今の会社の将来に不安を感じる。もっと安定している大企業に転職がしたい。大企業に転職すれば幸せになれる。
このように考え、あなたは大企業に転職がしたいと考えていませんか?
大企業に転職をすれば幸せになると考えるのは、それぞれの価値観です。ですから、私は目指すことを否定するつもりはありません。
しかし、安定やブランドイメージなどで会社を選んでしまうと、後悔します。
なぜなら、大企業は中小企業にはない面倒くさい問題があるからです。
そこでこのページは、中小企業から大企業に転職をすることは、幸せとは限らない「たった1つの理由」について、私の経験をまじえながら解説します。
幸せとは限らない「たった1つの理由」
人の幸せは、それぞれの価値観によって決まります。しかし、共通しているのは自由度が大きいほど幸せが感じられるということです。
例えば、私が以前つとめていた会社は100名ほどの中小企業でした。しかし、ある日、その会社が大手に買収されたことで、社風が一変しました。なぜなら、買収されるまでは家族的な雰囲気で、とても自由に取り組めていたからです。
それまでは、何を決めるにも自由でした。当然ながら中小企業とはいえ社長のお伺いを立てる必要はあります。しかし、社長がOKを出せば、それで全てが決まり。それから先は自由に進めることができました。
しかし、大企業はそうはいきません。何をするにも稟議書を出さなければならず上司の決裁が必要になります。
稟議書に時間がかかり過ぎる!
それまでは、お客様からクレームがくれば、多少の値引きで対応できました。しかし、大手の傘下に入ってからは、
- このようなクレームがあったので、これだけの値引きをしてもよろしいでしょうか?
と稟議書を提出しなければならないのです。
そして、どうしてそのような事態になったのかという原因も書かなければなりません。また、上司が出張に出ていれば、稟議書がストップしてしまいます。
その間は、クレーム対応ができず、お客様を待たせることになってしまうのです。以前であれば、独断で決められていたことが、すべて上司の判断がなければ進まない状態になるのです。中には、1つの案件を決めるのに、上司の承認印が10個以上も必要になる場合があります。これは、今まで自由にやっていた人にはかなりのストレスになります。
このように、中小に比べ大企業は、非常に自由度がありません。特に中小企業から大企業に転職をする場合は、この不自由さをとても実感します。
大企業へ転職を決めるときのポイント
大企業へ転職を決めるときのポイントは、「やりたい仕事であること!」です。つまり、給与などの待遇面やネームバリューで決めるのではなく、熱意が注げることが条件にあげられます。
先ほども伝えたように、中小企業に比べ大企業は稟議書などに時間がかかることが多いです。つまり、中小企業に比べ不自由に感じること多々あります。確かに、将来的な安定はあるかもしれません。しかし、その分、何をするにも細かくルールが決められていることを覚悟してください。
たとえ稟議書などの手続きが面倒であっても、好きな仕事であれば多少は我慢もできるでしょう。しかし、やりたい仕事でなければ情熱が続きません。ですから、大手企業へ入る一番の条件は、好きな仕事であると言えます。
不自由さを覚悟しましょう!
最初から、大企業に入社していれば、それが常識になっているので、さほど不自由には感じないでしょう。しかし、中小企業からの転職は、どうしても細かいプロセスにストレスを感じるようになります。私は、結局そのストレスに耐えられず、大企業を退職しました。
このように、大企業に転職を希望しているのであれば、自由度はかなり低くなることを覚悟してください。
まとめ
以上が、中小企業から大企業への転職が幸せとは限らない「たった1つの理由」です。
大企業に転職をすれば、将来性や待遇面が改善され全てが上手くいくと考えている人が多いです。しかし、中小企業に比べ大企業はルールが細かく決められ不自由に感じます。
「それぐらいならなんとも思わない」ということであれば、何も問題ではありません。しかし、入社してみると、予想以上に面倒くさく感じてしまうのです。
しかし、やりたい仕事であれば、細かいルールなど気にならなくなります。なぜなら、それ以上に情熱が注げるからです。
ですから、大企業に転職する条件として、やりたい仕事であることがあげられます。
ですから、決してブランド名や給料の高さだけで決めないでください。あとで必ず後悔することになります。
けれど、中小から大企業への転職は、かなりきびしいです。特に中高年は、相当な能力の高さが要求されます。
天職に生きる5つのステップ