一般事務職は、他の職種と比べ応募者数も多く、幅広い年齢層に人気があります。特に、若い女性は、接客も含めて対応ができるため有利です。
しかし「中高年の男性の方にチャンスはないのか」と言うとそうでありません。
そのポイントは職務経歴書にあります!
そこでこのページでは、職務経歴書の書き方のポイントを私の経験をまじえながら解説します。
職務経歴書の2つのポイント
職務経歴書の書き方のポイントは、大きくわけて2つあります。
- 第一印象
- 応用できるスキルを明記する
以上です。
人の印象は最初の5秒で決まります。それと同様に、職務経歴書の印象も5秒で決まってしまうと言っても過言ではありません。ですから、どんなに素晴らしい能力があったとしても、見た目の印象が悪ければ書類は通らないと考えてください。
また、営業職に比べ、事務職は実務経験を数字で表すのが、できにくい職種です。
例えば、営業職であれば、「前年比10%の売上に貢献」と具体的な数字で書くことができます。しかし、事務職の場合、直接的に売上にたずさわる仕事ではないために、具体な数字で表しにくいのです。
そこで、応用できるスキルを明記し、他者と差別化を図るのです。
【私の転職経験】
一般事務職の求人と言えば、正直に言って若い女性に軍配が上がります。大きな企業で事務員さんを何人も抱えているような会社であれば、年齢を問わず採用されることもあります。しかし、通常はお茶出しを含めて、若い女性の人がターゲットになります。
私は20回以上の転職を繰り返してきましたが、経験から感じるのは、やはり女性の方が圧倒的に有利です。
しかし、私のように男性であっても何度も事務職として採用されるケースがあります。つまり、やり方によっては、男性や年齢に関係なく、一般事務職ではなく「事務職」として採用されることができるのです。
一般事務職ではなく、事務職を狙うこと!
一般事務職と事務職というのは、職種的には同じです。しかし、私の経験上、一般事務職は女性をターゲットにしていることが多いです。
例えば、募集要項では、法律の禁止事項として「年齢や性別を記載することはできない」です。
ですから、建前上は、男女とも平等に募集をしている記載になっています。しかし、現実問題としては、事務職の前に「一般」という言葉がついた途端、かなりハードルが高くなってしまうことを認識してください。
一口に事務といっても、一般事務、事務、営業事務、管理事務、学校事務など、さまざまな呼び名があります。それぞれの業務も違いがありますが、求人募集で多く記載されているのは「一般事務職」です。
私も何度かこの一般事務職に応募したことがあります。しかし、一般事務職の場合、ほとんど採用されることはありませんでした。しかし、一般事務職ではなく、事務職募集の場合は違います。その理由について説明します。
私が事務職として採用された理由
どうして私が事務職として何度も転職をすることができたのか? その理由は以下の2つです。
- 第一印象
- 応用できるスキルを明記する
1番目は第一印象です!
くり返しますが、人の印象は5秒で決まります。これは「メラビアンの法則」といって、しっかりとした調査で証明されているのです。では、職務経歴書の場合、どのようにすれば印象が良くなるのでしょうか。
そのポイントは、レイアウトです!
ここでレイアウトを整える5つのポイントを紹介します。
下記の図に5つのポイントを赤字で書いてあります。参考にして作成すれば、かなり印象が良くります。
①適度な余白を入れる
②見出し「職務経歴書」は大き目、小見出しは太文字を使う
③行数は3行、多くても4行で改行
④行間を揃える
⑤見やすく簡潔に書く
40歳からの再就職裏表マニュアル 長崎一朗著より引用
2番目は応用できるスキルです!
応用できるスキルと聞いても、何かピンとこないかもしれません。分かりやすく説明するために、私の具体例を書きます。
【私の具体例】
私の専門分野は土木・建築の設計です。14年間勤めた市役所では、土木に関する設計・積算などを担当していました。積算とは、工事の種類や方法を考えながら見積り作成を行うことです。
正直に言いますと、私は事務職の経験はありません。なぜなら、市役所の事務職は庶務係といって、課に1人女性が配置されるのが一般的だからです。
そこで、転職エージェントに教えて頂いたのが、事務職への応用でした。つまり、事務職の経験はなかったものの、市役所時代に行っていた見積書や図面の作成業務は事務全般と言えたのです。
そこで、私は転職エージェントの指示に従い、職務経歴書を2つのポイントを押さえながら書くようにしました。応募先も主に建築・土木の事務職を中心に変えました。すると、スムーズに書類が通るようになったのです。
【事務職に応用できるスキル】
以上のように、事務職に応用できるスキルがあることで、男性でも採用が可能になるのです。
なぜなら、採用する企業側でも、事務職以外に見積り作成業務やCAD(図面を簡単に作成できるソフト)を使える人材を求めているからです。
実際に、建築・土木関連の面接では、事務職募集ではあっても次の質問を何度も受けました。それは「設計・積算の補助をお願いするかもしれませんが、可能でしょうか?」という質問です。
おそらく採用する側としても、事務職という枠内で採用するよりも、幅広く貢献してくれる人材が欲しかったのです。
【企画書作成業務】
他にも「企画書の作成業務」は事務職に応用できるスキルです。企画書というのは、言わば会社への提案です。それにはある程度、業務に精通していなければなりません。
パワーポイント(写真やグラフなどを使って作成できるプレゼン用のソフト)を使って、企画の作成業務に従事していた経験は、しっかりとした実績と評価されます。
それを具体的なエピソードで職務経歴書に書けば、かなりのアピールが可能です。
まとめ
職務経歴書は、見た目が大事です。そして、あなたの実績や事務職に応用できるスキルを具体的に書くことで、応募書類の通過率が確実にあがります。
たとえ年齢制限や男性であっても事務職としての採用は可能です。特に、最近は事務職という職種にとらわれず、経理、営業、総務、人事などのサポートを含め、幅広く対応できる人材が期待されています。
ですから、応用できるスキルを書くことで、他の人よりもインパクトのある職務経歴書になるため書類が通過しやすくなります。
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