転職をするにあたって非常に気になるのが、応募先がホワイト企業であるかということです。
では、ホワイトとブラックの違いとは何があるのでしょう?
それは、主に定着率が高いか低いかで判断できます。
ブラックは条件が悪く不満がたまりやすいため会社への定着率が低いのです。つまり、会社に長く勤める人が少ないということです。
逆にホワイト企業は、会社への居心地が良いので会社を辞める必要がありません。ですから、結果的に定着率も高くなります。
このように、ブラックかホワイトを判断するのは、定着率の高さをみれば分かると言えます。
しかし、ほとんどの会社は定着率を公表していません。ですので、何とかして情報を集める必要があります。他にもホワイト企業にはいくつかの特徴があります。
そこでこのページでは、ホワイト企業の特徴と出会う方法などを、私の経験をまじえながら解説します。
ホワイト企業の特徴とは?
ホワイト企業を一言で表現すると、お客様と同様に社員を大切に扱っている企業と言えます。そして、ホワイト企業にはブラック企業と明らかに違う特徴があります。その特徴を知ることで判断基準ができます。また、あなたの中の価値観と照らし合わせ、どうしても譲れない条件などを明確にしていくことで、ブラック企業を避けることができるでしょう。
それでは、ホワイト企業の特徴について解説をします。
ホワイト企業の5つの特徴
ホワイト企業には以下の5つの特徴があります。
- 会社への定着率が高い
- 給与が高い
- 年間の休日数が120日以上
- 人間関係を大切にしている
- 会社のサービスに強みがある
以上です。
それでは、1つずつ具体的に解説します。
1.会社への定着率が高い
冒頭でも伝えましたが、ホワイトな会社は定着率が非常に高いです。なぜなら、不満が少ないため辞める必要がないからです。逆にブラックな会社は、定着率が非常に悪いです。
分かりやすく説明すると、私は仕事をする上で大切な条件として、
- やりたい仕事であること
- 人間関係が良好であること
- 仕事とプライベートが充実できること
という3つの条件があります。当然ながら給与が高いにこしたことはありません。しかし、それ以上にこの3つの条件は譲れないことなのです。
しかし、中には給与さえ高ければ他の条件など気にしないという人もいるでしょう。人間関係が良いければ、休みなどの待遇面が悪くても気にならない人もいるかもしれません。ですから、あなたにとっての譲れない条件を明確にする必要があります。
譲れない条件の例
- 待遇面(給与、休日、福利厚生など)
- やりたい仕事かどうか
- その業界や職種への関心の高さ
- 人間関係(和やかな雰囲気、チームワーク重視、個人主義など)
- 社風や社長との相性
- 転勤、通勤距離
- 地位・ポジション
など
他にも、あなたにとって譲れない条件というものを探してください。そうすれば、「あなたにとっての」ホワイト企業が見えてくるでしょう。この譲れないことが明確になっていないと、どんなに条件の良い会社に入社しても、あとになって不満がたまり、最終的には会社を辞めることになります。ですから、まずは、そこから始めてみましょう。
ただし、その応募する会社の定着率は、非常に参考になるので転職エージェントなどから情報を得るようにしてください。転職エージェントとは、転職相談を無料で行ってくれる求人企業との仲介者です。詳しくは「転職エージェントって何?」をご覧ください。
2.給与が高い
給与が高いというのもホワイト企業の特徴です。なぜなら、会社自体が儲かっていてもブラック企業は社員に高い給与を払わないからです。
繰り返しますが、あなたの譲れない条件が何を中心にするかによって、ホワイトの判断が変わってきます。しかし、やはり給与が高いというのは魅力であり、ホワイト企業の条件として上位に入ることは間違いありません。なぜなら、給与が高いというのは、社員を大切にしていることになるからです。実際、私が働いていたオーナー会社の社長は、儲かっていても社員を大切に扱うことはありませんでした。
3.年間の休日数が120日以上
年間の休日数の多さもホワイト企業の特徴と言えます。私の経験上、年間休日数が100日以内の会社は注意した方が良いと思います。以前に勤めていた会社は年間の休日が99日でした。一応、隔週で土曜日が休みとなっていましたが、実際には仕事が終わらず出勤せざるをえない状況でした。
しかし、その分は振替え休日になりますが、忙しくて振替えを取得することができないのです。つまり、サービス残業ということになります。これは、ブラックの典型的なやり方です。
4.人間関係を大切にしている
人間関係はホワイト企業であるかの最も大切な条件といえます。なぜなら、どんなに給与や待遇が良かったとしても、仕事が楽しくできないからです。残念ながら、人間関係を事前に把握するのは難しいです。そこで、おすすめなのが転職エージェントです。
なぜなら、転職エージェントは、求人企業に何度も出向いて打合せを行っているからです。ですから、社風や人間関係を把握しています。ですので、人間関係が苦手な人は転職エージェントを利用するのが良いでしょう。
5.会社のサービスに強みがある
応募先の会社に強みのあるサービスや商品があると、ホワイトの可能性が高いです。なぜなら、強みのある会社は、社員の能力を引き出す土壌あるからです。社長の手腕だけで売上をグングン伸ばしている会社もありますが、やはり1人の力には限界があります。継続して売上を伸ばしていくためには、社員とのチームワークがかかせません。その結果が、他社にはない強みのあるサービスや商品となってあらわれるのです。
当然のことながら、他社にはないものを扱っているため高利益を出しています。それを給与という形で還元している会社はホワイト企業です。ですから、会社の強みのあるサービスや商品があることは、ホワイト企業の特徴と言えます。
そのような会社は、社員の能力を引き出すことができません。結果として、強みのあるサービスや商品の開発ができないのです。
このように、自社に強みのあるサービスを継続して生み出している会社は、ホワイト企業の可能性が極めて高いと言えます。
ホワイト企業に出会う3つの方法
- 譲れない条件を明確にする
- 多くの求人情報を集める
- 転職エージェントに相談する
1.譲れない条件を明確にする
ホワイト企業に出会うためには、上記で触れたように、あなたの譲れない条件を明確することが重要です。なぜなら、これが分からなければ、どの企業がブラックかが分からないからです。
例えば、恋人を選ぶときをイメージすれば分かりやすいです。あなたのつき合う条件を10点法だとすると、これに譲れない部分にマイナスをしていくのです。
恋人を選ぶ場合
- 給与が低い人マイナス7点
- 遠方の人はマイナス5点
- 会話がない人はマイナス4点
- 楽しくない人はマイナス7点
などと、条件によってマイナスポイントが加算されるとします。ブラックの企業も、これと同様に、
ブラック企業の場合
- 給与が低いマイナス8点
- 社風が合わないマイナス6点
- 休日が少ないマイナス5点
- 残業が多いマイナス5点
- 通勤距離が遠いマイナス4点
- 会社との相性が合わないマイナス8点
というように、マイナスポイントをつけていきます。特に、この中で譲れない条件を明確にしてください。そうすれば、あなたなりのブラック企業の基準ができます。結果として、その逆を選択すればホワイト企業を選ぶことができるのです。
2.多くの求人情報を集める
上記で説明したホワイト企業の判断基準ができれば、あとはできるだけ多くの求人情報を集めれば良いでしょう。。結局のところ、多くの求人情報が集まれば、それだけホワイト企業に出会う確率も高くなります。そのためには、たくさんの媒体を使って求人情報を集めるようにしましょう。
3.転職エージェントに相談する
転職エージェントに最大のメリットは、非公開の求人数の多さです。一般的に求人を集める方法として、転職サイトやハロワークの閲覧があります。しかし、それでは十分とは言えません。なぜなら、世の中に出回っている求人の多くは非公開だらです。
転職エージェントを活用しよう!
非公開の求人は、好条件な案件が多い傾向があります。ですから、あなたの希望の求人が見つかる可能性が高いです。
転職エージェントは、求人紹介だけではなく応募書類の添削、面接のアドバイス、給料の交渉なども行ってくれます。しかも、求人企業が費用を負担してくれるので無料で受けられます。ですので、中高年の人にとっては利用価値の高いサービスです。
まとめ
以上が、ホワイト企業の5つの特徴とホワイト企業に出会う3つの方法です。
ホワイト企業の定義は、それぞれ人によって違います。ですから、まずはあなたの譲れない条件を明確にしてください。
そうすれば、ホワイトとブラック企業の選別ができるようになります。
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