中高年の転職活動で、条件を満たしていないことで応募をあきらめざるを得ないことがあります。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
確かに、資格が必須であったり、経験年数や年齢を重視する企業もあります。しかし、条件を満たしていなくても応募できる企業も数多くあるものです。
そこでこのページでは、応募条件が満たしていないときの3つの対処法について、私の経験をまじえながら解説します。
応募条件について
求人広告には、「大卒、~34歳まで、営業事務経験3年以上」などといった応募条件が書かれています。この条件を満たしていなければ、本来なら応募することはできません。しかし、応募条件の考え方は企業によって異なります。
仮に3年以上の実務経験と書かれていても、それと同等の能力があると認められれば応募も可能という企業も多くあります。ですので、簡単にあきらめないでください。
条件を満たしていない時の3つの対処法
応募条件を満たしていない場合の対処法には、以下の3つがあります。
- 条件を無視して応募する
- 問い合わせをしてから応募する
- 拡大解釈をする
以上です。
それでは、1つずつ具体的に解説します。
1.条件を無視して応募する
これは、少しイレギュラーなやり方です。というのも、応募条件が満たされていないことを分かっていながら、書類を送ってしまうからです。このやり方は、少し応募先には失礼になります。しかし、中高年の転職には覚悟が必要です。
ですから、強引なぐらいでいいのです。つまり、ダメ元で応募してみるのです。
例えば、私の場合20回以上の転職経験があります。そのうちの2、3社はこの方法で成功しました。
やり方としては、ハローワークで検索をし応募したい企業を探します。ここで注意したいのは、ハローワークの担当者には相談しないことです。なぜなら、相談をしてしまうと応募先に連絡がいってしまうからです。そうなると、応募先の担当者に自分の名前が知られてしまいます。
また、求人先に「〇〇歳以上は受付してません」と言われてしまうと、ハローワークの担当者も紹介状を発行してくれません。ですから、担当者には内緒で応募しましょう。
私の場合も、どうしても応募したい時はハローワークの紹介状がなくても応募書類を送っていました。その判断は、あなたの選択しだいですが、たとえ紹介状がなくても書類選考に通ることはあります。
私は何度かハローワークに相談した後、条件を無視して応募しました。しかし、必ず書類選考で落とされました。ですから、ハローワークの担当者に相談せずに、応募条件をを無視して書類を郵送してしまえば良いのです。そうすれば、何十通かのうちの何社かは書類が通ることがあります。
この方法は正当なやり方ではありませんが、万が一の可能性にかけてみるというのも転職活動には必要です。
2.問い合わせをしてから応募する
この方法は、応募条件は満たされていないことは分かりつつ、応募先に連絡を入れ正直に伝えるやり方です。
連絡の仕方は以下のような順番です。
- 「応募条件が満たされていない」ことを伝える
- 「書類を送りますので、目をとおしていただけないでしょうか」と言う
- 「御社のお役に立ちたいので、どうかよろしくお願いします」と気持ちを伝える
この3つを応募先の担当者に伝えます。
私の経験上、この方法はほとんどが上手くいきます。なぜなら、担当者も「書類ぐらいなら見てあげるか」という気持ちになるからです。おそらく「だめだったら落とせばいい」と考えているのです。
重要なのは挨拶状!
次に重要なのが応募書類に書く挨拶状です。書き方としては以下のように書くのが良いでしょう。
- 「先日は、無理をきいていただき、ありがとうございます。応募条件を満たしていないため、失礼とは思いつつご連絡をさしあげました。
- 「条件は満たしておりませんが、私は今まで◯◯の実績があり、必ず御社のお役に立てる自信があります。どうかよろしくお願いします」
という前文を挨拶状に添えるのです。
このようにすれば、逆に採用担当者に良い印象を与えることできます。なぜなら、挨拶状で礼儀正しさが伝わるからです。ですから、採用担当者に評価されれば書類選考が通りやすくなります。
3.拡大解釈をする
拡大解釈を分かりやすく言うと、あなたの実績を都合の良いように解釈してしまうことです。つまり、あなたに即戦力としての自信があれば、拡大解釈も問題になりません。
応募書類は多かれ少なかれ、書かれている内容が少し盛られています。つまり、それほどの実績がない人でも、いかにも素晴らしい実績を上げてきたように見せるわけです。それと同様に、たとえ条件が満たされていなくても実績でカバーしてしまうのです。
例えば、応募条件に営業事務経験3年以上という求人があるとします。
当時の私は、営業事務の経験が2年しかありませんでした。通常なら応募する資格はありません。しかし、私は自分の実績を拡大解釈しました。それは、営業のサポートを行っていたことがあり、それを営業事務の期間に加えたのです。
中小の場合、業務が広範囲のため拡大解釈も可能?!
中小企業の場合、大企業とは違い事務職でもいろいろな業務をします。それは、総務や経理の補助。また、営業が外回りをしている間は、お客様の問い合せも受付けます。ですから、事務職といっても営業事務的なこともやらざるを得ないのです。
ですから、解釈しだいでは、営業事務の経験が3年以上は超えていることになります。このように拡大解釈をすれば、いくらでも経験で補うことができるのです。
いずれにしても、応募先企業がほしいのは即戦力です。ですから、それに見合うだけの実力があれば、拡大解釈も大きな問題にはなりません。
まとめ
以上が、応募条件を満たしていない場合の4つの対処法です。
応募条件が満たされていなくても、少し強引なぐらいに行動してください。そうすれば、必ず相手に熱意が伝わります。ただ気をつけなければいけないのは、礼儀正しい態度です。横柄な態度では相手にされません。
求人先の企業は、応募条件を満たす人材が欲しいのではなく即戦力として使える人材がほしいのです。ですから、応募条件が満たしていなくても、それ以上の能力が備わっていれば何ら問題になりません。
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