転職活動を始めたいけれど、何から始めて良いか分からない…。
このような悩みをかかえていませんか?
ネットで調べると、転職活動の始め方が多数ヒットします。しかし、あまりに多くの選択肢があると逆に選択が難しくなってしまいます。そこで、1つ質問です。
- あなたは何のために転職をするのですか?
これに即答できれば問題ないでしょう。しかし、すぐに答えられないのであれば、転職活動に行き詰まる可能性があります。
なぜなら、何のために転職活動をしているかが分からなくなってしまうからです。実は、この単純な「何のために」が明確なっていない人が意外に多いのです。
これでは、少しでも上手くいかないことがあると、行き詰ってしまうでしょう。
そこでこのページでは、転職活動を始める前に「やっておくべき!」3つのポイントを、私の経験をまじえながら解説します。
転職活動の前にやっておくべき3つポイント
中高年の人が転職活動の前に、やっておきたいこととして、以下の3つがあります。
- 目的を明確にする
- 優先順位を決める
- 集中できる環境をつくる
以上です。
それでは、1つずつ具体的に解説します。
1.目的を明確にする
目的を明確にするメリットは、以下の2つがあります。
- 目指す方向が分かる
- 心からの望みが確認できる
例えば、車を運転する時に行き先を決めなければ、ナビゲーションに目的地を設定することはできません。そして、仮に目的地を設定しても行き先が希望に合った場所でなければ、間違った場所に着いてしまうでしょう。このように、ナビは非常に便利な道具ですが、間違った場所を設定したら希望の目的地にたどりつくことはできないのです。
転職もこれと同じです。たとえ、転職が早く決まったとしても希望する仕事でなければ意味がないのです。ですから、重要なのは何のために転職をするのかを知ることです。
では、私たちが転職活動をする目的にはどんなことがあるのでしょうか?
目的には以下のように、ポジティブな目的とネガティブな目的があります。
【ポジティブな目的】
- やりたい仕事につきたい
- 得意なことができる会社にいきたい
- 評価システムの整った会社で仕事がしたい
- 将来性のある会社にいきたい
- キャリアップがしたい
- 能力が発揮できる環境で仕事がしたいなど。
【ネガティブな目的】
- 給与がやすい
- 相性の合わない社長や上司がいる
- 人間関係が上手くいかない
- 社風(会社の雰囲気)が合わない
- 労働時間が長いなど。
ネガティブな目的で転職をする人は多いです。それは、転職をすれば全ての不満が解消されると思い込んでいるからです。
しかし、転職をしても改善されない可能性があります。なぜなら、どんなに事前に情報を集めても、実際に働いてみないと分からないからです。それでは、不満がたまり転職を繰り返すことになります。実際、私は転職を繰り返してきました。ですから、転職の目的を明確にする時は、あなたの目的を知ることが重要です。
2.優先順位を決める
転職活動を効率良く行うには、優先事項を決める必要があります。なぜなら、すべてを同時に行うことはできないからです。
転職活動は、在職中にやることをオススメしています。なぜなら、会社を辞めてしまうと経済的に厳しくなるからです。また、中高年の転職活動は長引く傾向が高いです。ですから、転職活動はできるだけ在職中に行うようにしてください。
しかし、在職中よりも退職後の方が、圧倒的に決まるのが早いです。なぜなら、転職活動だけに集中できるからです。けれど、会社を辞めてしまうと、お金に対する不安や焦りが出てきます。それは、想像以上に辛いことです。お金に余裕があるなら問題ありませんが、個人的には在職中がおすすめです。
もし、あなたが本気で転職を考えているのなら、できるだけ早く転職活動を行った方が良いです。なぜなら、中高年は若い人に比べ求人数が限られてしまうからです。
3.集中できる環境をつくる
集中する環境をつくるポイントは2つあります。
- コントロールできることを行う
- 余計なものは排除する
以上です。
それでは、1つずつ具体的に説明します。
人にはコントロールできることと、できないことがあります。そして、コントロールできないことに時間を使っても時間の無駄です。
コントロールできないこととは、
- 上司の考え方
- 生死
- 年齢
- 時間
- 自然(天気や地震など)
- 過去の出来事
- 未来
などです。
他にも多くのコントロールできないことがあります。このように書き出してみると、人間はほとんどのことがコントロールができないのです。しかし、多くの人が、これらをコントロールしようとして苦しんでいます。
このように、コントロールできないことに集中するほど無駄に時間を費やすことになります。それでは、コントロールできることは、どんなことがあるのでしょう。
1.コントロールできることを行う
コントロールできるものには自分の思考や行動があります。しかし、この思考や行動は習慣によって支配されているため、意識しなければコントロールができなくなってしまいます。
実は、このように偉そうに言っていますが、私は、非常にネガティブな性格です。
例えば、転職活動をしていても、
- 相性の合わない上司がいたら、どうしよう。
- 転職先が見つからなかったら、どうしよう。
- 今の会社よりも待遇が悪くなったら、どうしよう。
- 新しい職場の雰囲気になじめなかったら、どうしよう。
- やりたい仕事が見つからなかったら、どうしよう。
- 悪いことを予測する能力ととらえたらどうでしょうか?
これは立派な強みです。ですので思考や行動はコントロールが可能なのです。これを上手く利用すれば、否定的なことを考えてクヨクヨと悩む必要がなくなります。つまり、コントロールできないことを考えて時間を無駄に過ごすのではなく、コントールができる思考や行動に集中すれば良いのです。
2.余計なものは排除する
繰り返しますが、コントールできることとして自分の思考や行動があります。しかし、いろいろなことが気になって、思考や行動をコントロールできないこともあります。そのためには、余計なものを頭から排除する必要があります。やり方としては、今の時点で気がかりなことを書き出してみるのです。
例えば、
- お得意様にアポをとる
- 上司に頼まれた仕事の返事をする
- 友人との飲み会の日程を決める
- 公共料金の支払いを済ませる
- 壊れた電化製品を買いにいく
- 前から観たいと思っていた映画を観る
- 散らかっている机の上を片付ける
などです。
このように、頭にあるものを、どんなに小さなことでも良いので書き出してみてください。実は、これらの小さなことが、あなたの思考や行動を邪魔しているのです。人は気がかりなことがあるとエネルギーを消耗します。これは、パンクしている自転車のタイヤに似ています。
ですから、何かに集中しようと思ったら、気がかりなことを完了させる必要があります。しかし、すべてを完了させることはできません。なぜなら、自分ではコントロールができないこともあるからです。
しかし、それらを全て完了させる必要はありません。つまり、やるかやらないかを決め、すぐにできないものは一時的に保留にしておけば良いのです。重要なのは頭の中を整理することです。そして、実際行ってみると、多くの気がかりなことがあるのが分かります。
そこで、余計なことを排除すれば自然と集中力が増します。なぜなら、意識が散乱しなくなるからです。このように、気がかりなことを完了させていくことで、頭の中が整理され集中できる環境が整います。
まとめ
以上が、転職活動を始める前に、やっておきたい3つのことです。
在職中の転職活動は予想以上に大変です。なぜなら、今の仕事を続けながら行うからです。ですから、時間がいくらあっても足らない状態になります。
しかし、時間は24時間しかありません。ですから、その限られた時間で、転職活動を行うには集中することが重要です。
そこでおすすめなのが、コントロールできることに集中することと、余計なものを排除する方法です。これを行えば、無駄なことをしないで済むでしょう。
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