履歴書の志望動機は重要なのでしょうか?
そもそも、何のために志望動機って書く必要があるのでしょう。それが分からなければ、書いた内容が採用者に上手く伝っていない可能性があります。
例えば、あなたは、どの企業にも同じ内容の志望動機を書いてはいませんか?
もし同じ内容の志望動機を書いているのなら、あなたの想いは採用担当者には届かないでしょう。その結果、いつまでも書類選考に通らないという結果になってしまいます。
そこでこのページでは、志望動機が重要な理由と書き方の2つのポイントについて、私の経験をまじえながら解説します。
志望動機が重要な理由
- 志望動機はどうして重要なのでしょうか?
それを理解していなければ、志望動機を上手く表現することはできません。
志望動機が重要な理由として、以下の4つがあります。
- 応募者の熱意を知るため
- 応募者の経験や実績を知るため
- 会社の社風に合う人材かを把握するため
- 会社に貢献できるかを判断するため
以上です。
それでは、1つずつ具体的に説明します。
1.応募者の熱意を知る
たとえ、あなたの能力が優れていても、仕事への熱意がなければ採用には至りません。なぜなら、他の人が一生懸命にやっているのに、いい加減な気持ちで仕事をやられては、周囲にも悪影響を与えてしまうからです。ですから、面接官は能力と同時に熱意がある人を採用します。
2.応募者の経験や実績を知る
あなたの能力を判断するためには、経験や実績を知る必要があります。通常、応募者は採用されたい一心で、自己PRをおおげさにアピールします。しかし、経験や実績はそれほど、おおげさには書けません。ですから、経験や実績を判断の材料にしているのです。
採用者は、あなたが今までに、
- どのような経験を積んできたのか?
- どんな実績を上げてきたのか?
を知ることで、あなたの能力を判断します。
例えば、悪い例として
と応募書類に書いたとします。しかし、これではどの程度の能力があるのか判断がつきません。しかし、以下のように表現すればどうでしょうか?
私は道路工事などの見積り作業を10年以上に渡って行ってまいりました。大きい工事の見積りでは、エクセルで100ページ以上になる場合もあります。また、独自のフォーマットをつくった結果、他の事務員に比べ作成時間が半分程度に短縮できました。
御社でも、これらの経験が活かせる自信があります。
と応募書類に記載すれば、経験と実績から能力が高いことをアピールできるでしょう。
3.会社の社風に合う人材かを把握する
どんなに優れた能力があっても、あなたが会社の社風にあっていなければ良い成果を残せません。採用者は、そのことを見抜いています。ですから、志望動機から、あなたが社風に合っているかを判断します。
社風について詳しく知りたい方は「会社選びのポイント」をご覧ください。
4.会社に貢献できるかを判断する
応募書類の段階では人柄などは把握できません。ですから、この段階で重要なのは経験と実績。そして熱意が感じられるかです。
それでは、どのような志望動機の書き方をすれば
- 採用者に貢献できると判断してもらえるのでしょうか?
それには、採用者がほしい人物像を知る必要があります。しかし、一般に公開されている情報だけでは、求人企業のほしい人物を知ることはできません。そこで、おすすめのが転職エージェントです。
転職エージェントは、求人企業の担当者から欲しい人物像を詳細に聞いています。なぜなら、その人物像に合った人材を紹介するのが仕事だからです。ですから、これを利用すれば良いのです。詳しくは>>転職エージェントの基礎知識
志望動機の書き方の2つポイント
次に、志望動機を書く上でのポイントを2つ紹介します。
- エピソードをまじえる
- 具体的に書く
以上です。
それでは、一つずつ具体的に説明をします。
1.エピソードをまじえる
印象の残る文章には、エピソードが必要です。エピソードとは、自分の経験を物語のように書くことです。分かりやすいように、私のエピソードを紹介します。
私は市役所に14年勤めていました。市役所は前例主義です。つまり、過去に行った同じやり方で、とどこおりなくやることが重要なのです。私の担当は主に道路や水道工事をしていました。自宅の前で工事をやっていると必ずと言っていいほどクレームがきます。
私はできるだけ、それらの要望に応えるために、いろいろな工夫をして工事を進めてきました。しかし、ほとんどのことが前例がないと上司から却下されます。
そのような経緯から、私は前例主義ではなく新しいことにチャンレンジをする御社に魅力を感じました。
この文章でポイントとなるのが、前例主義ではなく新しいことにチャレンジできる点です。これを志望動機に盛り込むことで、チャレンジ精神があると認識してもらえます。ちなみに前例主義とは、以前に行ったやり方を同じように行うことを言います。
2.具体的に書く
応募書類にありがちなのが、どこの会社にも通用する志望動機を書いてしまうことです。確かに、何十通と応募書類を作成していると、会社ごとに志望動機を変えることが面倒になります。
しかし、面倒だからと言ってどこにでも通用する志望動機では、採用者の印象に残りません。やはり、転職エージェントから採用企業がほしい人物像を聞き出し、具体的に志望動機を書くのが良いでしょう。
ここで、私が建設関連の事務職に応募したときの志望動機を紹介します。
私は市役所の14年間で、工事の設計・積算の業務を行ってきました。積算とは、工事のやり方や種類に応じて工事の費用を積み上げていく作業です。
どのようなやり方で工事を進めれば、より効率的にできるか、どんな方法を用いれば工事の費用が安く仕上がるかなどを考えながら見積り金額を積み上げてきました。
市役所を辞めたあとも、10年近く事務職として建築工事の見積りを作成してきましたので、御社の積算にも柔軟に対応できる自信があります。
このように、今までの経験や実績を具体的に書くことで、採用担当者に「この人は当社でも貢献できる」と期待をもたせることができます。
まとめ
以上が、志望動機が重要な理由と、書き方の2つのポインドです。
多くの履歴書を作成していると、志望動機を同じ内容で書きたくなります。しかし、それでは他の人との差別化ができず書類選考に落とされてしまいます。
志望動機を書くポイントは、求人企業が欲しい人物像を上手く表現することです。そのためには、転職エージェントから情報を聞き出すのが良いでしょう。
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