あなたは、転職活動を行うのに在職中に行うか退職後かで迷ってはいませんか?
正直、どちらにもメリット・デメリットがあります。しかし、私は在職中に行うことをオススメします。なぜなら、お金の心配をせずに取り組めるからです。
このお金の問題を気にせず転職活動に取り組めることは、本当に重要です。なぜなら、お金がなくなってくると妥協して転職先を決めてしまうことになるからです。
そこでこのページでは、転職活動は在職中にやった方が良い5つの理由について、私の経験をまじえながら解説します。
2つのスタイルのメリット・デメリット
転職活動は、在職中と退職後の2通りのスタイルがあります。それぞれのメリットとデメリットをしておけば失敗を未然に防ぐことができます。伝説の転職エージェントであった森本千賀子氏の著書に分かりやすい表があったので掲載しておきます。
この表を参考にして、どちらが「あなたにふさわしいやり方」かを見極めるようにしてください。
退職後の転職活動 | 在職中の転職活動 | |
---|---|---|
メリット |
・求人情報収集、企業研究、応募書類作成など、じっくり時間をかけて行える |
・定期収入があるので、生活資金に不安がない。家族にも心配や経済的負担を掛けずに済む ・現状に不満を感じている状態が続くので、転職のモチベーションを維持しやすい ・ビジネスの現場に身を置いているので、さまざまな情報を入手しやすい |
デメリット |
・活動が長期に及ぶと、経済的な負担が増す ・転職先がなかなか決まらない焦りから妥協して決めてしまい、後々不満を感じるリスクがある
・離職期間が半年以上に及ぶと、企業の印象が悪くなる |
・転職活動にあてる時間が制限され、求人情報の検討、企業研究、自己分析、選考対策に十分な時間が取れない |
成功のポイント | ・失業期間が長引かないよう、在職中から自己分析・応募書類作成などを進め、応募したい求人を見つけたら即行動を起こせるようにしておく ・複数企業に並行して応募し、チャンスを増やす ・面接で、離職期間について「どの過ごしていたのか?」と質問を受ける可能性があるため、今後の仕事に役立つ専門知識の勉強をするなどの努力を怠らない |
・ダラダラと先送りしないよう「目標期限」を設定し、具体的な活動スケジュールを立てておく |
「本気の転職パーフェクトガイド」森本千賀子著より引用
在職中にやった方が良い5つの理由
在職中に転職活動をやった方が良い理由は、以下の5つがあります。
- 準備をすることができる
- 先延ばしすることが可能である
- 不安や焦りを回避できる
- 転職の現実を事前に知ることが出来る
- 転職先を妥協せずに決められる
それでは、1つずつ具体的に説明します。
準備をすることできる
転職活動で重要なのは、準備をすることです。中高年の転職は、長引く傾向が高いです。ですから、準備をせずに始めてしまうと転職先が決まらず不安と焦りでいっぱいになります。まして、会社を辞めた後の転職活動であれば不安は倍増します。しかし、在職中であれば自分のペースで行うことができます。
転職には、以下のように準備することが数多くあります。これらのことを仕事と並行して行うのです。ですから、特に時間的な制約がある人は、段取り良く進める必要があります。
- 求人情報の収集
- 応募書類の作成
- 求人先の調査
- 面接の準備
- 今の会社での引継ぎなど
先延ばしすることできる
在職中であれば、上手く行かない場合は先延ばしすることができます。しかし、退職後の転職活動では、先延ばしはできません。
在職中ですと仕事と両立しなければならないため、肉体的・精神的きついです。けれど、会社が忙しいのであれば焦る必要はありません。ゆとりもって行えば良いのです。このように、ゆとりを持って行えるのは在職中だからです。
退職後の転職活動が上手くいかないと、表情が暗くなります。失業中というのは、それだけ人を追い込むのです。そうなると、気持ちも沈んでいるため、面接も上手くいかないといった悪循環になってしまいます。
不安や焦りが回避できる
転職活動で怖いのは、内定がもらえず長引いてしまうことです。中高年の転職は、若い人に比べ求人数も少ないことから長期化する傾向があります。まして、私のように男性で事務職志望の場合は、特に長引く傾向が高いです。
転職活動で辛いのは、何度受けても内定がもらえないことです。特に会社を辞めた後で、内定がもらえない状態が続くと、生活費の心配が尋常ではありません。しかし、在職中であれば内定がもらえなくても、経済的な心配がないので不安や焦りが回避できます。
転職の実態を事前に知ることが出来る
転職で失敗する原因の多くが、転職で全てが解決するという幻想をいだくからです。確かに、転職することで解決する問題もあります。しかし、転職をしたからと言って、全ての問題が解決するわけではありません。
例えば、今の会社に嫌いな上司がいるからといって、その会社から逃げても解決しない場合があります。なぜなら、転職先にも相性の合わない上司がいることがあるからです。実は、その問題の多くは、自分自身にあることが多いのです。
ですから、本来は時間をじっくりとかけ、問題の本質を見極める必要があります。それには、ある程度の時間が必要になります。会社を辞めた後では、問題を解決するだけの時間的余裕がありません。ですから、在職中に転職活動を行うことで、転職の実態を知り自分の中の問題が把握できるようになります。
転職先を妥協せずに決められる
内定がもらえず、転職活動が長引いてしまうと精神的に追い込まれてしまいます。会社を辞めた後では、さらに経済的な問題に悩まされます。そうなると、
- この際、どの会社でも入れれば良い!
と考えるようになります。つまり、希望条件を下げて転職先を決めてしまうのです。しかし、そこで妥協をしてしまえば、転職先で不満がたまり転職を繰り返すことなります。これは、私が経験してきた失敗の典型例です。
しかし、在職中であれば経済的な心配がないので、妥協せずに転職先を決められます。特に転職エージェントであれば、あなたの希望の求人を提案してくれます。忙しい中、自分で転職サイトを使って求人を探す必要がありません。転職エージェントは、好条件の案件があればメールなどで知らせてくれるからです。
ですから、優良な求人を得るためにも転職エージェントを上手く活用しましょう。
まとめ
以上が、中高年の転職活動は「在職中にやった方が良い」5つの理由です。
在職中の転職活動は、仕事と並行して行わなければなりません。ですから、時間的な制約を受けます。そのような制約条件がある中で1人で進めていくのは難しいです。
そのようなときは、気軽にメールをしてください。
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