中高年の人が会社を辞めるには、とても勇気がいるものです。例えば、次のような不安が頭をよぎります。
- 辞めてから仕事が見つかるだろうか?
- 新しい会社で上手くやっていけるだろうか?
- 即戦力としてやっていけるだろうか?
- そもそもやりたい仕事に就けるだろうか?
このようなことが次から次へと頭の中によぎり、結局、辞めることができずに時間だけが過ぎていきます。しかし、転職活動は年齢が若いほど決まりやすいのが現実です。ですから、できるだけ早く行う方が良いです。
そこでこのページでは、7つの不安を取り上げて、その対処法について私の経験を交えて解説します。
7つの不安と対処法
会社へ辞めたいと思う時に起こる不安は、大きくわけて以下の7つがあります。
- 転職への不安
- お金の不安
- 人間関係の不安
- 将来への不安
- 即戦力としての不安
- 家族への不安
- 天職への不安
以上です。
この7つの不安は、正直に言うとなくすことはできません。なぜなら、不安はあなたを守ってくれる役割があるからです。そもそも、人間に不安という機能がなかったら、どんなに危険な場所へも関係なく突入してしまいます。
ですから、不安をなくしてしまうと、返って私たちは危険なことに出会ってしまうのです。つまり、不安をなくそうとするのではなく上手く付き合うことが大切なのです。
それでは、1つずつ具体的に解説します。
1.転職への不安
転職への不安とは、仕事が見つかるかどうかの不安です。確かに中高年の転職は、若い人に比べ求人数に限りがあります。ですから、転職を軽く考えていると痛い目にあいます。
具体的な対処法
当初、私はハローワークだけで転職活動をしていたために、希望の求人がなかなか見つかりませんでした。そこで、友人から転職エージェントをすすめられました。
- もっと早く活用すべきだった!
というのが正直な感想です。転職エージェントは、応募書類の添削、面接のアドバイス、企業との給料交渉などを行ってくれます。しかも、求人企業が費用を負担してくれるため無料で受けられます。そして、最大の魅力は非公開の求人数の多さです。
中高年の人にとって、転職成功のカギは求人数にあると言っても過言ではありません。ですから、転職先が見つかるかが不安であれば、転職エージェントに登録し非公開求人の情報を活用しましょう→転職エージェントって何?
2.お金の不安
お金の不安は、すべての問題に影響します。なぜなら、お金の心配がなければ、7つの全ての不安に対処できてしまうからです。そもそも、お金をたくさん持っていれば、無理して働く必要はありません。しかし、私たちは現実問題として、働かなければ食べてはいけませんよね。
ですから、どんなに不安や不満があったとしても働く必要があります。お金の不安は、正直に言うと解決策はありません。あるとすれば、貯金をすることぐらいです。しかし、貯金をするにはある程度の時間が必要です。
具体的な対処法
私の場合も、お金の不安をなくそうと、いろいろなことをやりました。
もし、貯金が全くないのなら、今の会社で我慢をしてできるだけ貯金をしてください。いずれにしても、会社を辞めずに我慢するか、生活を切りつめて貯金をするか。どちらかを選択しなければなりません。
3.人間関係の不安
人間関係の不安とは、転職先でのコミュニケーションの問題です。どうしても相性の合わない上司のもとで仕事をするのは非常につらいです。
私の場合も、この人間関係に悩まされてきました。なぜなら、私はガミガミとうるさく、独善的な人間が苦手だったからです。それは父の影響でした。
幼少の頃からいつも父からバカされてきたせいか、父と同じようなタイプの人が周囲にいると、どうしても会社を辞めたくなってしまうのです。そして、その状態に耐えられず、いつも転職に逃げていました。
具体的な対処法
しかし、転職に逃げてきたことを、転職エージェントから指摘をされました。そして、その問題から逃げているうちは、転職に歯止めがきかないことも分かりました。それから、苦手な人とも積極的にコミュニケーションをとるようしました。その結果、良好な関係とまではいきませんが、辞めたいと思うほどの衝動になることはなくなりました。
ですから、今の会社で人間関係を克服することから始めましょう。それでも、会社を辞めたいときは転職を検討してください。
4.将来への不安
将来への不安は、おそらく多くの人が抱えている問題でしょう。なぜなら、日本は長期間、経済が低迷しているからです。国も膨大な借金をし、税金を上げることしか考えいません。また、日本だけではなく世界的にも格差は、ますます進んでいます。
このような状況にあって、将来の不安を考えない方が無理というものです。私もこの将来の不安から、どのようしたら対処できるかを考えてきました。
具体的な対処法
その対処法は、自己投資です。結局のところ不安の多くの問題はお金に関わっています。ですから、貯金をするのも1つの対処法です。しかし、貯金ばかりしていても、お金を増やすことはできません。そこで、自己投資をすることで稼ぐ力をつけるのです。
【私が行った自己投資】
- 専門書を読む
- 知識を記憶するためにブログに記事を書く
- 好きな分野のコミュニティに参加する
- 健康のためにウォーキングをする
- コミュニケーション・スキルを磨く
主に、この5つのことを行いました。特に将来やりたいことがあれば、それに関する書籍や人とのつながりを広げていくことは重要です。そうすれば、人脈と共に稼ぐ力も身についてきます。
5.即戦力としての不安
即戦力としての不安は、今まであなたが積み上げてきた能力を信じるしかありません。今までの仕事をいい加減にやっていれば自信を持つことはできないでしょう。しかし、それほど心配する必要はないです。なぜなら、今までの経験は必ず、あなたの能力になっているからです。
具体的な対処法
例えば、私は市役所に14年間つとめました。市役所では主に、土木工事の設計・監督を主な行ってきました。しかし、これといった資格もなく、ただ、与えられた仕事をコツコツとこなしていただけでした。
ですから、転職をする時には即戦力として自信はありませんでした。しかし、今までやってきたことを、ふり返れば、経験と共に即戦力としての実績は必ずがあるものです。
6.家族への不安
家族への不安とは、転職への理解です。転職をするには、家族の理解が不可欠です。特に在職中に転職活動を行うのは想像以上に大変なことです。ですから、家族には転職の理由を話し理解してもらうことが大切です。
具体的な対処法
家族の理解を得るには、日頃のコミュニケーションが重要です。普段から、会社の些細な出来事を話すようにしてください。くれぐれも、いきなり会社を辞めたいと言い出すのはやめましょう。
例えば、私は会社を辞めると決める前に、会社で上手くいっていないことを話すようにしています。時には奥さんからアドバイスをもらうこともありました。そうすると、奥さんも、なんとなく心の準備をするものです。
このように、普段からコミュニケーションをとるようにすれば真っ向から反対はしないものです。
7.天職への不安
天職への不安は、本当にやりたい仕事ができるかということです。これは、私が本当に伝えたい本質的な問題です。
けれど、やりたいことを仕事にしたいという想いは常にありました。どうしても、その気持ちを捨てることはできなかったのです。
具体的な対処法
今の会社で、やりたい仕事ができないのであれば転職か起業をするしかありません。しかし、いきなり起業をするのはリスクが大きすぎます。
まずは、やりたい仕事に関連する会社に転職することをオススメします。それには、専門家である転職エージェントに相談するのが一番です。実際に転職するかは別として、まずは相談をしてアドバイスを受けるのが良いでしょう。そうすれば、将来の方向性が見えてきます。
まとめ
以上が、会社を辞める時の7つの不安とその対処法です。
結局のところ、不安をなくすことはできません。ですから、不安と上手く付き合っていくしかないのです。
天職に生きる5つのステップ