転職したいけど何から始めて良いかわからない。どうせなら、効率良く転職活動を行いたい。
そんな問題をかかえていませんか?
中高年の転職はやみくもに行動しても上手くいきません。まして、若い人に比べ長引く可能性が高いです。
実は、転職をスムーズに行うには優先順位があります。
この優先順位を押さえることで、驚くほど時間の短縮につながります。その結果、ストレスなく転職活動が行えます。
そこでこのページでは、中高年の人の転職活動の始め方について、私の経験をまじえながら解説します。
最初にすべき6つの行動
以下の6つの行動を実行すれば、転職がスムーズ行えます。
- 転職の理由を明確にする
- 転職する日を決める
- 情報を集める
- 応募書類を作成する
- 面接対策をする
- 円満に退職する
以上です。
それでは、1つずつ具体的に解説していきます。
1.転職の理由を明確にする
最初にすべきことは、転職の理由を明確にすることです。なぜなら、何のために転職するのかが分からなくなってしまうからです。会社を辞める理由は、以下のような順位です。
退職理由の本音ランキング
1位 上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位 労働時間・環境が不満だった(14%)
3位 同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位 給与が低かった(12%)
5位 仕事内容が面白くなかった(9%)
6位 社長がワンマンだった(7%)
7位 社風が合わなかった(6%)
7位 会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
7位 キャリアアップしたかった(6%)
10位 昇進・評価が不満だった(4%)
正直に言わせてもらいますが、
- 転職をしたからといって必ずしも全ての不満が解消されるわけではない!
ということです。なぜなら、転職先でも同じ問題が起きる可能性があるからです。
転職で本当に解決できるのか?
例えば、私は20回以上も転職を繰り返しました。なぜなら、ガミガミとうるさい上司が苦手だったからです。そこで、転職に逃げていたのです。しかし、そのような理由では何の解決にもなりませんでした。なぜなら、相性の合わない上司は転職先でもいるからです。
このような状況にならないためには、
- 転職で本当に問題が解決できるのか?
を事前にチェックすることが重要です。
2.転職する日を決める
スケジュールを決めるには、転職する日を決めなければなりません。なぜなら、日程が決まらなければ行動計画が決まらないからです。
例えば、私の転職活動で一番長引いたのは8ヶ月間でした。当時は、何の計画も立てずなんとなく転職活動を始めてしまったのです。本来なら、在職中に転職を考えるべきでしたが、どうしても社長のワンマンさが耐えられず会社を辞めてしまいました。
そのときに、一番困ったのは生活費の問題です。自己都合で会社を辞めてしまうと、失業給付が90日間分しかでません(雇用保険の加入期間により変わります)。ですから、8ヶ月の転職活動では半年近くの生活費が必要だったのです。
お金が底をついてくると、不安な気持ちが増していきます。それと共に応募する企業も減ってくるため気持ちが焦ってくるのです。
すると、「もう贅沢をいっている場合ではない」と思いはじめ、希望条件を下げてしまいます。そうなると、たとえ転職先が決まっても、また不満がたまってしまうのです。その結果、転職を繰り返すことになります。
このような状況にならないためには、転職する日を決めてしまうことです。日程を決めたからといって実際にはその通りにはなりません。しかし、それでいいのです。あくまでも決めるのは仮の日程です。
仮の日程が決まれば、行動計画が立てられます。そして、実際に転職活動を始めれば予定通りにはいきません。そこで、初めて予定通りにいかない理由が分かります。そして、その理由さえ分かれば対策が立てられるのです。
このようにに柔軟性をもって転職に臨めば、それほど不安に感じる必要はありません。ポイントとしては、最悪のときを想定し日程を長めにとることです。
3.情報を集める
つぎは、応募する企業の情報を集めることです。集める方法はさまざですが、オススメなのは転職サイトや転職エージェントです。しかし、転職サイトの場合、自分で求人を探さなければならないため、忙しい人には不向きです。
その点、転職エージェントであれば、希望条件に合う転職先があれば紹介をしてくれます。また、転職エージェントは求人紹介だけではなく、応募書類の添削、面接のアドバイス、給料の交渉なども行ってくれます。しかも、求人企業が費用を負担してくれるので無料で受けられるのです。
また、下の図のとおり転職エージェントは、非公開の求人を数多くかかえています。業界最大手のリクルートエージェントは、公開している求人数が3万件に対して非公開の求人数が18万件以上もあります。その差はなんと6倍以上です!
転職成功のカギは、求人数の多さにあると言っても過言ではありません。ですから、非公開の求人を数多くかかえている、転職エージェントの活用は必須です。
4.応募書類を作成する
応募書類の作成で重要なのは、応募先の企業が求めている人物像を知ることです。なぜなら、それが分からなければ自分に都合の良いアピールになってしまうからです。
それには、事前の調査が重要です。大手企業の場合であれば、会社案内のパンフレットやホームページ、社長のコラムなどを読むことで、情報を集めることができます。しかし、中小企業の場合、情報が公開されていないことが多いです。
それには、転職エージェントを利用するの良いでしょう。なぜなら、転職エージェントは、求人企業から欲しい人材の情報を得ているからです。ですから、大いに活用してください。
5.面接対策をする
中高年の転職者は、面接対策をしない人が多いです。学生の就職活動はしっかり対策をします。しかし、中高年の転職になると「今さら面接対策もないだろう」となり、ぶっつけ本番で行ってしまうのです。これでは、なかなか面接は上手くいきません。
ですから、しっかりと事前に対策を立てるようにしましょう。また、面接が苦手であれば、転職エージェントにアドバイスをもらってください。そうすれば、面接のコツなども教えてくれます。
6.円満に退職する
今の会社で「もう辞めるのだから関係ない」と無責任な態度をするのは簡単です。しかし、そのような無責任な態度では、どの会社にいっても通用しません。ですから、できるだけ円満に退職をしてください。
このように、人の縁は、どこでつながっているのか分からないものです。ですから、その縁を大切にする意味でも、円満に退職ができるように最善の努力をしてください。
まとめ
以上が、はじめての転職で「最初にするべき6つの行動」です。この6つを押さえて行動すれば、転職がスムーズに進みます。
転職は予想以上にエネルギーを使います。まして、在職中であれば仕事との両立が必要です。ですから、できるだけ効率良く行いたいところです。
それには、やはり、専門家のアドバイスは心強い味方になってくれます。専門知識をもった人や転職経験者の意見を聞いてみると良いでしょう。
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