今の会社に不満があり会社を辞めたいと考えていませんか?
しかし、何の準備もせずに転職をすると、後になって後悔することになります。特に中高年の転職は、若い人と違い失敗が許されない年齢です。
ですので、メリットとデメリットを事前に理解しておくと良いでしょう。
実際、転職をしてみると良いことばかりではありません。当然、イヤなことも多いです。しかし、事前にメリットやデメリットを理解しておくことで、準備や心構えができます。
そこでこのページでは、転職をする7つのメリットとデメリットを、私の経験をまじえて解説します。
7つのメリット
転職をするメリットには以下の7つがあります。
- 収入が上がる
- 能力がアップする
- 不満や問題が解決する
- 新たな気持ちで仕事ができる
- 自信がつく
- やりたいことを追求できる
- やる気が起きる
以上です。
それでは、1つずつ具体的に解説します。
1.収入が上がる
今までの実績と能力を上手く応募先にアピールできれば収入が上がる可能性があります。それには、具体的な数字を使って実績を伝える必要があります。なぜなら、企業が欲しいのは即戦力だからです。そこで判断材料となるのが、具体的な数字での実績であり能力です。
実績を上手く応募書類に書くには、転職エージェントを利用するのが良いでしょう。転職エージェントは、転職相談を無料で行ってくれる求人企業との仲介者です。詳しくは「転職エージェントって何?」をご覧ください。
2.能力がアップする
転職をきっかけにして能力がアップします。
例えば、私はデスクワークが中心の事務職を主な業務としてきましたが、建設機械のレンタル会社に営業事務として転職したことがあります
そこでは、フォークリフトやバックホウ(道路を掘削する機械)などの資格取得をし、建設機械の出し入れと同時に営業事務で受注業務を担当しました。その会社では建設機械の運転技術も磨くことができ、能力がアップしたと実感しています。
このように、転職をすると能力アップにつながります。
3.不満や問題が解決する
転職を考えるということは、今の会社に不満があるということです。
不満とは、
- 給与がやすい
- 上司との相性が合わない
- 将来性の希望がもてない
- やりたい仕事をやらせてもらえない
などがあります。転職をすることで、それらの不満が解決する可能性があります。
このように、転職をきっかけにして不満が解消されることがあります。
4.新たな気持ちで仕事ができる
長い間、同じ会社で仕事をしていると、どうしてもマンネリ化してしまいます。特に事務職は、仕事内容が単調なため、そうした状況になりがちです。しかし、転職をすることで新たな気持ちで仕事をすることができます。
例えば、私は20回以上の転職をしてきましたが、会社を変わるたびに気持ちがリフレッシュされました。なぜなら、転職は仕事内容だけではなく、会社の雰囲気もガラリと変わるからです。また、人間関係や与えられたポジションも違うため、新たな気持ちで仕事ができるのです。
このように転職は、気持ちをリセットすることができます。
5.自信がつく
転職には、不安がつきまといます。
不安とは、
- 即戦力としてやっていけるだろうか
- 人間関係がスムーズにいくだろうか
- 会社の雰囲気に上手く馴染めるだろうか
などです。特に初めての転職は、どうしても自信がないものです。しかし、それも慣れてしまえば自信に変わります。ですから、それほど転職を不安に感じる必要はありません。
6.やりたいことが追求できる
転職をすることで、やりたいことが追求できる可能性があります。
7.やる気が起きる
転職を考えている人は、今の会社でやる気がない状態と言えます。しかし、転職をすることで、やる気が起きるようになります。
しかし、転職先で好きな仕事ができるようになったことで、やる気が起きるようになりました。
7つのデメリット
中高年が転職をするデメリットには以下の7つがあります。
- 収入が下がる
- 実績をイチから積み上げる必要がある
- 社会的信用が低下する
- 安定性がなくなる
- 問題が解決するとは限らない
- 退職金が大幅に減る
- 慣れるまでの精神的な負担がある
以上です。
それでは、1つずつ具体的に解説します。
1.収入が下がる
メリットとは反対に、収入が下がる可能性があります。正直な話、中高年の転職は、ハローワークでの求人情報だけでは収入が下がる可能性が高いです。
例えば、私は何度も転職をしてきましたが、その多くで収入が下がりました。特に何度も転職をしていると評価が下がります。なぜなら、採用側は、また会社を辞めらたら困るからです。
採用側の求めている人材は、即戦力として長く会社に貢献してくれることです。しかし、私のように転職を繰り返す人は、どうしても信頼性にかけるのです。
ですから、転職を繰り返すことだけは避けてください。それには、メリット・デメリットを充分に理解する必要があります。
2.イチから積み上げる必要がある
転職をすると、その会社での実績をイチから積み上げる必要があります。しかし、心配する必要はありません。なぜなら、今まで積み上げてきた実績があるからです。若い人に比べ経験も豊富あるので、すぐに対応が可能です。ですから、それほど心配する必要がありません。
3.社会的信用が低下する
私のように何度も転職を繰り返すと社会的な信用が低下します。
例えば、私は転職を繰り返すうちに信用が低下していきました。特に住宅ローンで実感しました。
私と妻が住宅購入の相談に行ったとき、会社を転々としていた私ではなく、長いあいだ正社員として働いていた妻の名義でローンを組むことを勧められました。担当者は、ストレートに言いませんでしたが、「私では信用がない」と言いたかったようです。
このように、転職は、社会的な信用が低下する可能性があります。
4.安定性がなくなる
転職をすると、安定性がなくなります。これは自尊心に問題があります。自尊心とは、簡単にいえば、自分に対するプライドです。キャリアップのための転職であれば、現状よりも良くなるため自尊心が傷つくことありません。しかし、現状より条件が悪くなる場合、どうしても自尊心が低くなってしまうのです。
自尊心は仕事に対する自信につながっています。ですから、自尊心が低下する精神的に不安定になります。
それだけ、転職はエネルギーが消耗します。特に転職が決まらない状態が続くと安定性がなくなり、精神的に追い込まれることになります。
5.問題が解決するとは限らない
転職で失敗する主な原因に、全ての問題が解決するという思い込みがあります。しかし、当然ながら、問題がすべて解決するとは限りません。
それには、あなたの抱えている問題が、
- 今の会社だけの問題なのか
- 会社が変わっても起こる問題なのか
これを見極める必要があります。見極めずに転職してしまうと、転職先でも問題が起こります。
6.退職金が減る
多くの会社は途中で会社を辞めてしまうと、退職金がかなり減額されます。以下の表は退職金の推移を表しています。会社によっても条件は変わってきますが、勤続年数が35年以上と、20年~24年では2倍以上の差があります。つまり、転職は年齢が高くなるほど退職金が減ってしまうということです。
勤続年数(年齢) | 平均の退職金(万円) |
---|---|
35年以上(25歳~) | 2491万円 |
25年から29年 (30~35歳まで) |
1458万円 |
20年~24年 (35~40歳) |
1041万円 |
ですので、就業規則などで退職金の額を把握するようにしてください。いずれにしても、退職金は勤続年数によって大幅に変わりますので、転職をするなら早目に行うのが良いでしょう。
7.精神的な負担がある
転職は、会社の雰囲気に慣れるまでは精神的な負担があります。不慣れな業務や人間関係もイチから積み上げていかなければならず、精神的な負担はかなり大きいです。しかし、逆に言えば、しがらみのない雰囲気で仕事がやれるとも言えます。
ふり返ってみると、転職は失うものよりも得ているものが多いです。ですから、会社を辞める前にメリット・デメリットを書き出してみることをおすすめします。
まとめ
以上が、転職をする7つのメリット・デメリットです。
転職に失敗する原因として、感情に流されて決断を下してしまうことがあげられます。ですから、この7つのメリット・デメリットをしっかり理解し冷静に判断してください。
天職に生きる5つのステップ