事務職は、営業などの職種に比べノルマがない、残業が少ないなどの理由から人気があります。
また、他の職種と比べ未経験でも応募ができる企業が多いのが特徴です。
しかし、中高年の人が未経験の事務職として働きたい場合、採用にはかなりのハードルがあります。しかし、可能性が全くないかというとそうではありません。
それには、成功させるポイントをおさえる必要があります。
そこでこのページでは、未経験者が事務職に転職を成功させる5つのポイントを、私の経験をまじえながら解説します。
成功させる5つのポイント
未経験の事務職への転職を成功させるには、以下の5つのポイントをおさえる必要があります。
- 前職で活かせる能力を書く
- 資格をいかす
- コミュニケーション力を磨く
- 熱意でアピールする
- 実績を上手く表現する
以上です。
それでは、1つずつ具体的に解説します。
1.前職で活かせる能力を書く
最初に言っておきますが、募集要項に【未経験者可】と書かれているからと言って、経験者より優遇するということではありません。ですから、経験がなくても十分に通用する能力があることをアピールする必要があります。そのための方法として、自己PR文を書くのが良いでしょう。
自己PR文に書く時のポイントは、前職で活かせる能力を書くことが重要です。自己PR文の書き方のコツは、以下の3つです。
- 貢献できること
- 具体的な数字を使うこと
- 具体例をあげること
この3つを押さえながら、前職で培ってきた能力を書いてください。そうすれば、説得力のある自己PR文になります。詳しく知りたい方は「自己PR文を書く3つのポイント」をご覧ください。
2.資格をいかす
未経験の場合、事務に関連する資格であればアピールになります。しかし、資格があるからと言って、採用者側は実務能力があると判断しているのではありません。あくまでも、最低限のスキルがあることが認識されるだけです。
ですから、採用側は資格よりも、どの程度の作業をこなせるかが知りたいのです。そこで重要なのが、職務経歴書の書き方です。つまり、今まで行ってきた具体的な作業内容を書くことです。
具体的に書くのがポイントです!
- パワーポイントを使って、事務効率アップのためのプレゼン資料を作成した
- 画像や表などを添付し、業務マニュアルを半年がかりで作った
- 独自のフォーマットを構築し、見積り作成時間を20%短縮した
このように、採用者側が具体的にイメージしやすいように書くのが良いでしょう。実際、私は転職エージェントからアドバイスを頂き、このような形でアピール文を書くようにしてから、書類選考が格段に上がりました。
※転職エージェントとは、転職相談を無料で行ってくれる求人企業との仲介者です。詳しくは「転職エージェントって何?」をご覧ください。
3.コミュニケーション力を磨く
事務職は、パソコンに向かうのが主な業務と誤解している人が多いです。確かに大手企業なら、総務、人事、受付、経理、一般事務のような形で役割が決められています。ですので、事務職はパソコンに向かって作業をすることが多いでしょう。
しかし、中小企業の場合、それほど役割分担が明確になっていません。ですから、幅広い業務をまかされます。
そこで重要なのがコミュニケーション力です。特に営業とのコミュニケーションは重要です。なぜなら、営業は外回りをしていることが多く、普段は事務所にいないことが多いからです。ですので、お客様との取次を行うのは事務職になります。
このように、コミュニケーション能力が高いことは、事務職ではアピールになります。しかし、コミュニケーション能力を高めるのは簡単ではありませんが、普段から意識していれば確実に上達します。詳しく知りたい方は「コミュニケーション能力を高める9つの方法」をご覧ください。
4.熱意でアピールする
未経験者の場合、実績でアピールすることができません。ですから、それに変わる情熱でアピールするのが良いでしょう。しかし、ただの精神論で「私にはやる気があります!」と書いても評価されません。
では一体、
- どのように書けば採用者側に評価されるのでしょうか?
それは、応募先が求めている人物像を記載することです。
例えば、「積極的に新しいことにャレンジする人」というのが、応募先のが求めている人物像だとします。
この場合、今までの取り組みの中で、積極的に新しいことにチャレンジしたことをアピールするのです。そうすれば、応募先が求めている人物像と一致しているため書類選考に通りやすくなります。
それには、応募先から情報を集める必要があります。大手の会社であれば、会社案内や企業のホームページ。または社長のコラムなどを読むことで、その企業が求めている人物像を知ることができます。
しかし、中小の場合は、情報が公開されていないことが多く、事前に知ることが難しいです。
そんなときは、転職エージェントを活用してください。なぜなら、転職エージェントは、求人企業のほしい人材を詳細に知っているからです。
転職成功のカギは求人数にあり!
転職エージェントは、求人企業からほしい人物像を詳細に聞いています。なぜなら、企業が求めている人物を紹介するのが仕事だからです。ですから、転職エージェントは、一般には公開されない情報を数多くにぎっているのです。
この非公開の求人は、下の図のように好条件な案件が多いです。ですから、あなたの希望の求人が見つかる可能性が高いです。特に、中高年の求人数は、若い人に比べて少ないです。ですから、転職エージェントの求人数の多さは、成功にはかかせない要素です。
5.実績を上手く表現する
未経験者の場合、今までの実績を漠然と応募書類に記載しても評価の対象になりません。なぜなら、企業が求めているのは即戦力だからです。ですから、応募先の企業とは関連のない実績を書いても、むしろ逆効果となります。だからと言って、応募書類に何の記載もしなければ、印象にも残らず面接へもたどりつけないでしょう。
そこで重要なのが、未経験だけれども即戦力として期待できる人物と印象づけることです。
例えば、面接のときに以下のように伝えれば、面接官に期待できると印象づけることができるしょう。
私は市役所に14年勤めていました。そこで主に行っていたのが工事の積算です。※積算とは、工事のやり方を考え、工事の種類ごとに費用を積み上げていく作業です。
工事によっては、A4用紙が100枚以上になります。ですから、工事の積算はエクセルでの膨大な計算が必要でした。また、ミスの許されない作業でもありました。この経験は、必ず御社で活かせる自信があります。
このように、たとえ事務職が未経験だったとしても、期待できる人物として印象づけることで、内定が決まりやすくなります。
まとめ
以上が、未経験者が事務職に転職を成功させる5つのポイント
未経験の職種への転職は、長期戦を覚悟しなければなりません。しかし、私のように中高年で、しかも未経験の男性であっても事務職への転職はできました。
ですから、あきらめずに活動を続けてください。
天職に生きる5つのステップ