何度受けても内定がもらえない状態が続くと、モチベーションが下がってしまいます。
このままずっと転職が決まらないかもしれない。私は社会に必要とされていないのではないか…。
このような状態になり、気持ちが沈んでしまうのです。
中高年の転職活動は、若い人に比べ長引きます。私は20回以上の転職活動を経験していますが、年齢が高くなるほど転職がきびしくなることを実感しています。
特に不採用ばかりが続くと、正直モチベーションを維持するのは難しいです。けれど、そこであきらめてしまえば希望の会社には入れません。
このように、転職活動を継続するには、モチベーションの維持が重要です。
そこでこのページでは、モチベーションを維持する7つの方法を、私の経験を交えながら解説します。
モチベーションを維持する7つの方法
モチベーションを維持する方法は、以下の7つがあります。
- 朝一番に転職活動をする
- 小さな目標を設定する
- がんばったで賞を与える
- ダラダラする時間をつくる
- 時間は無限ではないことを意識する
- 喜びを意識する
- 痛みを意識する
以上です。
モチベーションを維持する方法を説明する前に、モチベーションと深く関わっているウィルパワーについて説明をします。
モチベーションに必要なウィルパワーとは?
人は1日のうちで、やる気になったりやる気がなくなったりします。そして、意志の力で、なんとかやる気を出そうとします。しかし、それでは、なかなか上手くいかないでしょう。なぜなら、意志の力は1日に一定量しか使えないからです。これを専門用語でウィルパワーと言います。
つまり、ウィルパワーは1日に使える量が100だとしたら、ストレスがかかるたびに少しずつ減ってしまうのです。
ウィルパワーは、体力と一緒で疲れと共に減っていきます。また、常にストレスがかかっている状態で仕事をしていれば、穴の空いたザルのように減ってしまいます。
逆に楽しいときや、精神的な負担が少ない状態であれば、ウィルパワーの減り方も少ないのです。つまり、モチベーションとウィルパワーは、車の両輪のようなものです。上手く両方が回転して初めて、やる気が持続します。ですから、最も重要なことはウィルパワーが満たされた状態で行うのが良いでしょう。
それでは、モチベーションを維持する7つの方法を具体的に説明します。
1.朝一番に転職活動をする
重要なことはウィルパワーが満たされた状態で行うのがベストです。そこでオススメなのが、朝一番に転職活動をすることです。なぜなら、ウィルパワーは、朝一番が最も満たされた状態だからです。そして、朝一番は疲れもとれ頭もスッキリしています。
例えば、私は在職中に転職活動を行う場合、すべて朝一番に行っていました。転職活動と一口に言っても、いろいろとやることがあります。求人情報の収集、自己分析、履歴書、職務経歴書、自己PRの作成など。
また、応募書類が通れば面接。面接前には、企業のリサーチ。面接の日程の調整。内定をもらったあとは引継ぎもあります。転職活動が長引けば、これらのことを繰り返し行う必要があります。
このように、転職活動は、かなりウィルパワーを必要とします。ですから、ウィルパワーが満たされている朝一番に行うのが良いでしょう。
2.小さな目標を設定する
多くの人が上手くいかない原因に、目標が大きすぎることがあります。誤解しないでほしいのは、目標は大きくてもかまいません。しかし、目標が大き過ぎると達成感が味わえず挫折してしまうことがあります。ですから、大きな目標よりも日々の小さな目標を確実に実行していくのが良いでしょう。
しかし、ある程度のパターンができてしまえば、あとはそれらを繰り返すだけです。
習慣にするまでが勝負です!
実は、こう言っている私は、小さな目標すら達成できず毎日をダラダラと過ごしていた時期があります。当然ながら、その怠惰な生活を繰り返していると、いつの間にか時間だけが無駄に過ぎてしまいます。そして、残ったのは後悔の日々です。
転職をして好きな仕事がしたいという強い思いはあったものの、仕事で疲れて帰ってくるとテレビを観たりスマホをいじったりしてして、ダラダラと過ごしてしまうのです。
そこで、ウィルパワーが満たされている朝一番に転職活動を行い、小さな目標を実行するように切り替えました。最初のうちは、朝起きるのが辛かったり、ボーとして何もしない日もありました。しかし、徐々に朝一番にやることが習慣になったのです。
3.がんばったで賞を与える
子供のときはテストや運動会などでがんばると、両親から褒めてもらえました。しかし、大人になると、なかなか褒めてもらえません。ですから、自分で自分を褒めてあげましょう。そこで、オススメなのが「がんばったで賞」です。
4.ダラダラする時間をつくる
転職活動を毎日きっちりやり抜くのは大変です。ですから、たまには息抜きをしないと継続が難しくなります。
例えば、私の場合は、夜はダラダラする時間をつくっていました。テレビをみながら、好きな柿ピーとコーヒーを飲んでリラックスするのです。そこで、無理をするとウィルパワーが減ってしまいます。すると、ひと晩眠っただけではパワーが全開にならないのです。
ですから、意識してダラダラした時間をつくりましょう。そうすればウィルパワーも充電され、次の日の朝は全開になります。
ダラダラする時間は無駄な時間ではありません。むしろ、気力・体力を回復する貴重な時間です。ですから、意識してダラダラする時間をつくってください。
5.時間は無限ではないことを意識する
私のように、年齢がアラフィフになると周囲の人が亡くなっていきます。先日も、私が尊敬していた義理の父が亡くなりました。そんなときに感じるのが、時間は無限ではないということです。
中高年の転職活動は、正直大変です。まして仕事を続けながら行うのは、生半可な気持ちでは継続できません。しかし、そこでいい加減にやっていては、無駄に時間が過ぎてしまいます。
そのような時は、時間が無限ではないことを意識すれば気持ちが引き締まります。
6.喜びを意識する
モチベーションを維持するには、喜びを意識するのが良いです。喜びを意識するとは、達成したときのことをイメージする方法です。
喜びをイメージするとは、
- やりがいのある充実した仕事をしている自分を想像する
- 好きな仕事ができて楽しい雰囲気をあじわっている自分を想像する
などです。
いずれにしても、転職先が決まり、その後の仕事が楽しくできたらモチベーションも上がります。それを先取りしてイメージするのです。人は想像できることは達成できると言われています。まして、想像は自由にでき満足度も大きいです。ですから、ぜひ活用してください。
7.痛みを意識する
人が行動を起こすには、2つの方法があります。
- 喜びを得ること
- 痛みを避けること
です。つまり、人は喜びを得るためと痛みを避けるために行動を起こすのです。
この方法を応用して、転職をせずに今の会社にいるときの痛みを想像してください。もし、転職をしなければ、会社にいる限りその痛みは今後も続くのです。そして、時間が経てば経つほど転職が難しくなりイヤな仕事を我慢して続けることになります。
このように、放置すると現状がますます厳しくなることをイメージしてください。そうすれば、その痛みを避けるために行動を起こすようになります。
まとめ
以上が、転職活動中にモチベーションを維持する7つの方法です。
この方法を実行することで、確実にモチベーションが持続します。
特にウィルパワーは重要です。1日に使える意志の力は無限ではありません。ですから、内定が決まるまでは、最も重要な転職活動に使ってください。
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