35歳までの転職での職務経歴書は、応募書類の中で一番重要です。なぜなら、求人先の企業は即戦力がほしいからです。
その即戦力の判断材料となるのが、職務経歴書です。しかし、職務経歴書の内容が上手く表現できなければ、応募書類は通過しません。どんなに素晴らしい実績を残してきても、それが上手く応募先に伝わらなければ書類選考は通らないのです。
そこでこのページでは、営業事務希望者が職務経歴書を書く時の3つポイントについて、私の経験をまじえながら解説します。
書くときの3つのポイント
職務経歴書の書く時のポイントは、以下の3つです。
- 企業が求めている人物像を知る
- 自分の実績を把握する
- 実績の活かし方を上手く表現する
以上です。
この3つが、適切に表現されることで採用担当者に良い印象を与えることできます。
それでは、この3つを1つずつ具体的に説明します。
企業が求めている人物像を知る
多くの人が、企業が求めている人物像を知ることの重要さを理解していません。実は、私自身も長い間、このことを知りませんでした。なぜなら、1人で転職活動を行っていたため、その重要性を感じていなかったからです。
しかし、年齢を重ねるほど求人数が減り、転職活動が思うようにいかない状況になりました。そんな時、転職エージェントからアドバイスを受け、企業が求めている人物像を知ることの重要性を知ったのです。
そもそも、相手がどのような人物を求めているのかを知らなければ、それを上手く表現することはできません。
例えば、下の図のように、企業が求めている人物像が「お客様や周囲とのコミュニケーションが上手な人である」とします。しかし、職務経歴書に、1人であげた実績だけしか書かれていなければ、採用担当者の候補から外れてしまうでしょう。
逆に「コミュニケーションを大切にし、チームの成績が前年度よりも10%アップした」と書かれてあればどうでしょう。当然ながら、採用担当者の目にとまることになります。
求めている人物像を知るには?
求めている人物像を知るには、ハローワークや転職サイトでは困難です。なぜなら、応募先が求めている人物像を詳細に知ることが困難だからです。そこでオススメなのが転職エージェントです。
繰り返しになりますが、私の転職活動はハローワークだけでした。ハローワークの紹介でも「なんとかなるだろう」と考えていたからです。しかし、それは甘い考えでした。なぜなら、若い人にくらべ求人数が圧倒的に少ないからです。
やはり圧倒的な求人を抱えているのは転職エージェントです。詳しくは⇒絶対登録すべき! 中高年のおすすめ【転職エージェント・求人サイト】をご覧ください。
あなたの実績を把握する
たとえ、企業が求めている人物像を知ることができたとしても、あなたの実績を把握していなければ上手く書くことはできません。ですから、あなたが築いてきた実績を把握する必要があります。
営業事務は、これらの業務を日常で行ってるためコミュニケーション・スキルが高いのです。そこで、このスキルを上手く職務経歴書に記載すれば、強力な自己PRになります。
私の売り込みポイントの具体例
私は事務を中心に20回以上の転職を経験してきました。いろいろな営業事務員を見てきて感じるのは、優秀な人ほど日頃から勉強をしているということです。
扱う商品が分からない時は、営業の人に聞いたり、ネットで調べたり、自分なりのマニュアルのようなものを作って勉強しているのです。そこで、私は自分だけが使えるマニュアルではなく、周囲の人も使用できるもの作成しました。
私が従事した営業事務は以下の2つです。
- 住宅に使う建築資材の受注業務
- 建設機械のレンタル受注業務
両社とも扱う商品が膨大な数であったため、最初は四苦八苦しました。その2つの会社は、常に電話が鳴り止まない状態でしたので、電話に出てから商品の情報をメモにとっていきました。
特に建設機械のレンタル会社は、何百種類という建築資材やレンタル資材などがありましたので、電話受付をしたものから順番にマニュアルに追加していきました。
- 袋詰は何枚単位で行うのか
- よく使われる商品コードは何か
- どの関連会社に発注をすれば良いのか
など。
商品のイメージがわかない時は、画像をネットで調べたり、実際に現場で撮影したりしてマニュアルに追加していったのです。
お客様に商品の説明を求められることもあるため、先輩やネットから情報を仕入れ、マニュアルに用途や使う時のポイントも記載していきました。1年もの間、データを取り続けた結果、しっかりとした独自のマニュアルづくりに成功したのです。
上記のようなエピソードを、職務経歴書に簡潔にまとめた結果、面接官から褒められたことが何度もあります。このように、あなたが今まで行ったことをエピソードにして、簡潔に職務経歴書に記載するのです。そうすれば、応募書類が確実に通過しやくなります。
実績の活かし方を上手く表現する
どんなに実績をあげてきたとしても、それを活かすことができなければ意味がありません。採用担当者が知りたいのは、私たちの自慢話ではなく、どのように貢献してくれるのかなのです。
私の場合であれば、独自のマニュアルを作成したことが、どのようなカタチで転職先の企業で活かせるのかが知りたいのです。
例えば、
- 御社のマニュアルがあれば、さらに改善を加え業務効率を上げていきます。
- 私は他にも業務を改善するために、いろいろな工夫をしてきました。ですので。御社でも改善する点を見つけ業務効率に貢献します。
といった表現を、職務経歴書に記載しましょう。そうすれば、面接で「もう少し詳しく話を聞きたい」となります。
まとめ
以上が、3つの職務経歴書のポイントです。
この3つはセットになって初めて威力を発揮します。どれか1つがかけても採用担当者の印象には残りません。
まずは、2社以上は転職エージェントに登録をしてください。そして、企業の求めている人物像を把握しましょう。そして、あなたの実績と上手く合わせるのです。
また、その実績が応募先の企業に、
- どのような貢献ができるのかを記載してください!
そうすれば、確実に書類の通過率が上がります。
天職に生きる5つのステップ