あなたは、今の仕事が向いていないと感じてはいませんか?
確かに、仕事が自分に合っていないと感じながら続けるのは辛いです。
しかし、中高年の転職活動の場合、好きな仕事が見つかるかの不安もあります。
好きな仕事をすれば、すべてが上手くいくとは限りません。その判断基準となるのがメリットとデメリットです。その両方を知った上で転職をすれば後悔が少なくなります。
そこでこのページでは、好きな仕事に転職するメリットとデメリットについて、私の経験をまじえながら解説します。
好きな仕事をする7つのメリット
好きな仕事をするメリットは、以下の7つがあります。
- 上達する可能性が高い
- ストレスがたまらない
- 健康が維持できる
- 笑顔でいられる時間が長くなる
- 継続的に成功する可能性がある
- 自信がもてる
- 後悔が少ない
以上です。
それでは、具体的に1つずつ解説します。
1.上達する可能性が高い
「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、好きなことは上達する可能性が高いです。なぜなら、長時間つづけても飽きないからです。「継続は力なり」と言われるように、継続さえすればほとんどのことは上達します。もし、上達しないのであれば、やり方がっ間違っているからです。
例えば、野球のイチロー選手。彼は野球が好きなことだっただけです。もし、彼が会社で事務の仕事をしていれば、あれほどの成果を残すことはできません。彼が後世に残る結果が出せたのは、好きな野球をやっていたからです。つまり、素晴らしい結果を残している偉大な人は、好きなことを人生の早い段階で見つけ集中し続けた人なのです。
2.ストレスがたまらない
好きなことはストレスがたまりません。なぜなら、楽しいからです。そして、楽しいことはテンションも上がります。つまり、無理にモチベーションを上げる必要がないのです。
例えば、私は人との語り合いが大好きです。それも、夢や目標の話をしていると時間を忘れてしまいます。そして、今の私の本業はコーチングであるためストレスがたまりません。なぜなら、好きな仕事をしているからです。
※コーチングとは、夢や目標をコミュニケーション・スキルを使ってサポートする手法です。
しかし、市役所時代では休日が楽しみでした。なぜなら、仕事が好きではなかったからです。けれど、今は好きな仕事をしているので、休日に関係なく毎日が楽しいです。
3.健康が維持できる
市役所時代の私は、冬になるとすぐに風邪をひいていました。それも、とても長引くことが多かったです。しかし、今は風邪をひくことが無くなりました。たまに、風邪ぎみだな感じることはありますが、安静にして眠れば次の日には治っています。
これは、好きな仕事をしているからです。つまり、楽しいことをしていると免疫力が上がるんです。
医学の実験で「お笑いのテレビを観る」とガン細胞の増殖が抑えられたという研究結果もでています。ですから、好きな仕事をして栄養面に気をつければ、健康は維持できます。
4.笑顔でいられる時間が長くなる
好きな仕事をしていると体調が良くなるだけではなく、笑顔の時間が長くなります。なぜなら、楽しいからです。人は心から楽しいことをしていると自然に笑顔になれます。そして、無理にやる気を出したりする必要がありません。
例えば、私の息子は歌が大好きです。YouTubeで好きな曲をかけながら熱唱しています。その時間は、息子にとって幸せに過ごせる時間なのです。そして、歌い終わったあとは笑顔であふれています。
つまり、人は好きなことをすると笑顔の時間が増えるのです。
5.継続的に成功する可能性がある
好きな仕事をしたからと言ってすぐに成功するとは限りません。短期的には上手くいかないこともあるでしょう。しかし、長い目でみれば、成功する可能性が高いです。なぜなら、無理にモチベーションを上げる必要がないからです。
例えば、多くの営業マンは、モチベーションが上がらず売上げに伸び悩んでいます。会社もセミナーなどに参加させ、モチベーションを維持させようと必死に取り組んでいるのです。しかし、私も経験がありますが、セミナーに参加すれば一時的にはモチベーションが上がりますが、時間と共に低下します。なぜなら、テクニックではモチベーションは維持できないからです。
モチベーションを維持するのは簡単です。好きなことを仕事にすればいいのです。結果として、継続的に成功する可能性が高まります。
6.自信がもてる
私は長い間、自分が嫌いでした。なぜなら、自信がなかったからです。1日のうちで最も長くたずさわるのが仕事です。その仕事に対して私はいつも消極的でした。その仕事が好きではなかったからです。嫌いなことは能力が上がりづらいです。その結果、能力が上がらないから自信がもてない、という悪循環になってしまうのです。
努力をすることは素晴らしいことです。しかし、無理に頑張らなくても継続ができる好きな仕事は、本人にとっても、会社にとってもメリットが大きいでしょう。なぜなら、それがお互いにとって最も成果が上がるからです。そして、良い結果が出せれば自信も出てきます。それには、イヤイヤやる仕事ではなく好きな仕事をするのが良いでしょう。
7.後悔が少ない
私は、やらない後悔よりもやった後悔の方が良いと考えています。むしろ、行動を起こした方が後悔は少ないです。
人生には後悔はつきものです。
- ああすればよかった
- こうすればよかった
と後悔するのです。
しかし、好きな仕事であればチャレンジした方が良いでしょう。なぜなら、人生はアっという間に過ぎてしまうからです。
今の日本は他国に比べて恵まれています。貧困で死んでしまう人はほとんどいません。しかし、他国では戦争や貧困で苦しんでいる人が大勢います。その人たちと比べたら、日本はチャンスに恵まれています。不況が続いているとはいえ失業率も極めて低いです。ですから、たとえ転職で失敗したとしても、なんとか生活できます。
好きな仕事に転職をするかどうかは、あなたしだいです。しかし、どちらを選択するにしても、後悔がないようにしてください。
今まで、好きな仕事をするメリットを書かせてもらいました。しかし、好きな仕事には、デメリットもあります。次に、デメリットについて紹介します。
好きな仕事をする3つのデメリット
好きな仕事をするデメリットは、以下の3つがあります。
- 一時的に収入が下がる可能性がある
- 何度も試される
- 絶望する可能性がある
以上です。
それでは、具体的に1つずつ解説します。
1.一時的に収入が下がる可能性がある
正直に言うと、私は好きな仕事ができるまでは収入が下がりました。というか下がり続けました。辞めた会社の上司から声をかけてもらい収入が上がったこともあります。しかし、基本的に転職をすると収入が下がっていきました。特に私は、転職を繰り返してしまったので、応募先に対して給与の条件を言える状況ではありませんでした。
そして、転職に失敗するたびに一生懸命に貯めたお金がなくなりました。いわゆる転職貧乏です。
私の収入が下がった一番の原因は、好きな仕事に転職ができなかったからです。繰り返しますが、私のやりたいことはコーチングでした。ですが、市役所で土木工事が専門だった私を雇ってくれる会社は事務職しかありませんでした。当時、まだ息子も小さかったため、夢ばかりを追い続けているわけにもいかなかったのです。結果として、好きでもない仕事をやり収入が下がり続けました。
このように、好きではない仕事に転職をすれば収入が下がります。しかし、好きな仕事であれば一時的には収入は下がりますが、長い目でみれば上がる可能性が高いです。それには、転職を繰り返さないようにしなければなりません。そこを、しっかりと見極めるようにしましょう。いずれにしても、自分を信じて好きな仕事をあきらめないでください。
2.何度も試される
好きな仕事をすると何度も試されることがあります。なぜなら、困難なことが訪れるたびに、
- 今やっていることは本当にやりたいことなのだろうか?
と考えてしまうからです。それは、ある意味「試されている」と言えます。
実際、好きな仕事だと思っていたこともで、実際に働いてみると好きではなかったことに気づきます。気づいたときに迷うのです。このまま好きでもない仕事を続けるのか、それとも転職を繰り返しても好きな仕事をするのかを…。
しかし、その責任はすべて自分にあります。なぜなら、人の責任にしても何も状況は変わらないからです。
3.絶望する可能性がある
好きな仕事だと思い転職をしたものの、やりたい仕事ではなかったとなれば絶望します。なぜなら、その仕事を天職だと信じていたからです。ですから、その時は絶望感があります。それが、何度も続くと「自分は天職には出会えないかもしれない」という気持ちになります。しかし、そこであきらめてしまえば、永遠に好きな仕事はできません。
それには、じっと耐えて探し続けるしかないでしょう。実際、私は20回以上も転職に失敗しました。しかし、それらの経験は無駄にはなっていません。ですから、あきらめずに行動を続けてください。成功と失敗の分かれ目はあきらめずに継続できるかどうかです。そのことを忘れずに自分を信じて探し続けてください。
まとめ
以上が、好きな仕事に転職する7つのメリットと3つデメリットです。
好きな仕事をすることは簡単なようで難しいです。なぜなら、それが本当にやりたいことなのかを見極めことが難しいからです。
だからと言って、あきらめてしまえば、これから先もずっとイヤな仕事を我慢しなければならないのです。
我慢して今の仕事を続けるか、それとも好きな仕事に転職をするのか。それを、しっかりと見極めましょう。
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