応募書類や面接のとき、悩むのが志望動機です。
転職する理由には、給料が安い、仕事がきつく残業が多い、人間関係が上手くいかない、相性の合わない上司がいるなどがあります。
しかし、それらの否定的な理由は言えません。なぜなら、印象が悪くなってしまうからです。
ですから、本当の理由とタテマエの理由を使い分ける必要があります。けれど、その使い分けができていない人がいます。
転職で成功するためには、自分に正直になる必要があります。なぜなら、正直にならなれければ、誰のための転職かが分からなくなってしまうからです。
例えば、転職をする表面上の動機として、
- 人に良く思われない
- プライドを満たしたい
- 優越感にひたりたい
などがあります。これらは、一見すると正直な印象を受けます。しかし、本当にそれが、
あなたにとって正直な気持ちなのでしょうか?
その正直な気持ちが分からないで転職をしてしまうと、必ずあとで後悔することになります。なぜなら、転職で成功するとは単なる職探しではないからです。
そこでこのページでは、転職で成功するための正直な気持ちを引き出す5つの質問について、私の経験をまじえながら解説します。
自分への5つの質問
正直な気持ちを引き出す質問には、以下の5つがあります。この質問に答えることで、あなたの奥底に眠っている大切な価値観に気づくことができます。
- あなたが大切にしたいものは何か?
- 仕事を通して何を実現したいのか?
- どんなことにやりがいを感じるか?
- あの世に1つだけ持っていけたら?
- 1回だけ魔法が使えるとしたら?
以上です。
それでは、1つずつ具体的に説明します。
1.あなたが大切にしたいものは何か?
あなたの大切にしたいものは何でしょう。それを明確にしないまま転職をしてしまうと、自分の価値観と合わない会社に入ってしまいます。
例えば、私の大切なことは「仕事は楽しむこと」です。なぜなら、仕事を楽しめずして人生は楽しめないからです。
1日は24時間です。そのうち、普通の会社員のパターンとして、
- 睡眠が8時間
- 朝昼晩の食事に2時間
- 通勤の往復に2時間
- 家事や雑事に2時間
- 仕事に8時間~12時間程度
ざっと計算をすると、残された自由に使える時間は2時間。仕事が忙しい人だとゼロという人も多いのではないでしょうか。
このように、一般的な会社員にとって、仕事以外に自由になる時間はほとんど無いのです。つまり、仕事が楽しくなければ人生そのものが楽しくないということです。ですから、私は転職をするときの「ゆずれない条件は仕事が楽しめること」です。
このように、あなたにも大切にしたいことあるでしょう。それを、書き出してください。すぐに思いつかなければ、じっくりと時間をかけて書き出しましょう。そうすれば、心の奥に眠っている本当に望んでいることに気づきます。
2.仕事を通して何を実現したいのか?
仕事は単なる収入を得る道具ではありません。なぜなら、仕事は収入以外にも、たくさんのものが得られるからです。
例えば、
- 充実感
- やりがい
- 成長
- 仲間
- スキルの向上
- 満足感など。
他にもたくさんあるでしょう。裏を返せば、これらを得る代わりに仕事を通して何かを提供しているのです。
例えば、あなたが営業であれば、お客様に役立つ商品やサービスを提供します。事務や経理、総務や人事であれば、同僚が仕事をしやすい環境を提供しています。
そのためには、
- 仕事で実現したいことが何なのか?
を明確にする必要があります。なぜなら、それが分からなければ、全力で打ち込むことができないからです。それは、熱意と考えれば分かりやすいでしょう。
3.どんなことにやりがいを感じるか?
仕事には、やりがいが必要です。なぜなら、やりがいが無ければ充実感が得られないからです。人はやりがいがないと惰性で仕事をするようになります。そもそも仕事は単調です。毎日が同じことの繰り返しです。
例えば、メジャーリーガーの野球選手だってピッチャーであれば投げる。バッターであればボールを打つ。そして、野手は飛んできたボールをキャッチする。その繰り返しです。
会社員の営業も同じです。商品やサービスを売る。ただそれだけです。そこにやりがいや自分の想いがなければ、ただの繰り返しの作業になってしまいます。つまり、ルーチンワークです。ですから、仕事にやりがいや情熱を持つ必要があります。
どうすれば、やりがいがもてるのでしょうか?
そのキーワードになるのが、好きなことです。やりがいは、無理をしたからといって得られるものではありません。むしろ、自然な行動によって得られます。そのためには、その仕事が好きであるのが条件です。
例えば、好きなことであれば無理にモチベーションを上げる必要がありません。好きなことであれば、自然とやっているでしょう。私の場合であれば、昔から自己啓発が好きでした。本屋にいけば、自然とその分野に足が向いてしまいます。自宅の本棚は、自己啓発関連の本でうまっています。
そして、気づくと何時間でも本を読んでいます。その根底にあるのは人の夢や目標のサポートがしたいという欲求です。そこにやりがいを感じるのです。
私は自分の好きな仕事がわからず、転職を繰り返した苦い経験があります。ですから、転職を繰り返したくなければ、好きな仕事を見つけてください。
4.あの世に1つだけ持っていけたら?
多くの人がやりたい仕事ではなく生活のために仕事をしています。けれど、私はそれを否定するつもりはありません。
なぜなら、私も長い間、生活のために仕事をしてきたからです。そして、食べていくためには嫌いでも仕事をしなければならないことがあります。家族のために我慢するときも必要でしょう。けれど、夢は捨てないでください。
私は14年勤めた市役所を、やりたいコーチングで独立をするために辞めました。しかし、1年で資金が底をつき、そこから転落人生が始まりました。それからは、生活のために好きでもない仕事を我慢して続けてきたのです。
そして、人間関係が苦手だったため、上司と上手くコミュニケーションがとれず、ウツになりかけたこともあります。けれど、いつか必ずやりたい仕事をするという強い気持ちだけ捨てませんでした。
義理の父が背中を押してくれた!
そんなとき、義理の父が亡くなりました。義理の父は、「私が市役所を辞める」と言ったとき唯一応援をしてくれた人です。当時、まだ子供が小さかったため「安定している仕事を辞めるんじゃない!」と怒られと思っていました。しかし「自分の道は自分で切り拓くんだぞ!」と言ってくれたのです。その義理の父が亡くなったとき背中を押されたように感じました。
人は例外なく死が訪れます。今もこうしている間にも死に向かっています。明日、死ぬのか、それとも1年後、10年後かは誰にも分かりません。しかし、確実に言えるのは、いつか必ず死ぬということです。そして、人生の最期になって後悔しないために、
- あの世に1つだけ持っていけたら何を持っていきたいですか?
この質問に真剣に答えれば、あなたの大切にしたいことが見えてくるはずです。たった1つしか、あの世にもっていけないのです。だったら、お金などを持っていっても意味がありません。食べ物もいりません。そして、過去の失敗や栄光もいらないでしょう。
- 思い出はどうでしょう?
それも良いかもしれません。参考のために、私が持っていきたいものを書きます。それは「いい人生だった!」の一言です。これさえ、あの世にもっていくことができたら言い残すことはありません。それには、後悔しないように1日1日を大切にする必要があります。
どうか、自分のやりたいことを明確にし、それを叶えるための行動を起こしてください。あきらめずに継続していけば、いつの日か「いい人生だった!と言える日がきます!
5.1回だけ魔法が使えるとしたら?
あなたは、1回だけ魔法が使えるとしたら何をしますか。何が得たいでしょうか。この質問は、さきほどとは真逆になるかもしれません。しかし、この質問は、とても気軽に行えるメリットがあります。とにかく、思いつく限り自由に書き出してください。そして、その中から1つだけ叶えたいものを選びましょう。
1回だけしか魔法は使えないのが条件です。何回も使えると思ってしまうと、あれもこれもと選択肢が増えてしまいます。しかし、たった1回しか使えないという条件であれば、本当に大切なことを選ぶはずです。それを見つけるのが、このワークの重要なポイントです。
まとめ
以上が、転職で成功する自分への質問です。
この質問は、あなたの心に深く問いかけるものです。ですから、いい加減な気持ち取り組めば、いい加減な結果しか得られません。
しかし、真剣に取り組めば本当にやりたい仕事のヒントが得られます。ですから、あせらずにじっくりと紙に書き出してください。それが、あなたにとって心から望む人生の指針になります。
天職に生きる5つのステップ