転職活動を始めるとき、何から始めて良いか分からないことがあります。
そんな時に、役立つのが転職エージェントです。転職エージェントとは、求人企業と転職者の橋渡しを行ってくれる仲介者です。
転職エージェントは、一般に公開されていない非公開の求人情報を数多く持っています。また、応募書類の添削、面接のアドバイス、応募先の給与の交渉などを行ってくれます。これらのサービスを無料で受けることができます。
特に35歳という年齢の壁が迫っている人にとって、転職エージェントを利用しないことは希望の求人を得るのが難しくなります。なぜなら、世の中に出回っている求人の8割を転職エージェントだけがにぎっているからです。
そこで、このページでは、転職エージェントの役割やメリット・デメリットについて解説します。これを理解することであなたの転職成功率はグンと上がることでしょう。
転職エージェントとは?
転職エージェントとは、無料で転職相談を行ってくれるサービスのことです。下の図のように、転職者(あなた)を求人企業に紹介してくれます。有名なものに、リクルートエージェントやマイナビエージェントなどがあります。一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
転職エージェントは、求人探しには絶対に必要な媒体です。なぜなら、下のグラフのとおり、世の中に出回っている求人の約8割は非公開の求人です。そして、その非公開の求人は転職エージェントだけがにぎっているのです。
つまり、転職エージェントを利用しないということは、自分から8割の求人を放棄しているようなものです。ですから、転職を成功させたいのなら、必ず転職エージェントを利用してください。
求人情報の8割は非公開の求人
転職エージェントは何をしてくれるの?
転職エージェントは、あなたにふさわしい企業を無料で紹介してくれます。下図はそれを図式化したものです。特にリクルートエージェントなどの大手の人材紹介会社は、膨大な数の求人情報があります。その中から、あなたが希望する職種、給料、待遇などと、求人企業が求める人材を上手く引き合わせるのです。
転職エージェントの5つの役割
転職エージェントの役割には大きく分けて5つあります。
- キャリア相談
- 求人紹介
- 応募書類(履歴書、職務経歴書、自己PR文など)の添削
- 面接日時の設定とアドバイス
- 労働条件などの交渉(給与面)
転職エージェントは、転職希望者を企業に紹介し、転職が成功すると企業から成功報酬を受け取っています。成功報酬は転職者の年収の20~35%と言われています。つまり、転職エージェントは転職希望者の年収が高い人ほど、それに応じた報酬が得られるのです。
このため、できる限りミスマッチ(不釣り合い)を避けたいと考えています。その意味で、転職エージェントを利用することは、転職者にとっても非常に有益です。
まず、転職エージェントは、求人情報を紹介するにあたって、あなたの市場価値やスキルを把握するため個別面談を行ないます。逆に言えば、あなたにとって自分の市場価値やスキルの現状を知る機会になるのです。
また、転職エージェントは、求人企業との面接日時などの調整を行ってくれます。そして、求人先との労働条件(特に給与面)の交渉も行ってくれます。
転職エージェントのメリット
私は20回以上の転職経験がありますが、最初の頃はハローワークだけでの求人情報を探していました。しかし、年齢を重ねるにつれ、希望の求人情報が少なくなっていったのです。そんなとき、知人から転職エージェントが、優良な非公開の求人情報を多くかかえていることを教わりました。
それから、転職エージェントを利用し数々のメリットを得ました。正直な感想として、
- もっと早くに登録をしておけば良かった!
というのが実感です。なぜなら、求人情報の数がハローワークとは比較にならないくらい多かったからです。やはり「非公開の求人情報」はスゴいと感じました。
そうです。35歳の人が転職エージェントを利用する最大のメリットは、一般には公開されていない「非公開の求人情報」も転職先の候補にできることなのです。
応募書類の通過率が2倍になった!
35歳までの転職では、第一関門である書類審査がなかなか通過しないのが実情です。当時の私も数多くの応募書類を出しましたが、ほとんどが通りませんでした。
そこで、転職エージェントのアドバイスを受けたところ、以前は30通に1通ペースの通過でしたが、15通に1通は通過するようになったのです。これは、
- およそ2倍のペースです!
つまり、転職エージェントを利用することで、書類審査の通過率が2倍になったのです。これは大きなメリットのひとつでした。
転職エージェントのデメリット
デメリットは以下の2つです。
- 求人先企業の希望を最優先する
- 全ての人に手厚く対応できていない
この2つのデメリットを具体的に説明します。
1.求人先企業の希望を最優先する
転職の成功とは、あなたのやりたいことと大事にしている価値観が、求人企業とピッタリと合っていることが条件です。しかし、転職エージェントは求人企業が求めている人材を優先します。なぜなら、お金を頂いているのは、あなたではなく求人企業だからです。
ですから、あなたの希望よりも企業が求めている人材を優先します。したがって、希望条件とは違う内定しそうな会社をすすめる場合が多々あります。だからといって、転職者が希望条件に納得がいかず入社後スグに辞めてしまっては、お互いにとって何のメリットにもなりません。それを、上手く行っていくのが有能な転職エージェントなのです。
しかし、最初から優秀な転職エージェントを見抜くことは難しいでしょう。それには最低でも2社以上に登録し相性を確かめてください。おすすめは>>絶対登録すべき! 35歳までのおすすめ転職エージェント・求人サイトをご覧ください。
2.全ての人に手厚く対応できていない
転職エージェントの最大のメリットは、非公開の優良な求人を多くかかえていることです。しかし、転職希望者の登録も膨大なため、全ての人に手厚く対応ができていないというデメリットもあります。
毎日、数多くの人が転職エージェントに登録してきます。転職エージェントは、その中で求人企業の条件と照らし合わせながら適切な人材を紹介します。しかし、やみくもに多くの転職希望者を紹介し、企業側の評価が悪かった場合、別の業者に乗り換えられる可能性があります。
したがって、転職エージェントの判断によって、能力が高い人、条件が良い人に求人情報が集中してしまいます。そして、その条件からはずれた人たちは後回しになってしまうのです。なかなか連絡がこない場合や、求人情報の紹介が少ないときは、このようなことが考えられます。
転職エージェントを上手く活用する方法
- 転職エージェントと良好な関係を築くことが重要!
転職エージェントは何かと忙しい日々を送っています。特に中小の転職エージェントの場合、大手とは違い分業体制が確立していないため、一人の担当者が幅広く業務をこなしています。ですから、転職者一人一人に避ける時間も限られているのです。
その対策として「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」などの大手の人材紹介会社を中心に登録を行ってください。そして、定期的に連絡をとり転職エージェントと仲良くなりましょう。
人間である以上、仲良くなればあなたのことを優先したくなるものです。そうなれば、面接の数が増え、結果として内定の機会に恵まれます。
まとめ
以上のように、転職エージェントの利用価値は非常に高いです。
特に、最大のメリットは、非公開の優良な求人情報を多くかかえていることです。若い人に比べ求人数が少ない35歳まで転職者にとって、この非公開の求人を利用しない手はありません。
しかし、転職エージェントは得意としている業界や職種が違います。また、担当によって能力の差があります。つまり、当たりはずれがあるということです。ですから、転職で失敗しないためには、複数の転職エージェントに登録することをおすすめします。
天職に生きる5つのステップ