会社を辞めた後の、転職活動は、どれぐらいの期間が必要なのでしょうか?
中高年の転職活動は平均で3~6か月と言われています。しかし、だからと言って、のんびりかまえていてはダメです!
仕事に納期が必要なように、転職活動も期限が必要です。私は20回以上の転職経験がありますが、転職活動は3ヵ月と決めた方が良いと考えています。なぜなら、3ヵ月と決めることでスケジュールが決まるからです。他にも3ヵ月と決めた方が良い理由があります。
そこでこのページでは、転職活動は3ヵ月と決めた方が良い7つの理由について、私の経験をまじえながら解説します。
3ヵ月と決めた方が良い7つの理由
転職活動の期間は、平均して3~6ヵ月と言われています。しかし、これは平均であって、年齢や能力などによって違いがあります。残念ながら、中高年の転職活動は、長引く傾向があります。なぜなら、若い人に比べ求人数が少ないからです。ですから、短期間で内定を決めるには効率良く行う必要があります。
そこで、おすすめなの転職活動の期間を3ヵ月と決めてしまうことです。その理由は、以下の7つです。
- 経済的に厳しくなる
- 不安と焦りが大きくなる
- モチベーションが続かない
- 生活のリズムがくずれる
- 時間の感覚がなくなる
- ブランク(空白期間)ができてしまう
- やるべきことがなくなる
以上です。
それでは、1つずつ具体的に解説します。
1.経済的に厳しくなる
会社を辞めてからの転職活動は、かなりのお金が必要になります。中高年の人であれば、家族を養う必要もあるでしょう。家や車のローンをかかえているかもしれません。そして、健康保険や年金、住民税といった税金は、否応なくかかります。おそらく毎月の生活費は最低でも20万円ぐらいは必要です。つまり、転職活動が半年かかれば100万以上のお金が必要になります。
このように、期間を決めずに転職活動をしてしまうと経済的に厳しくなってしまいます。
2.不安や焦りが大きくなる
転職活動は社会との接点がなくなるので、とても孤独に感じます。
例えば、私は市役所に14年間勤めました。そして、やりたい夢を叶えるために独立をしたものの、1年で資金が底をつき転職活動を始めました。しかし、初めての転職活動は、それほど甘いものではありませんでした。当時私は38歳で、たいした実績や資格もなかったのです。
「事務職ならなんとかなるだろう」という甘い気持ちは、すぐに消し去りました。毎日のようにハローワークに通ったものの、なかなか内定がもらえませんでした。
転職活動をしていて辛いのは、応募したくても希望の求人が見つからないことです。そのような状態が続くと、しだいに不安や焦りの気持ちが大きくなります。その結果、条件を下げて転職先を決めてしまうのです。
3.モチベーションが続かない
中高年の転職は内定がすぐにもらえるとは限りません。ですから、その期間にモチベーションを維持し続けるのは大変です。まして、不採用の通知ばかりが続いてしまうと、やる気を失います。
ですから、できるだけ短期間に勝負をかける必要があります。だからと言って、相手があることなのでは内定が決まるわけではありません。だからこそ、最初の3ヵ月が肝心なのです。そうでなければ、どんどん先送りなってしまいます。
とにかく、最初の3ヵ月間は、全力で転職活動を行うようにしてください。つまり、その期間は他のすべてのことを後回しにするのです。そうすれば、ダラダラと取り組むことがなくなります。
4.生活のリズムがくずれる
転職活動が長くなってしまうと、生活のリズムがくずれてしまいます。人は習慣の生き物です。今までは決まった時間に起き、決まった時間に会社に行き、決まった時間に仕事をしていたのです。しかし、転職活動では、指示する上司がいない代わりに、すべてを自分で管理しなければなりません。
これは一見すると、自由になるので気軽さを感じます。しかしその反面、一度リズムがくずれるとなかなか元には戻らないのです。
例えば、私はリズムを崩さないために、在職中と同じ5時に起きるようにしていました。通勤もなく太ってしまうため、朝起きてからすぐにウォーキングをするためです。そして、節約のため自宅から2つ先にある駅のハローワークに自転車で毎日のように通いました。
そして、空いた時間に応募書類を書いたり、専門知識を高めるために図書館にも通いました。このように、生活のリズムがくずれないように徹底して自己管理をしたのです。その結果、ダラダラと過ごさずに済みました。
詳しくは「転職活動が上手くいく1日の過ごし方」をご覧ください。
人間は弱い生き物です。一度自分をあまやかしてしまうと生活が乱れてしまいます。ですから、3ヵ月という期限を決め、その間は全力で転職活動をしてください。
5.時間の感覚がなくなる
会社を辞めてしまうと、時間の感覚がなくなります。会社に行っていれば「もう少しで週末だ」という感覚があるでしょう。しかし、会社を辞めてしまうと曜日や時間の感覚がなくなってしまうのです。これは、大した問題ではないように思うかもしれません。
けれど、時間の感覚がなくなると、毎日が単調になり1日があっと間に過ぎてしまうのです。さらに、内定がもらえない状態が続くと、まったく前に進んでいる感覚がなくなり自己嫌悪に陥ってしまいます。
このような状態を防ぐには、「転職ノート」を書くのが有効です。転職ノートは活動実績のようなものです。自分がどれだけ活動していたかが確認できます。ムダに時間を過ごさないためにも、転職ノートを始めましょう。
6.ブランクができてしまう
転職期間が長引いてしまうと、経歴にブランク(空白期間)ができてしまいます。仕方がないといえばそれまでですが、これが結構やっかいな問題なのです。
ですから、ブランクにならないように、できるだけ早く内定を決めてください。
7.やるべきことがなくなる
これが一番やっかいな問題かもしれません。なぜなら、やる気はあるのにやるべきことがないからです。そうなると、しだいにモチベーションが下がります。この問題の解決策は、残念ながらありません。だからこそ、長期戦に持ちこんではいけないのです。
転職活動が長くなってくると、どうしても希望の応募先が減ってしまいます。そのようなときは、とにかく行動するしかありません。例えば、応募期限が過ぎた求人情報にダメもとで連絡をとってみるのも良いでしょう。また、新聞をとっていない人は、日曜日に新聞屋さんに行き、広告チラシに掲載されている求人先に連絡を入れてみる方法もあります。
まとめ
以上が、転職活動の期間は3ヵ月と決めた方が良い7つの理由です。
転職活動は、少しでも気をゆるめてしまうと、あっという間に時間が過ぎてしまいます。しかし、人間である以上、いつまでもモチベーションは続きません。
ですから、最初の3ヵ月間が重要なのです。この期間に、あらゆる対策を実行するようにしてください。
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