あなたは、履歴書と職務経歴書の違いを知っていますか?
中高年の転職活動では、必ずと言っていいほど履歴書と職務経歴書が必要になります。なぜなら、企業は即戦力がほしいからです。
では一体、職務経歴書には何を書けばいいのでしょうか。それが分からなければ、書類選考がスムーズには通らないでしょう。
なぜなら、企業が重視するのは履歴書よりも職務経歴書だからです。
そこでこのページでは、履歴書と職務経歴書の基本中の基本について解説します。履歴書と職務経歴書の違い、それぞれの書き方のポイントなどを紹介します。
履歴書と職務経歴書の違い
森本千賀子さんの書籍「本気の転職パーフェクガイド」の中で、履歴書と職務経歴書について次のように書かれています。
社会人経験を持つ人が求人に応募する際、提出する書類は基本的に2種類。「履歴書」と「職務経歴書」です。
履歴書は基本的なプロフィールを記すもので、「職歴」欄にはこれまで在籍した企業の入社・退社の事実のみを記入します(スペースが空いているなら、アピール材料となる担当業務内容を付記しても可)。
一方、職務経歴書は所属した組織内容、担当した業務内容などを詳細に記載します。挙げた成果、工夫したポイント、身に付けたスキルも記し、「どんな職場で、どのように活躍してきたか」を採用担当者に具体的にイメージさせることを目的とします。
履歴書は、あなたの人生の歴史です。そして、職務経歴書は、仕事の歴史と言えます。つまり、あなたが今までに行ってきた仕事の内容を書けば良いのです。
履歴書は、書式が決まっています。一方、職務経歴書は、これと言った書式はありません。ですから、自由に書くことができます。つまり、職務経歴書は、内容の書き方に工夫ができるのです。ですから、書き方しだいでは企業に力強いアピールができます。
応募書類のダウンロード
私は履歴書について基本的に手書きをオススメしています。しかし、忙しくて書いている暇がない場合もありますよね。そんなときに役立つのがパソコンでの作成です。私が普段つかっているフォーマット(ワード形式)を添付しておきますのでダウンロードをしてください(無料)
履歴書は手書きが良い理由
中高年の転職活動は、若い人と違い書類選考が通りづらい傾向があります。ですので、職務経歴書は、量産が可能なパソコンで作成するのが良いでしょう。一方で、履歴書は手書きをオススメします。なぜなら、以下の2つの理由からです。
この2つは、採用側から見た場合の理由です。
- 応募者の教養レベルが分かる
- 仕事に対する姿勢が垣間見える
採用者は、誤字・脱字の有無、志望動機の内容などを見れば、応募者の教養レベルが分かります。
例えば、文字を2本線で訂正したり、修正液で消したりすることは、実務能力が低いと判断されてしまいます。また、丁寧で読みやすい文字で書いてあれば、仕事の丁寧さが判断できます。そして、最後まで文字がしっかりと書いてあれば、最後まで手を抜かない性格と判断できるでしょう。
このように、履歴書を手書きにすることで、仕事に対する姿勢を見せることができます。しかし、逆に言えば、手を抜いたりいい加減な気持ちで書いてしまえば雑な性格と思われてしまいます。ですから、一字一字を丁寧に書き、初対面の人に自己紹介をする気持ちで書くのが良いでしょう。
職務経歴書に関しては、量産が可能なパソコンで作成するのが良いです。なぜなら、パソコンで作成することで、最低限のスキル(能力)が表現できるからです。
では、次に履歴書と職務経歴書のポイントを紹介します。
履歴書のポイント
- 履歴書はすべて手書きで書こう!
特に決まりはありませんが、パソコンよりも人となりが伝わりやすいです。
- 字は丁寧に!
採用者に読みやすいように丁寧に書きましょう。インクは黒が基本。誤字・脱字に注意してください。
- 写真が最も重要!?
面接官が真っ先に目を通すのは写真です。スピード写真は避け、写真館で撮影するのが良いです。
- 日付は投函する日を記入
日付は作成日ではなく、投函する日を記入してください。
- 学歴は面倒でも小学校から書くこと
最終学歴だけではなく、小学校から書くのが基本です。
- 修正液、シミ、匂いは厳禁です
最後に間違ってしまっても、修正液は厳禁です。また、シミやたばこの匂いも要注意です。
- 履歴書の再利用はダメです
再利用したい気持ちは分かりますが、採用者は気づきます。
- 和暦・西暦は統一して書く
下記の早見表を参考にして、統一して書いてください。
- 履歴書は書き貯めておくと便利です
急な応募に備えて、履歴書を書き貯めておきましょう。
職務経歴書のポイント
- A4用紙で作成
A4で作成するのが一般的です。
- 3枚以内で作成する
書く枚数は、多くて3枚以内にしましょう。多すぎず少なすぎが基本。見やすいようにレイアウトに工夫をしてください。
- パソコンスキルをアピール!
職務経歴書は量産可能なパソコンで書くのが良いでしょう。体裁良く作成すれば、スキルをアピールできます。
- 氏名、年齢、押印、日付を忘れずに!
郵送であれば、投函する日を記入します。氏名、年齢、押印も忘れないでください。
まとめ
以上が履歴書と職務経歴書の基本中の基本です。
特に履歴書は、パソコンで作成するよりも手書きの方が、採用者に社会人としてのマナーが表現できます。
その分、雑に書くとマイナスになってしまうので気をつけてください。
中高年の転職活動は、若い人と違い書類選考に、なかなか通りません。ですから、履歴書と職務経歴書には細心の注意を払いましょう。
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