今の会社で人間関係が上手くいかず、会社に行くのが辛い。
- このような悩みをかかえていませんか?
会社を辞めたい理由の上位にあがるのが、人間関係です。例えば、今の会社の上司との相性が悪い、同僚らと上手くなじめないなど。人間関係に関わる悩みはつきないものです。
だからと言って、転職しても人間関係が改善するとは限りません。なぜなら、苦手な人が転職先にもいる可能性があるからです。
そこでこのページでは、会社を辞める前に人間関係を改善する7つの方法ついて、私の経験をまじえながら解説します。
人間関係を改善する7つの方法
人間関係とは、簡単に言ってしまえばコミュニケーションです。つまり、人間関係を改善したければコミュニケーション・スキルを向上させれば良いのです。
以下にあげる7つの方法を実践すれば、コミュニケーション・スキルが向上し、結果として人間関係も改善されます。
- 相手の価値観を理解する
- 理解してから理解される
- 話しやすい質問をする
- 相手を否定しない
- 相手を評価しない
- 相手の立場に立って考える
- 専門家のアドバイスを受ける
以上です。
それでは、1つずつ具体的に説明します。
1.相手の価値観を理解する
人には、それぞれが大切している価値観があります。分かりやすく言えば、何かを判断したり、受け入れたりするときの基準となる考え方があるのです。その考え方が、そのときどきの感情にも影響を与えています。
では、人には主にどのような価値観があるのでしょうか?
これらの価値観には優先順位があり、その優先順位によって物事が決められています。
例えば、仕事を一番に考えている上司は、部下にも強要します。仮に、あなたの家族が病気で休暇を申し出ても仕事を優先しろというオーラを出すでしょう。
他には、女性の多くが何よりも子供を優先します。しかし、一般的に男性は仕事を優先します。多くのパパは家族のために仕事を優先し、ママは仕事よりも子供を優先します。
目指す方向は一緒なのですが、優先順位が違うために摩擦が生じてしまうのです。実は、私の両親もこのような状態が長く続き、最終的に離婚をしました。価値観は、人の人生を変えてしまうぐらい大きな問題に発展してしまうことがあります。
このように、人にはそれぞれの価値観があります。あなたにも大切な価値観があるように、相手にも大切な価値観があることを理解してください。
2.理解してから理解される
自分の価値観が大切なように、相手の価値観も大切なことは分かりました。しかし、お互いに価値観を主張し合えば、いつまでも平行線のままで交わることがありません。そこで、重要なのが最初に相手を理解するという姿勢です。
あなたは、クレームにコツがあることを知ってしますか?
それは、相手の話をとことん聴くことです。
私は市役所に14年間勤めていました。主に土木工事を担当していましたが、土木の仕事はクレームがとても多いのです。
例えば、
- 工事の騒音がうるさい
- 車の出入りができない
- 工事自体に反対
など、毎日のようにクレームがきます。そんなときに大事なのが、相手のことを理解しようとする姿勢です。とにかく1時間でも2時間でも口を挟まずに相手の言っていることを聴くのです。
すると、不思議なことに相手の怒りはおさまります。しかし、相手に「こちらのことを理解させようとする」とクレームは収拾がつかない状態になります。
このように、コミュニケーションで重要なのは、最初に相手を理解しようとする姿勢です。
3.話しやすい質問をする
上述したように、コミュニケーションの基本は、相手の話を聴くことです。それには、相手が話しやすい質問をしなければなりません。
では、どうすれば相手が話しやすい質問をすることができるのでしょうか?
それには、相手が興味や関心をもっていることを知る必要があります。
例えば、私は自己啓発関連に非常に興味があります。そのために、お金や時間の投資を行ってきました。ですから、同じように興味や関心がある人がいると何時間でも話ができます。
他には、趣味などがいい例です。あなたの趣味が釣りで、相手の趣味も釣りだとしたら、当然、話は盛り上がります。つまり、相手の興味や関心があることを質問すれば相手は喜んで話をしてくれます。
それには、相手がどんなことに興味があるのかを知る必要があります。優秀なセールスマンは、相手の話に耳を傾けるプロです。そのために、お客様が、どんなことに興味や関心があるのかを日ごろから徹底的に調べているのです。
私たちは、セールスのプロになる必要はありませんが、これを学ぶのが良いでしょう。つまり、相手から好意をもたれるように、相手の興味を持っていることを質問するのです。そうすれば、相手はあなたに好意を持つようなります。
4.相手を否定しない
相手に気持ち良く話をしてもらうには、否定をしてはいけません。少し大げさなぐらいに相づちを打つぐらいが丁度良いでしょう。しかし、相づちを打ったからと言って、相手の意見に同意をしたわけではありません。ただ、あなたの言っていることが「わかるよ」という反応をすれば良いのです。
例えば、あなたの意見と相手の意見が違っているのに相づちを打ってしまうと「相手に同意をしていると勘違いされるのではないか」と思われる方もいるでしょう。
そんなときは「うんうん、分かるよ」と言えば良いのです。なぜなら「分かるよ」というのは、相手の言っていることが分かったというだけであって同意をしているわけではないからです。
つまり、相手は「うんうん、分かるよ」と言われるだけで、あなたから受け入れられていると感じ、気持ちよく話ができるのです。その逆に、相手が言っていることをイチイチ否定していたらどうなるでしょうか?
おそらく、相手の気分は悪くなってしまいます。
このように、相手に気持ち良く話をさせるためには、否定をせずに「うんうん、分かるよ」というのが良いです。そうすれば、相手はあなたに好意をもってくれます。
5.相手を評価しない
人は自分の意見と合う人に対しては高く評価し、意見が合わない人の評価は低く見る傾向があります。これは、無意識のうちに相手を評価をしているのです。
しかし、相手を評価をしてしまうと、価値観が合わない人の意見には耳を傾けなくなってしまいます。すると、コミュニケーションが上手くとれなくなってしまいます。
ですから、価値観が違うからと言って相手を評価するのはやめましょう。そうすれば、少しずつ相手の意見を尊重するようになります。
6.相手の立場に立って考える
相手の立場に立って考えるということも、人間関係を良くするには大切な要素です。なぜなら、相手の立場にならないと理解できないことがあるからです。
しかし「それでは問題の解決にはならない」と、転職エージェントに指摘を受けました。それまでは、この状況を客観的に見ることができず、ただ、苦手な上司から逃げたいという気持ちだけでした。
そこで、転職エージェントから「上司の立場に立って考えるように」とアドバイスをされました。それまでは、上司の言動ばかりが気なっていましたが、相手の立場に立って考えるようになってから、少しずつ上司のことが理解できるようになったのです。
このように、相手の立場に立って考えることで、自分の気持ちも軽くなります。その結果、上司への理解と共に人間関係もスムーズにいくようになりました。
7.専門家のアドバイスを受ける
残念ながら、コミュニケーション・スキルは短期間では身につきません。転職するまでに、ある程度の時間が確保できるのなら、トレーニングを積めば良いでしょう。しかし、忙しくて時間がないようなら転職エージェントに相談してください。
転職の成功のカギは、求人企業の情報をできるだけ多く集めるかで決まります。しかし、1人で集めるには限界があります。ですから、専門家の力を活用してください。
転職エージェントは、求人企業の担当者から欲しい人材の詳しい情報を聞いています。また、会社の雰囲気や人間関係も事前に聞くことができるのです。ですから、あなたの力強い味方になってくれるでしょう。
まとめ
以上が、人間関係を改善する7つの方法です。
この7つの方法を実行すれば、人間関係が改善していきます。人間関係の多くの問題は、あなたの考え方を変えることで解決することができます。
しかし、自分の考え方を変えず、相手に期待をしているうちは何も変わりません。ですから、自分の成長につながると考え改善する努力をしてください。
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