続けるのですか?
答えがNOであるなら、ワクワクすることをやりましょう。つまり、純粋にやりたいことをすればいいのです。
5.時間が経つのが長くないか
今やっていることが本当にやりたいことなのか分からないときは、時間の長さを判断基準にすると良いでしょう。とにかく、嫌いなことは時間が経つのが長いです。
例えば、私が市役所でイヤな仕事をしているときは、就業時間がとても長く感じられました。しかし、大好きなコーチングの仕事をするようになってからは、時間がアッという間に過ぎます。そして、やりがいや充実感も得られます。逆に、市役所で働いていたときは、充実感が感じられませんでした。
ですから、今の仕事をしている感覚が長く感じているようなら、その仕事は本当にやりたいことではないのかもしれません。もう一度、ゆっくりとワークに取り組んでみましょう。
まとめ
以上が、転職に役立つ「やりたいことを発見するワーク」です。
このワークをすることで、本当にやりたいことに気づけます。しかし、ワークをしたとしても、すぐに答えが見つかるとは限りません。
なぜなら、小さいころからの思い込みは簡単には変わらないからです。
ですから、何度もこのワークをやり自問自答を繰り返してください。そうすれば、徐々にやりたことが見えてきます。
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