中高年の転職活動で、たくさんの応募書類を出しているにも関わらず、書類選考が通らないことがあります。このままどこを受けても受からないのではないか…。
私も応募書類が通らないことがありました。当時は焦りと不安でいっぱいでした。そのような時に専門家に教えてもらったのが、書類選考に通りやすくなる方法です。それは、
- 自己PR文を書くことです!
ちょっとした秘訣を使い、A4用紙1枚に自己PR文をまとめれば、ぐっと書類選考が通りやすくなります。しかも30分で作成が可能です。
そこでこのページでは、書類選考の通過率が高まる自己PR文書き方のポイントを、私の経験をまじえながら解説します。
自己PR文を書く時の3つのポイント
自己PR文を書く時のポイントには、以下の3つがあります。
- 自分の強みの発見
- 採用者側が求めている人物像
- 採用した時のメリットの記述
上の1~3を書き出すために、下の3つのワークを行ってください。
30分で作成可能な3つのワーク
ワークの時間はそれぞれ10分ずつです。10分✕3つのワーク=30分
分かりやすいように、実際に私が回答した事例を書いおきますので参考にしてください。
1.あなたの強みの発見
10分で終わらせるために、あまり深く考えず思いついたことを書くようにしましょう。
ワーク1「自分の強みを発見する」作成時間10分
希望職種:事務職 |
1.あなたの強み(得意なこと)は何か?
|
2.今までどのような実績をあげたことがあるか?(仕事で) ・見積作成のフォーマットを独自で構築(見積り作成時間が10%削減) ・コンサルタントが作成した、協定書の概算額を独自で修正(概算額を10%削減) |
3.一生懸命に取り組んだことは何か?(仕事以外でもOK) ・仕事を辞める前の半年間で、引継ぎと同時に営業事務の成績を20人中1番になったこと(仕事が終わらない時は自宅で完了させた) |
4.絶対に負けない事は何か?(仕事以外でもOK) ・途方もなく時間がかかることでもコツコツと継続し完了させる |
5.人に助けられたと思う出来事は? ・転職で困っている時、以前に勤めていた上司から「戻ってこい」と声をかけてもらったこと(その恩返しをするために、以前の会社に戻ってからも成果を出し続けました) |
6.仕事でこだわっていることは何か?
|
7.将来の夢は何か? ・1人でも多くの夢の実現の応援する |
2.採用者側が求めている人物像
採用者側の気持ちになって質問の答えを考えてみてください。どのような意図をもって質問をしているかを考えるのがコツです。
ワーク2「採用者側が求めていると思われる人物像」作成時間10分
希望職種:事務職 |
1.強み(長所)は何ですか? ・自分だけのことを考えているだけではなく常に全体の雰囲気が良くなるような配慮ができる |
2.どんな実績か(仕事で) ・自分だけの成果にとらわれず、全体の実績が上がるように貢献する |
3.一生懸命に取り組んだことは何か?(仕事以外でもOK) ・以前に一生懸命に取り組んだことがあればそれを仕事に活かす。その姿勢を見せることで、周囲も影響され一生懸命に取り組むようになる |
4.絶対に負けないことは何か? ・仕事、スポーツ、趣味、何でも良いので、これだけは絶対に負けないという強い気持ちを持つ。そして、その強い気持ちを仕事に活かす |
5.助けられた経験が活かせるか? ・助けられたことに感謝し、今度は仕事で周囲を助ける |
6.どのようなこだわりが仕事に有効か? ・できるという信念をもって仕事に臨む |
7.会社の方向性と夢は一致しているか? ・会社が目指している方向と、同じ方向に夢があるか、向かっている方向が一緒であればストレスなく進んでいける |
3.採用したいと思わせる自己PR文
採用者側が求めている人物像と、あなたの強みが一致すれば間違いなく書類が通過する確率が高まります。なぜなら、ひとりよがりではない自己PRができるからです。
ワーク1とワーク2で一致したものを書き出してみてください。一致するものが何個あったでしょうか?
★一致したものを記入________番
★私の場合 ____5___番
私の場合は、一致したものは5番の「助けられた出来事」だけでした。
その出来事とは1度辞めた会社だったのですが、お世話になった上司から「戻ってこい」と言われたことが嬉しくて必ず恩返しがしたいと考えていました。採用者側の意図は、助けられたことに感謝し今度は助ける側に回ってほしいというものです。
つまり、私と採用者側が求めている人物像とが一致しています。私の恩返しとは、周囲を助けチーム全体の成果を上げることです。つまり、自分の利害と採用者側の利害が一致しているのです。
採用者側の求めている人物像を知ることが重要!
もし、あなたの強みと採用者側の求める人物像が一致しない場合は、できるだけ採用者側の求める人物像に対する情報を集めるようにしましょう。そして、あなたの強みと採用者側が求めている人物像とが一致するようにしてください。
あなたを採用した時のメリット
私の場合、5番の質問が一致しました。ですので、私が採用された時は、受けた恩は必ず返すといった内容の自己PR文になります。そこで、「会社内でお世話になった人たちに対しても、感謝を示すと同時に恩返しをします」と言った内容の書き方になります。
コツとしては具体的なエピソードを書くと分かりやすい文章になります。ざっと、私の書いた内容を紹介します。
私の書いた文章
私が転職活動で困っていた時、元の会社の上司から連絡を頂きました。その時に「もう一度、会社に戻ってこないか」と言ってくれました。その気持がとても嬉しかったので「この恩は必ず成果に出して返す」と決めたのです。
それから、私は精一杯に努力をした結果、良い営業成績をおさめることができました。御社でも、この教訓を生かせるようにしたいと思います。
自己PR文のテーマ決め
上記のように自己PRのテーマを決めるときは、ワーク1とワーク2の一致したものの中から、1つを選んでください。
あなたが熱意をもって書けるものを選ぶと良いでしょう。書く時のコツは、ストーリー性をもたせて書くことです。なぜなら、人はストーリーが大好きだからです。
自己PR文を作成してみよう!
私の場合は本来なら、5番の質問が自己PRと採用者側求めている人物像が一致していましたので、本来はそれに関する自己PR文を作成することが望ましいです。
しかし、それでは、ストーリーが長くなってしまって、A4用紙1枚ではまとめられないと考えました。そこで、より具体的な数字で示せる。ワーク1の2番の「見積作成時間の10%削減近く短縮」について書きました。
以下が自己PR文のまとめです。赤字で注意点が書いてありますので参考にしてください。
自己PR文(実際に私が作成したワーク) 作成時間10分
自己PR文を書くときのポイント
内定がもらいたい一心で、多くの人が過大な自己PR文を書いてしまう傾向があります。しかし、実力と離れた自己PR文を書くと転職後に期待に応えられるずに、自分が苦しむことになります。
私も以前、あまりにも過大に書きすぎてしまい、入社してから会社の要求に答えられずに苦しんだ経験があります。ですから、今の実力を考慮し、あまり過大な自己PR文を書かないことをオススメします。
まとめ
以上が、自己PRの3つのポイントになります。
3つポイントを意識すれば、ひとりよがりの自己PR文ではなくなります。なぜなら、採用者側の求めている人物像と一致しているからです。
30分で作成できると書いてありますが、あくまでも目安としての時間です。しっかりとした内容にまとめあげるには、もう少し時間を書けると良いでしょう。
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