何度受けても面接が通らずお困りではありませんか?
実は、面接にはコツがあります。そのコツさえ押さえればグッと通りやすくなります。
それには、事前の準備が必要です。準備で9割近くが決まってしまうと言っても過言ではないでしょう。
しかし、多くの人が事前の準備をしていません。だから、受からないのです。
そこでこのページでは、面接官に「この人を採用したい!」と思わせるコツについて、私の経験をまじえながら解説します。
面接が通りやすくなる7つのコツ
面接が通りやすくなるためには、以下の7つのコツがあります。
- 情報収集を行うこと
- 入退室の礼儀を忘れない
- 自己PRはほどほどに
- 親近感を与える
- 本音で話す
- 動画を録画して練習をする
- 転職エージェントを活用する
以上です。
それでは、1つずつ具体的に解説します。
1.情報収集を行うこと
面接では事前準備で9割近くが決まってしまいます。その準備で重要なのが以下の情報収集です。
- どのような人物像がほしいのか
- 即戦力として、どの程度のレベルを求めているのか
- その企業の主力製品(サービス)は何か
- その企業の強みは何か
- 売上、利益はいくらか
- 将来のビジョンはどんなことか
などです。
これらの情報を、徹底的に頭に叩き込んでください。インターネットや新聞や書籍などを活用し、できだけ多くの情報を集めましょう。そして、特に重要なのが、その企業の主力製品(サービス)がどんなもの把握することです。手軽な方法は、実際に商品やサービスを利用してみることです。それらを日常で使ってみて、良かった点や他社との違いなどを理解しておけば、面接のときに具体的に伝えることができます。
おすすなのが、転職エージェントです。なぜなら、転職エージェントは、求人企業から一般には公開されない情報を得ているからです。また、求人企業がほしい人材を紹介するのが仕事のため、事前に詳細な情報を聞いているのです。ですから、これを利用すれば面接が通りやすくなります。
2.入退室の礼儀を忘れない
人の印象は5秒で決まると言われています。つまり、入退室で印象が決まってしまうと言っても過言ではありません。入退室の礼儀は以下のとおりです。
入室
- ドアを2回ノックし、「どうぞ」と言われたら「失礼いたします」と言って部屋の中へ入る。
- 面接官に向かい「本日は、よろしくお願いします」とお辞儀をする
- 椅子の横に立つ。「腰かけてください」と言われてから座る
退室
- 椅子から立ち「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます」と言う。その後、お辞儀をする。
- ドアの前まで歩いて行き面接官の方に向かう。「失礼いたします」と言って、お辞儀をしてから退室する。
以上です。
この入退室の礼儀を心がけることで、面接官に礼儀正しさをアピールできます。
3.自己PRはほどほどに!
面接のとき自分を売り込みたい気持ちが強すぎるのも良くありません。なぜなら、自慢話のように聞こえてしまうからです。例えば、お見合いの場面をイメージすると分かりやすいです。
悪い事例
「私はリーダーシップがあり、人を引っ張る力があります。また、思いやりがあると良く言われます。そして、売上の成績も常に上位に入っています。人の悪口なども決して言いませんし、常に優しく接することを心がけています…」
これでは、自慢話に聞こえてしまいます。それよりも、失敗談などをまじえて伝えた方が好感がもたれます。
良い事例
このように、伝えたい本質は同じでも、失敗談を交えた方が親しみを感じやすいのです。
4.親近感を与える
くり返しますが、人は強引に売り込まれると良い印象をもちません。それよりも、面接官に親近感をもってもらう方が重要です。
知り合いの人事担当者に聞いたところ、建前上は「優秀な人材を探している」ことになっていますが、実際のところは面接の短い時間では、優秀な人材かどうかは分からないのが本音のようです。
面接官は何百、何千人と人を見てきているので、言わば人を見抜くプロです。しかし、面接で優秀だと思っていた人が、入社してみると期待はずれだったり、それほど期待していなかった人が業績を伸ばしたりするそうです。
それほど、人を見抜くのは難しいようです。そこで、本音を聞いてみたところ、
- 周囲と上手くやれる人材が欲しい
と言っていました。なぜなら、人事担当者が辛いのは、すぐに辞められることだからです。
考えてみると確かにその通りです。自分が採用した人が、周囲にとけ込めず辞めてしまえば、採用者の問題になってしまいます。それが何度も続くようだと、「あの担当者は人を見る目がない」と思われてしまうでしょう。
ですから、周囲と上手くやってほしいというの本音のようです。そのように考えれば、能力の高さをアピールするよりも、人柄の良さに共感してもらうことの方が重要と言えます。
では、
- その人柄に共感してもらうにはどうしたら良いのでしょうか?
5.本音で話す
面接官に、あなたの人柄を共感してもらうには本音で話すことです。
なぜ、高い確率で面接が通ってきたのかを考えてみると、面接官に親近感をもってもらえたからだと思います。
実は、私はそれを意識してやっていたわけではなく自然に行っていたのです。つまり、能力を自慢するのが嫌だったというのが正直なところです。ですから、面接を通りやすくするには本音で話すのが良いでしょう。
そこで、私が最後に本音で話した面接官との「やりとり」を紹介します。
面接官とのやりとり
面接官:あなたは転職回数が非常に多いですね。
わたし:そうですね。確かに多い方だと思います。
面接官:何か原因があるのですか?
わたし:私は土木の事務職に長い間、たずさわってきましたが実は土木が嫌いなのです。
面接官:土木が嫌いなの? それじゃ、うちの会社に入っても続かないでしょう。
わたし:正直なところ土木が嫌いというよりも、父が嫌いだったのです。
面接官:それってどういう意味?
わたし:私と父は昔から相性が悪く、まともに口を聞いたことがありませでした。しかし、長男ということもあり、家業を継ぐために土木の大学を卒業しました。けれど、その後両親は離婚し家業は廃業しました。その影響から土木の職を転々としてきたのです。
面接官:どうして転々としてきたの?
わたし:父親の影響だと思います。
面接官:父親の影響って?
わたし:父は、とても自分勝手な人間です。傲慢で常にガミガミと怒っていました。そして、私をいつもバカにしてきました。ですから、父と同じような人がいると、どうしても耐えらなくなり会社を辞めてきたのです。
面接官:だったら、うちの会社にも、お父さんと同じような人がいたら辞めるの?
わたし:いいえ、今は父親の気持ちが少し理解できるようになりました。ですから、大丈夫だと思います。
面接官:今でもお父さんのことが嫌い?
わたし:私も一人息子がいます。自分が父親になって初めて、父の気持ちが理解できるようになりました。だから、大丈夫だと思います。
面接官:大変だったね。心機一転がんばってみてよ。
わたし:はい。がんばります。
このように、本音で話すと面接官は共感してくれます。まして、両親の離婚の話や父親とのエピソードなどは、できれば隠しておきたいことです。けれど、私は包み隠さず話した結果、最後には「がんばってよ」という声をいただきました。
6.動画を録画して練習をする
次のコツとしては、動画で練習をする方法です。今はスマホなどで簡単に録画ができますから、一度自分を客観的に見ることをオススメします。録画を見ると分かりますが、人には意識していないクセがあることに気づきます。
例えば、
- 緊張すると相手を凝視してしまう
- 「えー」というような言葉を繰り返す
- 髪を何度もさわる
- 面接官の目を見ていない(挙動がおかしい)
- 話しが長い
- 質問に的確に答えていないなど
このように、録画で見なければ気づかないことが多くあるものです。つまり、気づかないので改善しようがないのです。ですから、自分を客観的に見るためにも動画を撮ってみてください。
7.転職エージェントを活用する
録画も重要ですが、1人で面接をするのは難しいです。そのようなときは、転職エージェントに模擬面接を依頼しましょう。
専門家である転職エージェントであれば、あなたの面接での問題点を客観的にアドバイスしてくれます。しかも、求人企業が費用を負担してくれるので無料で受けられます。
面接の問題点は、客観的な視点が重要です。なぜなら、自分のことは客観的に見ることができないからです。それには、転職エージェントを活用するのが良いでしょう。ぜひ、この機会に模擬面接を受けることをオススメします。
まとめ
以上が、面接官に「この人を採用したい!」と思わせる面接のコツです。
このページで取り上げたように、面接が通るにはコツがあります。特に転職エージェントはオススメです。なぜなら、面接で大切なのは客観的な視点だからです。
それには、専門家のアドバイスが効果的です。ぜひ、この機会に活用しましょう。
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