転職活動が長引いてしまい生活費に困っていませんか?
35歳までの転職活動は、予想以上に長引く傾向があります。そんな時に困るのが「お金の問題」です。お金の問題を抱えながら転職が決まらないと、希望条件を下げて応募したくなります。
しかし、そこで妥協をしてしまえば、転職先で不満が溜まり、また会社を辞めたくなってしまうことも考えられます。それには、つなぎバイトをして急場をしのぎながら転職活動を続けるのが良いでしょう。
そこでこのページでは転職活動中に行う「つなぎのバイト」の注意点と、メリット・デメリットについて、私の経験をまじえながら解説します。
つなぎのバイトの5つの注意点
つなぎバイトをするときの注意点には以下の5つがあります。
- 転職活動のことを告げる
- ゆとりをもったアルバイトにする
- 半年間の生活費をざっくり計算する
- 目的を書き出す
- スケジュール表をつくる
以上です。
1.転職活動のことを告げる
バイトの面接のとき、採用を優先するあまり転職活動を告げずに応募する人がいます。しかし、それでは後々トラブルとなってしまいます。ですから、必ず応募のときは転職活動のことを告げてください。なぜなら、あくまでも優先すべきは転職活動だからです。確かに生活のためのバイトですが、優先すべきは転職活動なのです。それを忘れないでください。
バイト先に告げておけば、お互いにとって割り切った関係になります。それでも、忙しいときや人出不足の場合は出勤を頼まれます。しかし、それでも、しっかりと断ることが大切です。それには、最初から転職活動を告げておくのが良いでしょう。
2.ゆとりをもったバイトにする
どうしても、経済的に厳しい状態なら無理して働かなければなりません。しかし、少しでも余裕があるのなら、ゆとりをもったバイトにしてください。
例えば、
バイトの日程を決めるときの条件
- 【土日は出勤する】
- 理由:求人企業は土日休みが多く面接が受けられないため
- 【平日は1、2日程度にする】
- 理由:週に3、4日は転職活動の時間を確保するため
- 【時間はフルタイムでかまわない】
- 理由:体力のことを考えて決めてください
3.半年間の生活費をざっくり計算する
半年間にどれぐらいの出費があるのか、ざっくりと把握するのが良いでしょう。例えば、住民税などは、会社員のときは天引きになっています。しかし、会社を辞めている場合は後で支払うことになります。
例として、
- 月々の生活費(食費、光熱費、通信費など)
- 健康保険、国民年金
- ローン(住宅、車、賃貸であれば賃貸料)
- 面接などの交通費
- 子供の塾代や習い事などの費用
- 冠婚葬祭の費用
- 雑費など
転職で予想外にかかった費用は?
アンケートで、「予想外にかかった出費」も聞いてみたところ、ダントツだったのは交通費。転職活動が進み、面接の機会が多くなるとそれなりに費用はかかってきます。電車賃だけでなく、「時間に余裕がなく、タクシーを使ってしまうことが多くて交通費が余計にかかってしまった」という声も。
リクナビNEXT 「転職にはいくらかかる?必要な費用とスケジュール」より引用
4.目的を書き出す
バイトをしていると1日の中心がバイトになってしまいます。しかし、忘れてはいけないのは転職活動の目的です。日々の生活に追われてしまうと目的のことを忘れてしまいます。すると、何のために努力しているかを見失ってしまうのです。それでは、転職活動が上手く進みません。あくまでもバイトをするのは転職活動をするためです。それを忘れないでください。できれば、転職活動の目的を書き出し見えるところに貼り付けるのが良いでしょう。
>>転職の方向性の決め方
5.スケジュール表の作成と目標設定
転職の理由を貼りたら、次はスケジュール表の作成と目標設定です。
例えば、3ヵ月以内に転職を決めるという目標を立てたとします。スケジュールと目標設定は以下のようになります。
【1ヵ月目の目標】
- 応募先を週に25件探す。(月に換算すると25×4週=100件)
- 求人サイト、人材紹介会社、ハローワーク、求人誌、新聞広告などで探す
- 1ヵ月の間に100通以上の応募書類を出す⇒探し方▶求人情報を集める
- スキマ時間は、応募書類の作成に費やす
【2ヵ月目の目標】
- 10社以上と面接をする
- 書類選考の通過が厳しい場合、転職エージェントに応募書類の添削をしてもらう⇒おすすめは>>絶対登録すべき! 35歳までのおすすめ転職エージェント・求人サイトをご覧ください。
【3ヵ月の目標】
- 1、2ヵ月の目標を達成するために、行動しまくる
- 厳しい状態が続いている場合、転職エージェントに相談しましょう。
このように、少し無理かなと思えるようなスケジュールを作成してください。なぜなら、それぐらいの覚悟がなければ転職は決まらないからです。実際に、実行してみると上手くいかなことばかりでしょう。しかし、その結果を踏また上で、再度スケジュールを練り直せば良いのです。
次に、つなぎのバイトをするメリットとデメリットについて書きます。
つなぎのバイトの3つのメリット
つなぎバイトのメリットは、以下の3つがあります。
- 少しだけお金の不安が解消される
- 社会との接点がたもてる
- 不採用のショックがやわらぐ
それでは1つずつ具体的に説明します。
1.少しだけお金の不安が解消される
つなぎバイトの最大のメリットは、お金の不安が少しだけ解消されることです。しかし、あくまでも一時的な不安です。当然ながら転職活動が長引くにつれ、じり貧の生活が続くことになるので、時間とともに不安が出てくることを覚悟してください。
2.社会との接点がたもてる
会社を辞めたあとの転職活動は、孤独との闘いになります。しかし、転職エージェントのような相談相手がいれば、少しは気分もやわらぐこともあります。実際、私は定期的に連絡を入れることで孤独から解放されました。そして、転職エージェントと良好な関係になれば、他の人よりも優先的に求人を紹介してくれるようになります。
35歳までの転職は、長期戦を覚悟しなければなりません。お金にゆとりがない状態では友人と息抜きに遊ぶことができません。ですから、会話をする相手がいないため孤独になりがちです。しかし、つなぎバイトをすることで社会との接点が保てるので、孤独を感じなくなります。
しかし、重要なことなので繰り返しますが、あくまでも優先すべきは転職活動です。つなぎバイトは正社員と違い気軽な面があります。なぜなら、責任の重い仕事をまかせられることがないからです。それは、ある意味において居心地が良い環境です。それに甘んじてしまうと、抜け出せなくなってしまうのです。
3.不採用のショックがやわらぐ
不採用の通知ばかりが続くと自分の存在価値を失ってしまいます。なぜなら、「私は社会から必要とされていないのではないか」という気持ちになってしまうからです。
しかし、アルバイトで多少のお金を稼いでいれば少しは精神的に安定します。なぜなら、多少の収入があれば精神的なゆとりが生まれるからです。それだけ、お金の問題は大きな問題と言えます。
つなぎのバイトの4つのデメリット
つなぎバイトのデメリットは、以下の4つあります。
- 転職活動との両立が難しくなる
- 時間と共に不安や焦りが増す
- 惨めな気持ちになる
- 気づくと時間が過ぎている
それでは1つずつ具体的に説明します。
1.転職活動との両立が難しくなる
転職活動は予想以上に大変な作業です。特に35歳までは、若い人に比べ特殊な能力がない限り簡単には採用されません。長引けば、応募書類も何十、何百通と書かなければなりません。それをバイトと両立するのは大変です。しかし、それは誰もが同じように行っていることです。あなただけではありません。ですから覚悟を持って臨んでください。
2.時間と共に不安や焦りが増す
転職活動は、長引くほど不安と焦りが増してきます。3ヵ月が経過するころには「本当に決まるのだろうか」という気持ちになってしまいます。それが、半年経過する頃には、いつまでバイトを続けなければいけないのだろうか…。となります。ですから、つなぎバイトは原則「短期間で勝負」をしてください。
精神論のような話になってしまいますが、最後はテクニックよりもメンタルが重要です。
3.みじめな気持ちになる
上述したように、転職活動は、とにかくメンタルが重要です。特に35歳までの場合、バイトという立場にみじめさを感じてしまうのです。確かに、バイトも正社員と同じように働いているので、みじめに感じる必要はありません。しかし、正直なところ子供や周囲に胸を張っては言えないのが実情です。
ですから、不安や焦り、そして「みじめさ」というトライアンブルに苦しむ覚悟が必要です。
4.気づくと時間が過ぎている
転職活動とアルバイトの両立は、ハードであるため毎日がめまぐるしく過ぎていきます。また、転職活動をさぼって何もしていなければ余計に時間が早く感じられます。それには、事前にスケジュールを立てて1日の目標を立てるのが良いでしょう。なぜなら、目標がなければ1日にやることが決まらずダラダラと過ごしてしまうからです。
例えば、私は「転職ノート」というものをつくり、日記のように毎日行ったことを書くようにしていました。なかなか決まらず自信を失いかけたとき、私はこのノートを見返すようにしています。すると、やってきたことが思い出され、「もう一度がんばろう」という気持ちになるのです。オススメなので、ぜひ試してください。
私からのアドバイス
このように、メリット・デメリットを比較し、つなぎのバイトをするか決めてください。実際に、行ってみると分かりますが両立をするのは簡単ではありません。お金がない場合は当然ながら働くしかないでしょう。しかし、ある程度の貯金があればバイトをせずに、集中して転職活動をすることをオススメします。
つなぎバイトおすすめ5選
以下が、つなぎバイトのおすすめ3選です。簡単に説明をしておきますので参考にしてください。
データ入力
データ入力は、決められたフォームに入力する作業です。データの入力内容は、顧客情報、売上データ、議事録、アンケート調査など多岐にわたります。仕事の形態としては、
- 単純なデータ入力
- コールセンター兼データ入力
- 伝票処理・書類作成などの事務のデータ入力
などがあります。
こちらも警備員同様、他の人とのコミュニケーションは比較的少ないです。ですから、人間関係が苦手な方にはオススメです。しかし、長い時間データ入力をしなければならないため、目や肩こりには要注意です。
一押しのオススメ
副業(プログラマー)
コロナ禍でリモートワークが日常的に行われるようになりました。そんな中でプログラマーのニーズが高まっています。目の前の日銭を稼ぐよりも、将来のために自己投資を行って大きなリターンを得るのがオススメです。
※無料でプログラミングスクールという近道
最近はプログラミングスクールも増えており、最初の基礎ベースを身につけるならTechAcademyの方が早いかもです。TechAcademyは1週間の無料体験があるので、これを使ってWebアプリケーションの基礎を学ぶのがオススメです。
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Uber Eats(ウーバーイーツ)
シフトが決められていると、転職活動中の急な面接に対応することができません。その点、Uber Eats(ウーバーイーツ)は、好きな時間に働けるため面接も自由に受けられます。1日1時間だけ働くこともできますし、わずらわしい人間関係の心配もありません。
通常のバイトは、仕事に慣れるまでは3か月程度はかかります。しかし、Uber Eats(ウーバーイーツ)は上下関係もなく、気軽に働くことができます。デスクワークとは違い、運動不足も解消され健康になれます。また、毎週口座に振り込まれるので、通常のバイトとは違い短期間で収入を得ることができます。
配達という時間的な制約があるため、焦って人身事故になるリスクがデメリットです。
コンビニ
コンビニは、つなぎバイトの定番です。レジを中心に商品の陳列、床の掃除などを行います。未経験でも比較的簡単に対応ができます。24時間営業ということもあり、バイトのシフトは比較的自由に入れます。しかし、高校生のバイトなどが多く、試験中などは無理やりシフトに入れられるなどのデメリットがあります。
警備員
警備員は未経験でもできる手軽なバイトです。特に深夜は単価も高くお得感があります。警備員のメリットとして、他のバイトと比べ時間が自由に選べる点です。また、休憩も多く、何人かで配置されても交代で休むので、コミュニケーションが苦手な方にはオススメです。また、初心者は交通量が少ない場所に配置されるため、時間が経つのが長く感じられるデメリットがあります。
まとめ
以上が、つなぎのバイトの注意点とメリット・デメリットです。
上述したことを参考にして覚悟をもって転職活動に臨んでください。ここで、努力を続ければ、輝かしい未来が待っています。しかし、挫折してしまえば未来が閉ざされます。
いずれにしても、つなぎバイトの目的は「急場のしのぐ」ことです。
ですから、短期間で臨むことが重要です。
最近は、コールセンターのように時給が1500円というようなバイトがあります。そのようなバイトをやっていると、
- このままバイトを続けてもいいかな…。
という気持ちになります。
しかし、そこで妥協をしてしまえば転職の道が閉ざされます。
ですから、覚悟をもって転職活動を行ってください。覚悟さえもっていれば道は開かれます!
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